Final Cut Pro (v1-v7)

Final Cut Pro 5.1.4

2/22にリリースされていたようです。
5.1.3でのキャプチャーの不具合も解消されているようです(発表に記載はありませんが検証しました) 。

※masaboyさん、情報ありがとうございました。

Final Cut Pro 5.1.4 は重要なバグ修正を提供します。このアップデータは Final Cut Pro 5.1、5.1.1、5.1.2 および 5.1.3 をお使いのすべてのユーザにお勧めします。

FCP5.1.3で不具合?

現在5.1.3(QuickTime7.1.3)を使用していますが、DVキャプチャーが正常に動作しない症状が出ています。

症状:
DVデバイス(特定でない)を接続して、「DV-NTSC 48K」簡易セットアップでキャプチャーウィンドウを立ち上げても信号が来ない(ビデオ:「プレビューは使用不可」、オーディオ:メーター振れず)。

入力設定を「DV NTSC 32K」にすると映像も音声も入力。

その後48Kに戻すと「デバイスが見つかりません」というダイアログが出るが、「続ける」を押すとビデオプレビューは表示される。音声はメーター振れず。

全く同じ環境で5.1.3を終了して5.1.2を起動してキャプチャーウィンドウを開くと正常に動作。

※後日再インストールにて検証予定

環境:
Hardware:
Hardware Overview:
Machine Name: Power Mac G5
Machine Model: PowerMac7,3
CPU Type: PowerPC G5 (2.2)
Number Of CPUs: 2
CPU Speed: 1.8 GHz
L2 Cache (per CPU): 512 KB
Memory: 3 GB
Bus Speed: 900 MHz
Boot ROM Version: 5.1.8f7

Software:
System Software Overview:
System Version: Mac OS X 10.4.8 (8L127)
Kernel Version: Darwin 8.8.0

Frameworks:
QuickTime:
Version: 7.1.3

Final Cut Pro アップデート 5.1.3

ソフトウェアアップデートまたは
http://www.apple.com/jp/ftp-info/reference/finalcutpro513.html

 
Final Cut Pro 5.1.3 は、重要な問題の修正を提供します。このアップデートは、Final Cut Pro 5.1、5.1.1、および 5.1.2 をお使いのすべての方にお勧めします。詳しい情報については、次を参照してください:http://manuals.info.apple.com/ja/Final_Cut_Pro_5.0_lbn_j.pdf

5.1.2(2006.9.27)

Final Cut Pro 5.1.1から5.1.2へのアップデートで、対応フォーマットの追加の他、
・ビデオスコープのリアルタイム化
・FxPlugのサポート(一部のMotion用フィルターも追加)
・タブの選択、マスタークリップ(マルチクリップ含む)の扱いの変更
・静止画のガンマ情報
・マルチオーディオインサート
・EDLの改善
・XML互換フォーマットのバージョンアップ
・QuickTimeメタデータのサポート
・アップルイベント(スクリプト)への対応
がなされています。


==以下アップル社配布「Final Cut Pro 5に関する最新情報」より抜粋==
http://www.apple.com/support/lbn/?product=
FinalCutPro&version=5.0&language=j
(PDF)


Final Cut Pro 5.1.2 に関する最新情報

「Final Cut Pro 5.1.2」では、エフェクトとビデオフォーマットの互換性に関する問題が解決され、 以前からの問題であるビデオスコープのパフォーマンスとオーディオ出力が改善されました。対応するフォーマットについての最新情報は、「 Final Cut Pro」の「ヘルプ」メニューの「HD ビデオおよび放送用形式について」を参照してください。

参考:Final Cut Pro 5.1.2 ソフトウェアアップデートパッケージでは、ソフトウェアアップデートの「ダウンロードのみ」オプションは無効にされています。

HDV フォーマットのサポートと簡易セットアップ
「Final Cut Pro 5.1.2」では、以下のHDVフォーマットがネイティブでサポートされ、それに対応する簡易セットアップが用意されています:
・720p24および720p25(JVC GY-HD100 ProHD ビデオカメラ用)
・1080p24および1080p25(Canon XL H1 HDVビデオカメラ用。別名1080F24および1080F25)

DVCPRO HD 720p25および1080pA24のサポート
「Final Cut Pro 5.1.2」では、DVCPRO HD カメラ機器との互換性向上のため、以下の2つの新しい簡易セットアップが追加されました:
・DVCPRO HD 720p25: Panasonic P2カードから読み込んだDVCPRO HD 720p25フッテージのネイティブ編集に使用される簡易セットアップです。「Final Cut Pro」では、DVCPRO HD 720p25フォーマットのテープからの取り込みとテープへの出力はサポートされません。
・DVCPRO HD 1080pA24: アドバンスドプルダウン(2:3:3:2)を使用したDVCPRO HD 1080p24フッテージのテープからの取り込みとテープへの出力に使用される簡易セットアップです。このフォーマットでは、NTSC 24pと同じ方法によるアドバンスドプルダウンが使用されます。テープ上のフッテージは実際には29.97 フレーム/秒(fps)のインターレース方式で記録されていますが、「Final Cut Pro」で重複フィールドが削除され、取り込み先ディスクに23.98fpsプログレッシブスキャン方式のQuickTime ムービーが取り込まれます。

Panasonic P2のサポート
Panasonic P2ビデオカメラとの互換性の問題が解決されました。詳しくは、「Final Cut Pro」の「ヘルプ」メニューから参照できる書類「HD ビデオおよび放送用形式について」のPanasonic P2 に関する章を参照してください。

Sony XDCAM HD編集のサポート
「Final Cut Pro 5.1.2」では、XDCAM HDのネイティブ編集がサポートされます。 XDCAM HDビデオの取り込みおよび書き出しには、Sony が提供する追加ソフトウェアが必要になります。

XDCAMおよびXDCAMHD フォーマットについての詳細はhttp://www.sony.jp/products/Professional/XDCAM/を参照してください。

「Final Cut Pro」でのXDCAM HDの詳しい使い方については、以下を参照してください:
・「Final Cut Pro」の「ヘルプ」>「HDビデオおよび放送用形式について」のXDCAM HDに関する章
http://bssc.sel.sony.com/BroadcastandBusiness/markets/
10014/docs/FCP_XDCAMHD_whitepaper.pdf
(英語版)

MPEG IMX 30Mbpsのリアルタイム再生のサポート
「Final Cut Pro 5.1.2」では、リアルタイム再生とエフェクトに関する問題が解決され、30Mbps のMPEG IMXがサポートされます(NTSC 標準とPAL標準の両方を含む)。

PCI Express カードの互換性
Mac Proコンピュータを使用する場合、PCI Expressカードを取り付けることのできるスロットに制限があります。詳しくは、Mac Proコンピュータに付属する拡張スロットユーティリティのマニュアルを参照してください。

放送用WAVEオーディオ ファイルのタイムコードをドロップフレームに変更する
放送用WAVE ファイルを「Final Cut Pro」に読み込む場合、ファイル内のタイムコードは常にノン・ドロップフレームのタイムコードとして扱われます。

放送用WAVE ファイルのタイムコードをドロップフレームに変更するには:
1「ブラウザ」で、タイムコードを変更するオーディオクリップを選択します。
2「修正」>「タイムコード」と選択して、「フォーマット」ポップアップメニューから「ドロップフレーム」を選択します。

「前のタブを選択」コマンドと「次のタブを選択」コマンド

「Final Cut Pro 5.1.2」では、以下のキーボードショートカットを使用して、現在のウインドウのタブを切り替えることができます:
・前のタブを選択: コマンド+[
・次のタブを選択: コマンド+]

