Camera/VTR

AVC-Intra速報

avcintra先日某所にて、急遽かつごくひっそりとPanasonicのP2HD発表会が行われ、AVC-Intraと関連製品についての説明がありました。

残念ながら実映像のデモはありませんでしたが、AJ-HPX3000GとP2Gearの実機、そしてAJ-HPX2100AJ-HPM100 に搭載するオプションのAVC-Intra対応基盤の実物も出来ていました。


NEC_0044

(画像はNABで配布されるペラの英文パンフより)

ACV-Intraの仕様については、

まず基礎知識として
・H.264圧縮を採用することで、フルHDながら転送速度をDVCPRO HDと同程度にできる
・同じH.264ベースの民生規格「AVCHD」方式はLong-GOP*なのに対して、「放送向けコーデックはフレー ム単位での編集性を確保するべき」との考えのもとに展開されてきたDVCPROシリーズの系列として、ALL I-Frame(全フレームがI-frameとなる「フレーム内圧縮」=Intra-Frame圧縮。すべてI-FrameなのでGOPという概念がなく、ど のフレームも独立しているのでフレーム単位での編集が可能)を採用したフォーマットであるということ。

*Long-GOP…数フレーム置きにI-Frameを配置して、I-Frame同士の間の数フレー ムは前後のフレームを参考にしながら圧縮する「フレーム間圧縮」のため、低レート・低容量にできる反面、編集はGOP(=Group Of Picture。ひとつのI-Frameと補完フレームで1GOP。DVDやHDVなど一般的には15フレーム単位が多い)単位になるのでフレーム単位の編集には向かない

概要は
・AVC-Intraは放送/コンテンツ制作向けのみ
・1920×1080のフルHD
・10bit 4:2:2
・100Mbps/50Mbpsの2モード

フォーマットについては表の通り。

avcintra-matrix

気になる編集環境については、表向き「各ノンリニアメーカーさんに対応していただきます」というNAB前的な濁し具合でしたが、色々伺っているとやはり アップル/FCPがメインプラットフォームであるのは今までの流れからも間違いない上、アップルとの共同プロモーションはもとより、FCPユーザーの集ま るミーティングにも積極的に働きかけを行っていく意向であるそうです。

(同時に、HVX200でもサプライズがあるとかないとか。)

リリース時期は、カメラは7月頃とのことですが、前述のオプション基盤は5月頃には出荷される可能性がある模様。

Canon XH G1/XH A1

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11月20日のFinal Cut Pro User Night Ginzaにて、キヤノンマーケティングジャパン社・絵本様にXH G1とFCP5.1.2による24Fデモを行っていただきましたので、キヤノン24Fについてのおさらいを兼ねて簡単にまとめてみました。

■XL H1との違い

キヤノン社の業務用HDVカメラシリーズ第2弾となる本製品とXL H1との違いといえば、一番にはレンズが交換式か固定式かということになります。そして、筐体のサイズや重さなども異なり、後継ではなくラインアップの追加という位置づけになります。

しかし、細かい仕様面では、主なもので

  • HD-SDIがエンベデッドになった[XH G1]
  • GENLOCKがSD(BB等)にも対応になった[XH G1]
  • カスタムプリセットの内容が変更になった[XH G1/XH A1]

といった改善もなされています。

なお、HX G1とA1の仕様面での違いはSDIインターフェイスの有無のみ。


筐体サイズはSONY HVR-Z1Jと先月デモを行っていただいたHVR-V1Jの中間くらい。液晶ビューモニターの格納方法は本体上面にスライドさせるという工夫されたもの。

■24Fと24Pの違い

キヤノンのHDV製品の大きな特徴となるのが「HDV 1080/24F」モード。

プログレッシブ24フレームフォーマットのことを一般的には24Pと呼びますが、キヤノンでは同じ24フレーム記録でも「24F」と「24P」という2種類の表記がなされてきました。

