●10bit v.s.
8bitとか、HDシネマとか
先日DV
JAPAN誌のNo.6が発売になりました。この号ではMac用非圧縮ボード/コーデックの画質比較をしていおり、Digital
Voodoo社のD1
Desktop 64AV, Aurora
Video Systems社のIgniter,
AJA Video社のKONA-SD(いずれも国内はフォーカルポイント社扱い)、Pinnacle
Systems社のTARGA Cine (Cine
Wave、国内ではイメージワン社列びに加賀電子社系列の各販社扱い)の4種類で、主に10bit非圧縮についての言及と、各ボードの特徴およびコーデックの評価がなされています。
このなかでCineWaveのみ8bitまたは(なぜか)16bitのモードですが、書いてある通り確かに微細な差で、要求する画質レベルによっては一般的な8bitでもいいのかもしれませんが、より安定した高画質を望むのか、長尺編集での快適さも追求するのかといった部分も踏まえて書かれていて、どのボードはどの段階でYUV-RGB変換されるのか、またどのコーデックはどの段階で色を変換するのかといったことにも触れられていますので、非圧縮システムを考えている方には大変参考になるかと思います。
また、これも書いてある通り、一応これらのボードの画質のランク付けについてはどれも「拡大してみなければ分からない」レベルのものであり、「インクジェットプリンタのインクの細かさが6plか4plか」みたいなかなりハイレベルな領域についての比較ではあるのですが。
ちなみにかつては高品質合成の必須VTRであったD-1は非圧縮8bit、D-5(非圧縮)や現在放送品質VTRとしてはデファクトスタンダードのDigital
Betacam(1/2圧縮)などは10bitでエンコードされます。それと、非圧縮ボードとしてはAvid
SymphonyやSONYxpri(TARGA3000
OEM)クラスのものでもカラーデプスは8bitが一般的で、D1 64AVやKONAの10bitシステムがこれらのシステムの数分の一の金額で構築できるのは設備投資/運用に一考の価値があるのではないかと思います。
一方、別ページではHDシネマの特集としてCineWaveが取り上げられており、当サイトもリンクしていただいているインディーズシネマ・ポータルレーベルのNIZOOさんをはじめ国内数社の事例を見ることができます。
高価な24pのHDワークステーションをどーんと買ってしまえるようなプロダクションはそうそうありませんし、そういうご時世なわけでもない現在、1000万円で組めることは大きいでしょう。
また、SD 8bitでよければ、CineWave SDのリアルタイムって非常に便利なワケです。他のボードも含めていい加減来月のInter
BEEあたりにはOS Xドライバが出ないことにはもう後がない(来年以降のMacではOS 9で起動できなくなるわけですし、Cineは特に例の件とか…)
ですのでナンですが、↓でご紹介しているMCS-Spectrumなんか、非圧縮SDでカラーコレクションフィルタ(3-Way/2-Way)がリアルタイムでいけるCineWaveユーザーさんにはもってこいだと思います。クロマキーもRTなんですよね。
○DTV極道(きわめみち)さんからリンクしていただきました。
多分きっと恐らく絶対10bitとか8bitとかって細かいこと(笑)は気にしない、ていうかよくわからん、とおっしゃるDTVビギナーの方やホビーユーザー、ノリユーザー(?)の方にはとても心強いサイトであろうと思います、DTV極道さんからリンクのお知らせがありました。どうもありがとうございました。
FCPの性格上、ホームユーザーから放送局レベルまでの話題が入り乱れるかと思いますが、ひとつ息抜きというか、是非ご訪問して肩の力を抜いていただければと思います。「勢い」って大事です(^_^)。 |