これらのコマンドは、「ボタンリスト」ウインドウの「ツール」カテゴリに表示されます。「ツール」>「ボタンリスト」と選択すると(またはOption+Jキーを押すと)、「ボタンリスト」ウインドウが表示されます。

マスタークリップを管理および表示する
以前のバージョンの「Final Cut Pro」では、「ブラウザ」に保存されたマスタークリップと関連クリップでデータが共有されていました。マスタークリップを削除する場合、マスタークリップと関連クリップとの関係を削除するかどうかを確認するダイアログが表示されました。「OK」をクリックすると、すべての関連クリップが独立クリップになりました。

「Final Cut Pro 5.1.2」では、マスタークリップを削除しても、関連クリップとの関係は削除されません。「ブラウザ」でマスタークリップを削除しても、マスタークリップと関連クリップとの関係が残されます。マスタークリップを削除する際にダイアログは表示されません。また、「Final Cut Pro 5.1.2」で以前のプロジェクトを開く場合、「ブラウザ」にマスタークリップは作成されません。シーケンスクリップにマスタークリップを作成するには、以下のように「マスタークリップを作成」コマンドを使用します。

独立したシーケンスクリップからマスタークリップを作成するには:
■独立したシーケンスクリップを1つまたは複数選択して、これをシーケンスから「ブラウザ」にドラッグします。
「ブラウザ」にドラッグした独立クリップに、それぞれマスタークリップが作成されます。

「ブラウザ」で選択したシーケンスにマスタークリップを作成するには:
1「ブラウザ」で1つまたは複数のシーケンスを選択します。シーケンスを選択しない場合、「Final Cut Pro」ではすべてのシーケンスが選択された状態として扱われます。
2「ツール」>「マスタークリップの作成」と選択します。
シーケンスを1つ選択した場合、シーケンス名の付いたビンが作成されます。このビンには、シーケンス内のそれぞれの独立クリップのマスタークリップが含まれます。複数のシーケンスを選択した場合は、プロジェクトの名前が付いたビンが作成されます。このビンには、選択したシーケンス内のそれぞれの独立クリップのマスタークリップが含まれます。

「マスタークリップを表示」コマンドを使って「ブラウザ」に新しいマスタークリップを作成するには:
1「タイムライン」で、「ブラウザ」内にマスタークリップが存在しない関連シーケンスクリップを選択します(またはそのクリップ上に再生ヘッドを移動します)。
2「表示」>「マスタークリップを表示」と選択します(またはShift+Fキーを押します)。
新しいマスタークリップの作成を確認するダイアログが表示されます。
3「OK」をクリックして、「ブラウザ」に新しいマスタークリップを作成します。
「ブラウザ」にすべての関連クリップのマスタークリップが作成されます。

シーケンスのすべてのクリップを独立クリップにするには:
■「ブラウザ」でシーケンスを選択して、「修正」>「シーケンスのクリップを独立させる」と選択します。

マルチクリップのマスタークリップおよびプロジェクトサイズの縮小
マルチクリップがマスタークリップと関連クリップの関係を持つようになり、複数のマルチクリップ間でアングル情報を共有できるようになりました。この関係によって、多数のマルチクリップを含むプロジェクトのファイルサイズが大幅に軽減されます。

以前のバージョンの「Final Cut Pro」では、マルチクリップのすべてのインスタンスが完全に独立していました。「Final Cut Pro 5.1.2」では、最初のマルチクリップインスタンスがマスターマルチクリップとみなされます。「ブラウザ」でマルチクリップを複製するか、シーケンスに編集することにより、このクリップのコピーが作成され、関連マルチクリップとされます。

ただし、マルチクリップアングルを追加、削除、または順序を変えるなど、マルチクリップに対してアングルの構成に影響する操作を行った場合は、修正されたマルチクリップで元のマスターマルチクリップとの関連が失われ、新しいマスターマルチクリップが自動的に作成されます。

参考:新しいマスターマルチクリップは「ブラウザ」に自動的には表示されず、アングルの構成を変更したマルチクリップのマスターマルチクリップを表示しようとすると、「ブラウザに」マスタークリップを作成してよいか「Final Cut Pro」による確認が求められます。

関連マルチクリップのマスターマルチクリップを「ブラウザ」に表示するには:

1 シーケンス内または「ブラウザ」にあるマルチクリップを選択します。
2 「表示」>「マスターマルチクリップを表示」と選択します。
「ブラウザ」にマスターマルチクリップが選択された状態で表示されます。マスターマルチクリップのないマルチクリップの場合、マスターを作成してよいか「Final Cut Pro」による確認が表示されます。
3 「OK」をクリックして、「ブラウザ」に新しいマスターマルチクリップを作成します。
「ブラウザ」で新しいマスターマルチクリップが選択された状態になります。

参考:シーケンス内のマルチクリップを独立させることはできません。シーケンス内のマルチクリップは、必ずマスターマルチクリップとの関連を持ちます。

ビデオスコープの問題の解決

「Final Cut Pro 5.1.2」では、以前のバージョンの「Final Cut Pro」で「ビデオスコープ」タブに見られた以下の問題が解決されています:
・ビデオに解析されないラインがあった。
・ビデオスコープが再生時にリアルタイムで更新されなかった。
・再生ヘッドをスクラブすると、ビデオスコープの更新が遅れた。

「ビデオスコープ」タブを開くには:
■「ツール」>「ビデオスコープ」と選択します(またはOption+9キーを押します)。

ビデオの全ライン解析
以前のバージョンの「Final Cut Pro」では、ビデオスコープの対象となる16ラインのうちの半分のピクセルが解析されていました。「Final Cut Pro 5.1.2」では、「タイムライン」の「RT」ポップアップメニューから、以下の3レベルの精度を選ぶことができます:
・すべてのピクセル: ビデオの全ラインのすべてのピクセルが解析され、「ビデオスコープ」タブにピクセル値が表示されます。「ビデオスコープ」タブの右下隅には「すべて」と表示されます。
・上と下を除くすべてをスコープ: 上下それぞれ9ライン(クローズドキャプションなどのシグナル用に予約されている)を除くすべてのラインが表示されます。「ビデオスコープ」タブの右下隅には「最高」と表示されます。
・選択ピクセル(最速): 以前のバージョンの「Final Cut Pro」のビデオスコープと同じ精度のモードです。このモードは、リアルタイム再生でも使用されます。

重要:ここで選択した精度のレベルは、再生ヘッドを一時停止またはスクラブした際にビデオスコープに影響を与えます。ビデオスコープのリアルタイム更新では常に「選択ピクセル(最速)」オプションが使用されます。

「ビデオスコープ」タブの右下隅には、「RT」ポップアップメニューで選択されたスコープ表示オプションが示されます。

ビデオスコープをリアルタイムで使う
ビデオのフォーマットと使用するコンピュータの処理能力によっては、「ビデオスコープ」タブのリアルタイム更新を以前のバージョンの「Final Cut Pro」と同じレベルの品質で処理することができます。

「ビデオスコープ」タブでリアルタイム更新を有効にするには:

1「タイムライン」ウインドウでシーケンスを開きます。
2「タイムライン」の「RT」ポップアップメニューから「スコープをライブで再生」を選択します。

参考:「スコープをライブで再生」オプションを使用するには、さらにコンピュータの処理能力が必要になります。このオプションを有効にした場合、「タイムライン」のレンダリングバーが赤く表示されることがあります。また、フォーマットによっては、「ビデオスコープ」タブがリアルタイムで更新されないことがあります。たとえば、HDVマルチクリップの再生には特に処理能力が必要とされるため、「ビデオスコープ」タブがリアルタイムで更新されないことがあります。