結論から言えば、ユーザーとしては同じものととらえてよいとのこと。

では<PとFの違い>は何かといえば、「インターレースCCDで撮像して後処理でプログレッシブに変換するタイプは24F/30F」、「プログレッシブCCDで撮像してそのままプログレッシブ記録する機器には24P/30P」という表記を使い分けているのだそうで、テープへの記録はどちらもプログレッシブであることに変わりありません。つまり、同じプログレッシブ記録でも仕様に24F/30Fと書かれたモデルはCCDがインターレースだ、ということになるわけです。

これはユーザーに混乱を招いているということで、最新のカタログには「24p、30p記録に対応」と書かれています。

※FCP5.1.2では30Pには未対応

■ネイティブ1080/24P

ソニーHVR-V1JやPanasonicのDVCPRO HDでは、1080/24P撮影対応とされるものの、メディアへの記録は60iとなります。このうちPanasonicの24PA(2-3-3-2アドバンスドプルダウン)モードで収録しておくと、「DVCPRO HD 24pA24」セットアップでキャプチャーすれば奇麗な24Pに戻りますが、それ以外ではいずれも24P撮影〜2-3プルダウン〜60i記録となりますので、24Pでのキャプチャー/編集には手間がかかることになります。

一方XL H1/HX G1/HX A1ではHDVプログレッシブ規格に沿ってテープ上にそのまま24P記録されるので、FCP5.1.2のHDV 1080p24セットアップで24P(23.98fps)クリップとして編集が可能。


バッテリーは本体に収納。一番大きいバッテリーを使っても本体サイズが変わることはない。

ソニーでは「24PAにしても、HDVのLong-GOPでは正確に24Fに戻してキャプチャーできる保証がないので」という理由でHVR-V1Jでは60i記録を採用しているとのことでしたが(同じLong-GOPのXDCAMでは24P記録/FCPでの24Pキャプチャーに対応)、キヤノンでは「ソニーさんもHDV規格上24Pでやれるはずですが、対応していただかない方が弊社としては差別化になります(笑)」ということで、カメラのコンセプト的な違いかと思いますが、今のところフィルムを考えたHDVシネマではキヤノン24P対応カメラ収録〜24Pキャプチャー/編集〜キヤノン24P対応カメラ戻し〜キネコというのが一番シンプルなワークフローとなります。

ただし、XL H1/HX G1/HX A1での24PはFireWireによるHDVストリームの転送時のみで、その他の出力(XL H1/HX G1のHD-SDI含む)では60iにプルダウンされるとのことです。


メインレンズの脇に測距レンズを装備。撮影モードに左右されない安定した測距が可能。

据え置きHDVデッキ HVR-M25J/HVR-M15J発表

ソニー社から、据え置きHDVデッキ「HVR-M25J」「HVR-M15J」が発表になりました。

サイズはDVCAMデッキのDSR-45/11クラスのコンパクトなもので、HDV 1080i60/DVCAM/DVへの対応や、クロップ/スクィーズ/レターボックスの選択が行えるマルチダウンコンバートなど、デッキとしての基本的なスペックは業務用HDVデッキのHVR-M10J(生産完了)/カメラのHVR-Z1J / HVR-A1Jと共通。



http://www.sony.jp/products/Professional/index/information/20060302.html
http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/hdv/HVR-M25J/index.html

加えてスタンダードサイズのカセットに対応しているため、DVSP276分テープで276分のHDV記録ができるのが大きな特長。また、カラーバーの他に1KHzトーンの出力など独自の機能も搭載。また、M25JではTCGによるプリセットタイムコード、ダウンコンバートの際のエッジクロップの範囲を微調整できる「エッジクロップ調整」も追加されてます。

なお、M25JにはHDMI端子が採用されていますが、HD-SDIはいずれにも搭載されず。HD-SDI出力をするには、当面単体のコンバーター(アストロデザイン社、ミランダ社、アイ・ビー・イー社)、もしくはHDVストリームに対応したHD-SDIボード(KONA3など)を使用することになりそうですね。

両機種とも2006年5月下旬発売予定。

また、2006年7月発売予定のXDCAM HDと、i.Link(HDV) 経由で1080iの相互コピーが可能になるとのこと。

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