ビデオスコープの制限事項とパフォーマンス

以下に、「Final Cut Pro」でビデオスコープを使用する場合の制限事項を取り上げます:
・「スコープをライブで再生」オプションについて:
・AGPまたはPCIExpress グラフィックカードを装備した編集システムが必要です。一部の古いPCI グラフィックカードでは、「ビデオスコープ」タブのリアルタイム更新に必要な処理能力が不足する場合があります。
・サポートされているリアルタイムフォーマットを使用する必要があります。「Final Cut Pro」でリアルタイムの処理が可能なフォーマットの一覧を参照するには、「Final Cut Pro」>「システム設定」と選択して、「エフェクト処理」をクリックしてください。
・「ビデオスコープ」タブの「表示」ポップアップメニューを「現在のフレーム」(「キャンバス」を参照)または「ビューア」に設定する必要があります。「現在のフレーム(フィルタなし)」や「前の編集点」などのオプションを使用した場合、「スコープをライブで再生」オプションは無効になります。
・ビデオスコープの精度:
・ビデオのすべてのラインを解析できるのは、再生が停止した場合かスクラブをする場合に限られます。「スコープをライブで再生」オプションでは、「選択ピクセル(最速)」オプションを使用して「ビデオスコープ」タブが更新されます。詳しくは6ページの「ビデオスコープをリアルタイムで使う」を参照してください。

FxPlug のサポート
「Final Cut Pro 5.1.2」では、Appleが開発したイメージ処理プラグインアーキテクチャーのFxPlugがサポートされます。FxPlug を 使用することに より、プ ラグインの開発者は、OpenGL、CoreGraphics、およびCoreImage などのテクノロジーによるハードウェアアクセラレーションを使用したエフェクトを作成できます。プロセッサベースのエフェクトもサポートされます。FxPlug プラグインの作成について詳しくは、http://developer.apple.com/appleapplications/fxplugsdk.htmlを参照してください。

「Final Cut Pro 5.1.2」では、FxPlugとFXScript(オリジナルのFinal Cut Proプラグイン形式)の2つのプラグインインターフェイスがサポートされます。他社製のAfter Effectsフィルタは、Adobeが正式にサポートする形式ではないため、Intelプロセッサ搭載のMacintoshシステム上の「Final Cut Pro」では機能しません。Intelプロセッサ搭載のMacintosh システムでFxPlugフィルタを使用するには、ユニバーサルバイナリバージョンが必要になります。

ビデオフィルタを読み込む
「Final Cut Pro 5.1.2」を起動する際に、以下のデフォルトMotion FxPlugフォルダからプラグインが検索されます:
・/ライブラリ/Application Support/ProApps/Internal Plug-Ins/FxPlug/

参考:
FxPlug プラグインは、「Final Cut Studio」のインストール時に「Motion」を選択するとインストールされます。お使いのコンピュータまたはグラフィックカードが「Motion」に対応していない場合、これらのプラグインはインストールされません。このフォルダには、ユーザが自分でフィルタをインストールしないでください。

以下のフォルダ(通常は他社製のソフトウェアをインストールすると作成される)がシステムに存在する場合、「Final Cut Pro 5.1.2」はそのフォルダも検索します:
・/ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Plug-Ins/FxPlug/
・/ライブラリ/Plug-Ins/FxPlug/

インストールしたFxPlug プラグインが「エフェクト」タブに表示されない場合は、以下の操作を行ってください:
・「エフェクト」>「利用可能なエフェクト」>「すべてのエフェクト」と選択します。
・「Final Cut Pro」の起動時に検索されるいずれかのフォルダにプラグインがインストールされていることを確認します(インストールされる場所については、上記のリストを参照してください)。
・「Final Cut Pro」を開いた状態でプラグインをインストールした場合は、「Final Cut Pro」を終了してから、もう一度開いてください。

ビデオフィルタを管理する
FxPlug エフェクトは、既存のFXScript エフェクトと(ほぼ)同等のものが多数用意されています。通常、同等のFxPlug エフェクトとFXScript エフェクトには同じ名前とコントロールが使用され、違いはごくわずかです。「Final Cut Pro」でFxPlug エフェクトとFXScript エフェクトを管理するため、これらをよく使うエフェクトとして「エフェクト」タブと「エフェクト」メニューの両方に表示するよう選択することができます。たとえば、「Final Cut Pro」にはFXScriptフィルタの「ガウスブラー」が付属していますが、「Final Cut Studio」に含まれる「Motion」にはFxPlug フィルタの「ガウスブラー」が付属しています。これらフィルタの一方をよく使うエフェクトに設定することで、「エフェクト」タブと「エフェクト」メニューにどちらの「ガウスブラー」プラグインを表示するかを指定することができます。

参考:よく使うエフェクトは、お気に入りのエフェクトとは異なります。よく使うエフェクトは
「エフェクト」タブに表示するプラグインであるのに対し、お気に入りのエフェクトは、使用することの多い設定と共に保存されたエフェクトのことを言います。

「エフェクト」タブには、エフェクトを識別して管理するための3つの列が表示されます:
・エフェクトクラス: インストールされているプラグインのタイプを表示します。この情報が表示されない場合、エフェクトにはFXScript プラグインが使用されています。エフェクトがFxPlug プラグインの場合、「FxPlug」と表示されます。
・よく使う項目: よく使うエフェクトであるかどうかを示します。この項目は、エフェクトの横の列をクリックすることにより、有効または無効にすることができます。この項目は、エフェクトを選択して、その隣の「よく使う項目」列をControl キーを押しながらクリックし、ショー
トカットメニューから「はい」または「いいえ」を選択して有効または無効にすることもできます。
・説明: エフェクトの簡単な説明がある場合にその説明を表示します。FxPlug プラグインには説明が含まれていますが、FXScriptプラグインに説明はありません。

「エフェクト」タブと「エフェクト」メニューに表示するエフェクトを選ぶには:
1「ウインドウ」>「エフェクト」と選択して(またはコマンド+5キーを押して)、「エフェクト」タブを開きます。
2 必要に応じて、表示するエフェクトの隣の「よく使う項目」列をクリックします。
3「エフェクト」>「利用可能なエフェクト」を選択するか、Control キーを押しながら「エフェクト」タブの空の領域をクリックして、以下のいずれかのメニュー項目を選択します:
・推奨エフェクトのみ:Appleが推奨するエフェクトの一覧を表示します。重複するFXScriptフィルタとFxPlugフィルタは最小限におさえられています。ほとんどの場合、FXScriptプラグインが推奨されます。
・よく使うエフェクトのみ: 「よく使う項目」が有効にされたエフェクトのみを表示します。このオプションを使用すると、ユーザがインストールしたプラグインを、カスタマイズした一覧に表示することができます。
・すべてのエフェクト: インストールされているプラグインをすべて表示します。推奨エフェクト、よく使うエフェクト、またはすべてのエフェクトを表示するためのボタンを「ブラウザ」のボタンバーに追加することもできます。これら3つのボタンは単体で機能するため、一度に選択できるボタンは1つだけになります。「ツール」>「ボタンリスト」と選択すると、「ボタンリスト」ウインドウを表示できます。

参考:よく使うエフェクトの設定は、「Final Cut Pro」の環境設定ファイルを削除した場合でも、削除されずに残ります。

以下の一覧は、「Final Cut Pro」のFXScriptプラグインと同様の動作をする「Motion」のFxPlugプラグインを示したものです。ただし、名前は若干異なります。また、これに伴いFinal Cut ProのFXScriptプラグインの名称の一部が変更されています:

FXScrip(Final Cut Pro) FxPlug(Motion)
基本境界 シンプルな境界
ブライトネスとコントラスト ブライトネス
ブライトネスとコントラスト コントラスト
青または緑バック 青/緑スクリーン
スピルサプレッサー(青)スピルサプレッサー(緑) スピルサプレッサー
ガンマ補正 ガンマ

参考:「Final Cut Pro 5.1.2」では、「エフェクト」タブと「エフェクト」メニューに、「グロー」、「タイリング」、および「時間」の3つのビデオフィルタビンが追加されて表示されます。

「ビューア」の「フィルタ」タブでビデオフィルタを識別する
「ビューア」の「フィルタ」タブで、フィルタ名にポインタを置いてしばらくするとヒントが表示されるので、FxPlugプラグインであることが分かります。FxPlugプラグインの場合、フィルタ名の後ろに「FxPlug」と表示されます。

「検索結果」ウインドウでビデオエフェクトを識別する
「検索」コマンドを使用してエフェクトを検索する場合、「検索結果」ウインドウには、FXScriptプラグインとFxPlug プラグインを区別するための「エフェクトクラス」列が表示されません。「検索」コマンドを使用して「検索結果」ウインドウにフィルタが重複して表示される場合は、「検索結果」ウインドウでエフェクトを選択して「ブラウザで表示」をクリックすると、それぞれを識別することができます。「Final Cut
Pro」では、選択したフィルタが「エフェクト」タブに表示されるので、「エフェクトクラス」列を見ることで、どのエフェクトであるかを識別できます。

システム間でプロジェクトを移動する
プロジェクトで特定のFxPlug プラグインを使用する場合、プロジェクトを開く各コンピュータに必要なプラグインをインストールする必要があります。必要なFxPlug プラグインがインストールされていないシステムでプロジェクトを開いた場合、「Final Cut Pro」にはプラグインが不足することを示す警告が表示されます。ただし、どのプラグインが不足しているかは表示されません。

参考:「Final Cut Pro」から「Motion」のプロジェクトにシーケンスクリップを送る場合、エフェクは維持されません。

システム間でプロジェクトを移動する場合は、それぞれのコンピュータでグラフィックカードの性能が違うと、高解像度表示で高精度のYUV 品質が必要とされるFxPlug プラグインのレンダリングが制限されるので注意してください。詳しくは、次の「リアルタイムの再生およびレンダリング」を参照してください。

リアルタイムの再生およびレンダリング
FXScriptプラグインのパフォーマンスを向上するには、搭載するRAMの量とCPUの処理能力を増すことで対応できますが、FxPlugプラグインは多くの場合、エフェクト処理のパフォーマンスはコンピュータのグラフィックカードの能力に依存します。グラフィックカードをアップグレードするか、高性能のグラフィックカードを搭載したシステムに換えることで、FxPlugプラグインのパフォーマンスを向上することができます。

高解像度のクリップを使用する場合や、シーケンスの設定で高精度のレンダリングを使用する場合は、古いタイプのグラフィックカードでは能力が不足することがあります。このような場合、「Final Cut Pro」には以下のいずれかの警告が表示されます:
・エフェクトを高精度でレンダリングするには、より高機能のグラフィックカードが必要です:
ご使用のグラフィックカードでは、高精度のレンダリングに対応していません。
・現在のグラフィックカードでは、エフェクトをこのサイズのシーケンスでレンダリングできません: ご使用のグラフィックカードは高精度のレンダリングに対応していますが、FxPlugフィルタを適用したクリップを含むシーケンスが大きすぎるため、このグラフィックカードで処理
できません。
・エフェクトでは、このメディアをフル解像度でレンダリングできません。このメディアをレンダリングできるように、縮小/拡大します: お使いのグラフィックカードにはこの大きさのシーケンスに対応できる量のメモリが搭載されていますが、FxPlugフィルタを適用したクリップが大きすぎるため、このグラフィックカードでは処理できません。

シーケンスの設定で高精度のレンダリングを有効にした場合、古いタイプのグラフィックカードを使用するシステムでは、FxPlug プラグインを適用したクリップをリアルタイムで再生できても、これらのクリップのレンダリングを行うことができないことがあります。緑のレンダリング
バーは、「タイムライン」のクリップのリアルタイムの再生状況を示すだけで、そのクリップのレンダリングが可能であるかどうかは示しません。この場合、「シーケンスの設定」ウインドウの「ビデオ処理」タブで高精度のレンダリングを無効にするか、より高性能なグラフィックカー
ドを搭載したシステムにプロジェクトを移動してください。

FxPlug プラグインのリアルタイムパフォーマンスを向上するには、以下を試してください:
■フィルタを適用したビデオクリップをスクラブする際に、Optionキーを押しながらスクラブします。これは、FXScriptプラグインとFxPlug プラグインの両方に有効な方法です。
■「表示」>「外部ビデオ」>「オフ」と選択して、Digital Cinema Desktopの再生オプションを無効にします。

FxPlug の制限事項とトラブルシューティング
「Final Cut Pro」でFxPlug プラグインを使用する場合は、 以下の制限があります:
・FxPlugフィルタおよびジェネレータのみがサポートされます。「Final Cut Pro」では、FxPlugトランジションはサポートされません。
・カスタムコントロールを使用する一部のプラグインはサポートされません。
・ビデオ情報以外のデータを処理する一部のプラグインはサポートされません。
・「ビューア」や「キャンバス」のコントロールポイントなどの画面上のコントロールはサポートされません。
・微妙なグラデーションを使用するエフェクト(グラデーションジェネレータやガウスブラーフィルタなど)では、レンダリング後に縦方向のバンディング(帯状に色が分かれる現象)が発生することがあります。このバンディングは、低解像度のコーデック(DVなど)でレンダリングを行った際のアーチファクトで、フィルタによる問題ではありません。代わりに、シーケンス設定に無圧縮8または10ビットシーケンスのプリセットを試してください。
・RGB 色空間を使用してレンダリングを行うFxPlugプラグインは、特にクロマまたはルミナンス値の高いY’ CB CRクリップに適用した場合に、クリッピングが発生することがあります。これは特に、クリップ全体よりもクリップの一部の範囲にFxPlug フィルタを適用した場合に顕著に
現れます。

25fps(PAL)フォーマット用のフルフレームバーとトーンジェネレータ
「Final Cut Pro 5.1.2」では、以下のPAL準拠のカラーバーとトーンジェネレータクリップが追加されました:
・カラーバーとトーン(HD 25p/50iフルフレーム)
・カラーバーとトーン(PAL フルフレーム)

また、「カラーバーとトーン(HD 1080i50)」ジェネレータの名前が「カラーバーとトーン(HD 25p/50i)」に変更されました。
「テープに編集」ウインドウの「マスタリング設定」タブで、現在のデバイスコントロールプリセットのフレームレートが25fps(PAL)の場合に、「フルフレームバー」オプションを選択できるようになりました。このオプションを選択した場合、フルフレームバーがテープに出力され
ます。このオプションを選択しない場合は、以前のバージョンの「Final Cut Pro」と同じように、SMPTE バーが出力されます。

参考:現在のデバイスコントロールプリセットのフレームレートが25fpsでない場合は、このオプションが使用できません。

読み込んだ静止画のガンマ補正

多くのアプリケーションでは静止画ファイルにガンマ情報が埋め込まれないため、「Final Cut Pro 5.1.2」では、読み込んだ静止画クリップのガンマ設定を定義することができます。

以下の場合にガンマ補正を行うことができます:
・ガンマ値が分かっているものの、「Final Cut Pro」では自動的に値が判別されない場合
・イメージのブライトネスを調整する場合(特に、静止画を同じようなイメージのビデオクリップに合わせるなど)

「Final Cut Pro」では、静止画のガンマレベル情報をもとに、クリップに割り当てられるブライトネス曲線が判別されます。「Final Cut Pro」では、反転させたブライトネス曲線を静止画クリップに適用して、ガンマレベル情報を補正します。

静止画のガンマ調整には、以下の2通りの方法があります:
・「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」タブにある「ガンマレベル」ポップアップメニュー: 静止画の読み込み時にイメージ全体のガンマ値を決定します。
・「項目の情報」ウインドウまたは「ブラウザ」の列にあるクリップのガンマレベル情報: 「ブラウザ」または「項目の情報」ウインドウでクリップごとにガンマ調整ができます。これにより、「ユーザ環境設定」ウインドウの「ガンマレベル」ポップアップメニューで適用された全
体の設定が変更されます。

読み込んだ静止画ファイルに適用されたガンマ値を選ぶには:
1 「Final Cut Pro」>「ユーザ環境設定」と選択して、「編集」タブをクリックします。
2 「ガンマレベル」ポップアップメニューから以下のいずれかのオプションを選択します:
・ソース: 以前のバージョンの「Final Cut Pro」と同じように静止画を表示する場合は、このオプションを選択します。以前のバージョンの「Final Cut Pro」で扱えるように静止画ファイルのガンマ値が調整済みの場合は、このオプションを選択してください。このオプションでは、QuickTime を使用して、読み込まれた静止画のガンマ値が解釈されます。
・1.8: Macintoshオペレーティングシステムまたはガンマ値1.8を指定したアプリケーションで作成された静止画を読み込む場合に選択します。
・2.2:Macintosh 以外のオペレーティングシステムまたはガンマ値2.2を指定したアプリケーションで作成された静止画を読み込む場合に選択します。
・カスタム:「カスタム」数値フィールドに任意のガンマ値を入力できます。

参考:「Final Cut Pro」で静止画のガンマ値を調整した場合、メディアファイルは変更されず、プロジェクトの静止画クリップのみが変更されます。

ガンマ値を変更できるイメージフォーマットには、BMP、QuickDraw、Targa(TGA)、PNG、TIFF、SGI、PlanarRGB、MacPaint、Layered / Flattened Photoshop(PSD)ファイルがあります。

静止画を読み込んだ後でガンマ値を変更する場合は、「ブラウザ」の列または「項目の情報」ウインドウでガンマレベル情報を調整することができます。ガンマレベル情報はマスタークリップと関連クリップの間で共有されないため、マスタークリップまたは関連クリップでガンマ値を変更
しても、もう一方のクリップには影響しません。

「項目の情報」ウインドウで静止画クリップのガンマ値を変更するには:
1 「ブラウザ」またはシーケンス内のクリップを選択します。
2 「編集」>「項目の情報」>「フォーマット」と選択します(またはコマンド+9キーを押します)。
3 以下のいずれかの操作を行います:
・Control キーを押しながらガンマレベル情報の横にある値をクリックして、クリップにあらかじめ設定されたガンマ値(ソース、1.8、または2.2)を選択します。
・「ガンマレベル」フィールドをクリックし、ガンマ値を指定するか、「ソース」と入力して、Enter キーを押します。

ヒント:クリップのガンマ値によりブライトネスに与える影響を見るには、「ビューア」または「キャンバス」でクリップを表示した状態でガンマレベル情報を変更します。

「ブラウザ」の「ガンマレベル」列を表示するには:
■Control キーを押しながら「ブラウザ」のいずれかの列をクリックして、ショートカットメニューから「表示ガンマレベル」を選択します。

「ブラウザ」で1 つのクリップのガンマレベル情報を変更するには:

1 「ブラウザ」のクリップを選択します。
2 選択したクリップの横の「ガンマレベル」列をクリックし、0.01〜10.00 の値を入力してEnterキーを押します。

「ブラウザ」で複数の静止画クリップのガンマレベル情報を変更するには:
1「ブラウザ」で複数のクリップを選択します。
2 Control キーを押しながら「ガンマレベル」列をクリックして、「ソース」、「1.8」または「2.2」を選択します。

マルチチャンネルオーディオ出力のオーディオマッピングを選ぶ
VTR またはオーディオ機器がRS-422 リモートコントロールに対応している場合、「テープに編集」ウインドウで出力する際に、個々のオーディオチャンネルの録音(インサート編集とも呼ばれます)が可能です。「Final Cut Pro 5.1.2」では、最大で16個のオーディオチャンネルを個別に録音するインサート編集が可能です。

参考
:FireWire または「ビデオにプリント」コマンドを使用してテープに出力する場合は、このセクションはお読みにならなくても構いません。

「テープに編集」ウインドウで各オーディオチャンネルの録音を可能にするには、オーディオ挿入ポップアップメニューからチャンネルを選択します。出力を開始すると、「Final Cut Pro」からチャンネル挿入メッセージが送られ、オーディオ挿入ポップアップメニューで選択したチャンネルがデッキに通知されます。ただし、デッキによってはメッセージ内に指定されたオーディオチャンネル情報の場所が異なって解釈されるため、チャンネルが予期せずに有効または無効になる場合があります。「Final Cut Pro」から挿入するオーディオチャンネルの情報が正しい形式で送られるようにするため、テープへの編集を行う前に、デバイスコントロールプリセットでオーディオマッピング設定を選択する必要があります。

重要:オーディオマッピング設定では、挿入するオーディオチャンネルを指定しません。これは、「Final Cut Pro」で挿入するオーディオチャンネル情報をやり取りする形式を決めるための設定です。

以下の表に、一般的なビデオ/オーディオレコーディングデッキと、それに対応するオーディオマッピング設定を示します。

 

レコーディングデバイス デッキで挿入できるチャンネル オーディオマッピング
Sony UVW-1800、Sony BVW-70(BetacamSP) 2 チャンネル 2 チャンネル
Sony DVW-500(Digital Betacam)、Sony HDW-2000(HDCAM)、

Panasonic AJ-SD930(DVCPRO 50)

4 チャンネル 4 チャンネル
Sony MSW-2000(IMX)、Panasonic AJ-HD3700(D5-HD) 8 チャンネル以上 8 チャンネル
Tascam DA-98 8 チャンネル 8 チャンネル(レガシー)
Sony SRW-5505(HDCAM SR) 12 チャンネル 12 チャンネル

ご使用のデッキ用のオーディオマッピング設定が不明の場合は、以下の手引きに従ってください:
・2チャンネル: アナログオーディオ入力のみの古いタイプのデッキ(BetacamSP、U-Matic 3/4″など)では、一般的に2チャンネルオーディオのインサート編集が可能です。

参考:一部のBetacamSPデッキは4オーディオチャンネルを備えていますが、チャンネル3と4をビデオチャンネルと別に挿入することはできません(これらのデッキは、オーディオのインサート編集では2チャンネルデッキとして扱われます)。
・4チャンネル: 現在の多くの業務用デジタルビデオデッキ(Digital Betacam、DVCPRO 50、HDCAM)では、少なくとも4チャンネルオーディオのインサート編集が可能です。
・8チャンネル: 一部の新しいデジタルビデオデッキ(D5-HD、IMX)では、8チャンネルオーディオのインサート編集に対応しています。
・8チャンネル(レガシー): 一部の旧式のオーディオ専用デッキ(Tascam DA-98)では、8チャンネルのインサート編集に対応していますが、新しいデジタルビデオデッキとは異なる通信方法が使用されます。Tascam DA-98などの機器を使用する場合は、このオプションを試してく
ださい。
・12/16チャンネル: 新型のHD対応HDCAM SRデッキでは、12チャンネルオーディオのインサート編集に対応しています。

EDLの読み込みおよび書き出し

EDLの読み込みと書き出しに関するいくつかの問題が解決されています:
・リール名のないクリップを含むEDLを書き出す際に、「Final Cut Pro」による警告が表示されるようになりました。
・ドロップフレーム・タイムコードを使用したEDLで、1分のトランジションポイントの無効なフレーム番号(01;01;00;00や01;01;00;01など)がなくなりました。
・フレームレートが混在する(フレームレートとタイムコードが一致しないクリップを含む) シーケンスにおける無効なタイムコードが解消されました。

以下のタイプのEDLでは、正確なタイムコードを維持できます:
・Panasonic VariCamフッテージから生成されたEDL
・24fpsクリップを含む30fpsEDL
・29.97と25fpsの両方のフッテージを含むシーケンスから生成したEDL

Final Cut Pro XML互換形式
以前のバージョンの「Final Cut Pro」のXML互換形式では、XMLの読み込みで新しいプロジェクト項目(ビン、シーケンス、クリップ)が作成され、既存のプロジェクト項目を更新できない場合がありました。「Final Cut Pro 5.1.2」ではFinal Cut Pro XML互換形式バージョン3がサポートされ、読み込んだXMLからプロジェクト内の項目を修正できるようになりました。Final Cut Pro XML互換形式のアップデートの一覧については、http://developer.apple.com/appleapplicationsにあるFinal Cut Pro XML互換形式の資料を参照してください。

QuickTime メタデータのサポート
「Final Cut Pro 5.1.2」では、QuickTime ムービーファイルに格納されたQuickTimeメタデータ要素がサポートされるようになりました。「Final Cut Pro」で使用するQuickTime ムービーに格納されたメタデータに対しては、以下の操作が可能です:
・Final Cut Pro XML互換形式によるアクセスと変更
・メディアマネージャのコピー、移動、および未使用の削除操作による管理
・「QuickTime ムービーを書き出し」コマンド使用時のメタデータ情報の維持

メタデータは、Final Cut Proプロジェクト要素にもキャッシュされるため、メディアファイルがオフラインの場合でも、Final Cut Pro XML 互換形式を介して使用できます。Final Cut Proプロジェクト要素内のメタデータを追加または変更した後は、「メディアを再接続」コマンドを使用して、対応するQuickTime メディアファイル内のメタデータを更新できます。

QuickTime ムービーのメタデータの操作について詳しくは、http://developer.apple.com/appleapplications を参照してください。

アップルイベントのサポート
「Final Cut Pro 5.1.2」は、7 つのカスタムアップルイベントに対応しており、開発者が作成したソフトウェアを使用して、外部から「Final Cut Pro」内のプロジェクト、クリップ、およびシーケンスを直接変更できます。アップルイベントとFinal Cut Pro XML互換形式バージョン3を組み合わせて使用することで、ご使用のポストプロダクションパイプラインに適した形で 「Final Cut Pro」を簡単にカスタマイズできます。カスタムアップルイベントについて詳しくは、http://developer.apple.com/appleapplications を参照してください。

——————————
(c)アップルコンピュータ株式会社

Final Cut Pro アップデート 5.1.2

ソフトウェアアップデートまたは
http://www.apple.com/downloads/macosx/apple/finalcutpro512.html

 
Final Cut Pro アップデート 5.1.2 は、重要な問題の修正と一部の Canon、Sony、JVC および Panasonic 製の装置に対する互換性のアップデートを提供します。このアップデートは、Final Cut Pro 5.1 および Final Cut Pro 5.1.1 をお使いのすべての方にお勧めします。詳しい情報については、次を参照してください:http://www.apple.com/support/lbn/?product=FinalCutPro&version=5.0&language=j

5.1(2006.3.30)

Final Cut Pro 5.0.4から5.1へのアップデートにより、0.1の差のようですが細かい修正が入っており、PowerPCユーザーでも該当する問題で困っている場合はアップデートする価値がありそうです。


==以下アップル社配布「Final Cut Pro 5に関する最新情報」より抜粋==
http://manuals.info.apple.com/ja/Final_Cut_Pro_5.0_lbn_j.pdf (PDF)


Final Cut Pro 5.1 に関する最新情報
「Final Cut Pro」のこのバージョンは、PowerPCベースとIntelベースの両方のMacintoshコンピュータでネイティブに動作するように設計されています。

「Final Cut Pro 5.1」をインストールする

「Final Cut Pro 5.1」では新しいユニバーサルアプリケーションフォーマットが使用されているため、アプリケーション全体をインストールする必要があります(既存のFinal Cut Pro 5 アプリケーションをアップデートする場合とは異なります)。詳細については、「ソフトウェアのインストール」を参照してください。

Panasonic P2 メディアから読み込む際に重複フレームを削除する
「Panasonic P2 の読み込み」ウインドウの新しいオプションを使って、映像を取り込み先ディスクへ転送しているときに重複フレームを削除することができます。このオプションの利点は、転送するQuickTime ファイルに必要なディスク容量が比較的少なくて済むことです。また、そのファイルをネイティブのフレームレートで編集できることです。

P2 メディアの
フォーマット
ビデオカメラの
録画モード
元の
データレート
取り込み先ディスクの
フォーマット
取り込み先ディスクの
データレート
720p60 24p 100
Mbps
720p24 100
Mbps
720p60 30p 100
Mbps
720p30 100
Mbps
480i60 24p(アドバンスド
プルダウン)
25
Mbps
480p24 20
Mbps
1080i60 24p(アドバンスド
プルダウン)
100
Mbps
1080p24 80
Mbps

DVCPRO HD フレームレート・コンバータ・プラグイン
DVCPRO HD フレームレート・コンバータ・プラグインが、Final Cut Studio 5.1 インストールディスクの「Extras」フォルダに追加されました。このプラグインによって、720p60DVCPRO HD のさまざまなフレームレートの映像ショットを処理できます。このプラグインのインストールガイドとマニュアルは、上記のフォルダ内にあります。

Canon HDV XL-H1 のサポート
「Final Cut Pro5.1」では、「切り出しと取り込み」や「ビデオにプリント」など、「Final Cut Pro」のほとんどの操作がCanon HDV XL-H1ビデオカメラに対応できるようになりました。

Canon HDV XL-H1 ビデオカメラで取り込みや出力ができるように「Final Cut Pro」を設定するには:

1 FireWire ケーブルの一端をコンピュータのFireWire ポートに接続し、もう一端をビデオカメラのFireWireポートに接続します。
2 「Final Cut Pro」>「簡易セットアップ」と選択します。
3 「簡易セットアップ」ダイアログで「すべてを表示」チェックボックスを選択します。
4 Canon HDV XL-H1 の映像に対応する簡易セットアップの種類を選択します:
・HDV-1080i50 FireWire Basic
・HDV-1080i60 FireWire Basic

Canon HDV XL-H1 のセットアップ
Canon HDV XL-H1 ビデオカメラを「Final Cut Pro」と組み合わせて使用するときには、次の点に注意してください:

・ビデオカメラで4 チャンネルのオーディオが録音できる場合でも、「Final Cut Pro」に取り込まれるのは最初の2 つのオーディオチャンネルだけです。(他社製のHD-SDIビデオインターフェイスを追加することで、4 チャンネルの取り込みが可能になります。)
・「DV開始/終了の検出」が正しく動作するように、映像を録画する前にCanon HDV XL-H1ビデオカメラの時計を設定してください。(ビデオカメラを使い始める前に1 回行うだけで済みます。)
・Canon HDV XL-H1 ビデオカメラで「フリーラン」オプションが選択されていると、「切り出しと取り込み」ウインドウが操作できなくなることがあります。この設定はビデオカメラで変更することができます。「MENU」ボタンを押して、「信号設定」>「タイムコード」>「カウントアップ方式」>「レックラン」と選択してください。

HDV映像で「ビデオにプリント」を使う
「Final Cut Pro 5.0.4」以前のバージョンでは、「ビデオにプリント」の処理中に「再試行」の警告メッセージが表示された後は、HDVシーケンスからオーディオが出力されませんでした。この問題は解決されました。

HDVの取り込み中にビデオをプレビューする
「Final Cut Pro 5.1」では、720p HDVの取り込みを10 分以上続けるとコンピュータ画面に表示されるプレビュービデオの画質が劣化するという問題が解決されました。

タイムラインでの早送り再生の問題が解決
「Final Cut Pro 5.1」では、早送り/巻き戻し再生中にマウスを動かすと外部モニタのキャンバスとビデオ映像が止まってしまうという問題が解決されました。

マルチチャンネルオーディオが含まれるマルチクリップでアングルを切り替える
3つ以上のオーディオクリップ項目を含むマルチクリップを切り替えたり、カットしたりするとき、いくつかのトラックを選んで一度に切り替えると、予期しない結果が生じることがあります(4つのオーディオクリップ項目を含むマルチクリップでトラックA1とA2を切り替える場合など)。

「Final Cut Pro 5.1」では、再生を停止し、マルチクリップを選択してからアングルを切り替えたりカットしたりすることによって、アングルを正しく切り替えることができます。

マルチチャンネルオーディオを含むマルチクリップで複数のオーディオチャンネルを選んで切り替えたりカットしたりするには:

1 3つ以上のオーディオクリップ項目を含むマルチクリップを編集してシーケンスに追加します。
2 「表示」>「マルチクリップの有効なトラック」>「オーディオ」と選択して、カットまたは切り替えの対象となるオーディオチャンネルを選択します。
たとえば、オーディオ項目1、2だけを切り替えて、オーディオ項目3、4 はそのままにしたい場合には、「表示」>「マルチクリップの有効なトラック」>「オーディオ」>「A1 +A2」と選択します。
3 シーケンスを再生します。
4 以下のいずれかの操作で、個別のカットまたは切り替えをそれぞれ行います:
・所定のキーボードショートカットを押して、マルチクリップのオーディオ項目を切り替えるかカットします。
・ボタンバーのボタンをクリックして、マルチクリップオーディオ項目を切り替えるかカットします。

カットした、または切り替えたオーディオクリップ項目は、シーケンスに追加した元のマルチクリップとのリンクが解除されています。これらのオーディオクリップ項目は、関連が解除され、オーディオチャンネルが2 つだけ含まれた1 つのマルチクリップとなります。引き続き新しいマルチクリップの切り替えやカットを行うには、先に対象のマルチクリップを選択します。そうしないと、番号の数が最も大きいビデオトラックにあるマルチクリップ(つまり元のマルチックリップ)で切り替えが続行されます。

5 再生を停止します。
6 「タイムライン」で新しいマルチクリップを選択します。
7 編集する位置に再生ヘッドを移動します。
8 以下のいずれかの操作を行います:
・所定のキーボードショートカットを押して、マルチクリップのオーディオ項目を切り替えるかカットします。
・ボタンバーのボタンをクリックして、マルチクリップオーディオ項目を切り替えるかカットします。

「パラメータのペースト」を使ってサブクリップの内容をペーストする

「Final Cut Pro 5.0」以降では、サブクリップをコピーし、「パラメータのペースト」ダイアログの「内容」チェックボックスを選択して「パラメータのペースト」コマンドを使用した場合、ペーストされたメディアが、(ソースクリップでサブクリップの境界として指定された)サブクリップの先頭ではなく、常にソースクリップのメディアの開始点(メディアファイルの先頭)から開始していました。

「Final Cut Pro 5.1」では、この問題が解決されました。「内容」チェックボックスを選択して「パラメータのペースト」コマンドを実行した場合は、サブクリップの境界が使用されるようになりました。

「メディアマネージャ」を使って不要なメディアを削除する
「Final Cut Pro 5.1」では、「メディアマネージャ」の不要なメディアを削除するオプションに関して、いくつかの問題が解決されました:
・速度が変化するクリップの使用:「オフラインに作成する」を選択して不要なメディアを削除するオプションを選択した場合、シーケンスの編集個所同士の間でギャップが発生しなくなりました。
・マルチクリップの処理:「コピー」または「再圧縮する」を選択して不要なメディアを削除するオプションを選択した場合、マルチクリップのアングル1 からメディアが正しく削除されるようになりました。
・負の速度でのクリップの処理:「コピー」または「オフラインに作成する」を選択して不要なメディアを削除するオプションを選択した場合、メディアのオーディオが短縮されなくなりました。
・オフラインクリップの処理:不要なメディアを削除するオプションを選択した場合、新しいプロジェクトでオフラインクリップのトリムが解除されなくなりました。その結果、元のメディアファイルの継続時間を再度取り込む必要がなくなりました。

静止画で「縮小/拡大」と「モーションブラー」を同時に使う
「Final Cut Pro 5.1」では、「縮小/拡大」と「モーションブラー」パラメータを静止画で同時に使用すると非圧縮の10 ビットシーケンスに表示上のアーティファクトが生じるという問題が解決されました。

メディアファイルを自動的に再接続する
「Final Cut Pro」の以前のリリースでは、クリップのメディアファイルが変更された時刻や、クリップがオフラインになった時刻が検出されていました。ただし、「エディタで開く」コマンドを使ってクリップのメディアファイルを変更したときだけは例外でした。その場合は、外部のエディタアプリケーションから「Final Cut Pro」に戻ると、自動的にクリップのメディアファイルが再接続されるようになっていました。

「Final Cut Pro 5.1」では、「エディタで開く」コマンドを使わない場合でも、変更したメディアファイルが常に再接続されるように設定できます。つまり、ほかのアプリケーションでメディアファイルを変更する場合でも、「Final Cut Pro」に戻ったときにクリップがオフラインにならないということです。

変更したメディアファイルが常に再接続されるように「Final Cut Pro」を設定するには:
1 「Final Cut Pro」>「ユーザ環境設定」と選択します。
2 「編集」タブをクリックします。
3 「外部で変更されたファイルを常に再接続」オプションを選択します。

警告:このオプションを選択するときは、とりわけ共同で編集作業をするためにメディアドライブを共有しているような共有環境(Xsan 環境など)では、注意が必要です。ほかのアプリケーションでメディアファイルが修正された場合、クリップが再接続されても「Final Cut Pro」から通知を受けることはありません。たとえば、ほかのだれかが「SoundtrackPro」でメディアファイルの継続時間を変更したとしても、 そのことについて「Final Cut Pro」で警告が表示されることはありません。「エディタで開く」コマンドを使った場合のみクリップが再接続されるように設定したい場合は、「外部で変更 されたファイルを常に再接続」オプションの選択を解除してください。

Wacom タブレット使用時のシャトルコントロールの問題
「Final Cut Pro 5.1」では、Wacomタブレット使用時に「ビューア」と「キャンバス」のシャトルコントロールが機能しないという問題が解決されました。

「次のマーカーまで再生」と「現在のマーカーを再生」の問題が解決
「Final Cut Pro 5.1」では、「次のマーカーまで再生」および「現在のマーカーを再生」コマンド(「ツール」>「ボタンリスト」と選択して「トランスポート」の開閉用三角ボタンをクリック)を実行した場合、余計なフレームが大量に再生された後に逆方向に再生され正しいフレームで停止する、という問題が解決されました。

XMLファイルの読み込みの問題を解決
「Final Cut Pro 5.1」では、「Final Cut Pro5.0」以降のバージョンでXML ファイル、テレシネログ(FLEx ファイル)、およびAvid Log Exchange(ALE)ファイルを読み込むときに起こる問題が解決されました。

「自動保存」および「自動レンダリング」の警告メッセージの問題が解決

「Final Cut Pro 5.1」では、「自動保存」、「自動レンダリング」、および「ドロップフレーム」の警告メッセージのダイアログの表示に関するパフォーマンスと信頼性の問題が解決されました。

他社製ビデオプラグインのサポート
「Final Cut Pro 5.1」をIntel ベースのMacintosh コンピュータで使用した場合は、Adobe After Effects プラグインがサポートされません。

参考:「Boris Calligraphy」は「Final Cut Pro 5.1」用にアップデートされており、PowerPC ベースとIntel ベースの両方のMacintosh コンピュータでサポートされています。

「Final Cut Pro 5.1」のプロジェクトフォーマット
「Final Cut Pro 5.1」のプロジェクトフォーマットがアップデートされたため、以前のバージョンの「Final Cut Pro」では「Final Cut Pro 5.1」のプロジェクトを開くことができません。

Final Cut Pro マニュアルの訂正
以下に、「Final Cut Pro 5」に付属のマニュアルについて訂正および更新された内容を記載します。

ネットワークサーバから「Final Cut Pro」の設定とプラグインをロードする
「Final Cut Pro 5 ユーザーズマニュアル」(Volume4、304、311、313 ページ)および「新機能」のマニュアルで、ネットワークサーバから「Final Cut Pro」の設定を読み込む機能に関する記述に誤りがありました。

「Final Cut Pro」を開くごとに、2 つのローカルディレクトリから簡易セットアップ、プラグイン、ウインドウとキーボードのレイアウト、ボタンバーなどの設定が検出されます。「Final Cut Pro」でチェックされるローカルディレクトリは次の通りです:
・/ ユーザ/ ユーザ名/ ライブラリ/Preferences/Final Cut Pro User Data/
・/ ライブラリ/Application Support/Final Cut Pro System Settings/

さらに「Final Cut Pro」では、/[ネットワーク名]/ライブラリ/ApplicationSupport/Final Cut ProSystemSupport/ から追加の設定およびプラグインを検出することも可能です。このディレクトリは、次の場合にアクセスできます:

・「Mac OS X Server」ソフトウェアを使用して、コンピュータがサーバに接続されている。
・システムの管理者によりローカルネットワーク内でのアカウントが正しく構成され、コンピュータから/[ネットワーク名]/ライブラリ/Application Support/Final Cut Pro System Support/ のディレクトリにアクセスできる。

ローカルネットワーク内でのアカウントの設定についての詳細は、システムの管理者に尋ねるか、「Mac OS X Server」ソフトウェアに付属のマニュアルを参照してください。

——————————
(c)アップルコンピュータ株式会社

Final Cut Express HD 3.5【訂正あり】

Final Cut Express HD 3.5がリリースされました。

http://www.apple.com/jp/news/2006/may/18finalcutexpress.html

http://www.apple.com/jp/finalcutexpress/

今回のポイントは、まずUniversal化とDynamic RTやHDVへのネイティブの対応、つまりベースがおそらくFCP5.1(Universal)になったこと。

(Final Cut Express HD 3.5では、HDVのハンドリングは従来通りApple Intermediate Codecによるもののようです。お詫びして訂正致します。2006.5.22)

加えて今回のバージョンアップの目玉として、FCPと同様のエフェクトやモーションタブへのキーフレームグラフ(タイムライン)の追加が挙げられます。

http://www.apple.com/finalcutexpress/features/keyframe.html

つまり、発表資料を見る限り、DVやHDVがメインでEDLやTCコントロール、メディアマネージャなどの機能やMotion、CinemaToolsが必要なければ、作品そのものはFCEで十分に作業ができるようになったわけですね。

また、Sountrackはv1.5、LiveTypeはv2にアップされています。

リテール版:29,800円(税込み)
アップグレード版:9,800円(税込み)
販売:2006年5月20日より順次

Final Cut Pro 5.1.1

※ソフトウェアアップデート経由

Final Cut Pro 5.1.1 は重大な問題を修正し、特定のハードウェアでのアプリケーションの性能を最適化します。詳しい情報については、次を参照してください:http://www.apple.com/support/lbn/?product=FinalCutPro&version=5.0&language=j

#リンク先ファイルに肝心の5.1.1の情報の記述がないのですが…

FCS5.1(Universal)クロスグレード:紙マニュアル

FCP UG Forumの「FCS5.1(Universal)クロスグレード:紙マニュアル」スレッドにてアンケート&レポート実施中です。

http://ug.finalcutpro.jp/index.php/topic,187.0.html

インターレース/プログレッシブ

従来のSD(標準精細度、NTSC/PAL)と、HD(高精細度)の一部の放送フォーマットでは、インターレース(飛び越し)スキャンという走査方式を採用しています。

インターレースは1フレーム(1/30秒)あたりの横の走査ラインを奇数ラインと偶数ラインに分けて(0.5/30秒)それぞれを「奇数フィールド(=1,3,5,7〜485)」「偶数フィールド(2,4,6,8〜486※)」と呼び、始めにどちらかを画面の上から順に描いて、その後にもう一方を描画します。


※デジタルビデオとしてのNTSCのいわゆるD1解像度は横720×縦486ピクセルですが、このうち縦の486ピクセルというのはおおよそアナログNTSC信号の走査線数である525本を元にして、デジタルビデオ用の規格として決められています。

インターレースは元々は、放送上、電波の帯域幅をなるべく減らすために考えられた方法で、結果としてコマ数が増えるため(1フレーム=2フィールド(2コマ))、動きが滑らかになるという効果があります。

一方困った事もあり、ビデオの1フレームを静止画にしたり、(インターレース処理に対応していない場合の)液晶テレビやPCモニターで動画を見た際、動きのある部分がクシ状のギザギザになってしまいます。これは、各フィールドが時間差で0.5/30秒分ずれているのを一枚の静止画にしているためです。

液晶パネル(テレビ/PC)やPC用のブラウン管モニターでも動画にギザギザが現れるのは、これらのモニターがプログレッシブ(順次)スキャン方式であるためで、これは1フレームを奇数・偶数・奇数…と素直に一回で描画する方式であるため、静止画にしたときと同じように、再生する動画がインターレースであった場合、0.5/30秒分の誤差を持った各フィールドを一回で描くからです。

DVDプレーヤーや最近のテレビでは「プログレッシブ対応」というものが多くなっていますが、現在の液晶(パネル自体)は構造的にプログレッシブであるのと、PCやDVDなどの単体でつながる機器は放送帯域幅などを気にする必要がないために、DVDでは対応機器同士の場合、PCでは従来から、プログレッシブスキャンが採用されているわけで、後発規格で帯域などにも考慮したHDフォーマットでも、複数方式のいくつかで採用されています。

こうした違いは「出力先」によって問題になったりならなかったりしますが、最終的に静止画にしたりPCで見るコンテンツを作る場合、またはHDのプログ レッシブ方式でマスタリングする場合などはインターレースは関係ないですから、インターレース素材はプログレッシブに変換が必要になります。

HDのプログレッシブの場合は、まず簡易セットアップ(かシーケンス設定)で該当するものを選びます。

また、どのシーケンスであっても、インターレース素材をシーケンスに使用したり静止画で抜き出す※※場合は、FCPに標準の「インターレース除去」フィルタ、あるいは(画質に差が出る部分ですので、必要に応じて)サードパーティーのインターレース除去フィルタをクリップに適用します。

※※静止画の場合は縦横比なども変える必要があるので、何もせずに書き出してAdobe Photoshopのインターレースフィルタや解像度変換などで後処理する手もあります。

なお、PCで見る動画コンテンツなどでは、DVなど素材ネイティブのインターレースシーケンスで通常通り編集して、MPEGやSorensonなど、最終的に見るフォーマットにエンコードする際、エンコーダーの設定でインターレースを除去します。


(Compressor 2)

自分史ビデオ・思い出シアター
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