FCP Unofficial Log

○「DVD時代のキラーアプリ ヒッチコックは開発順調」

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2002年1月14日に公開した記事を転載したものです。>

アスキー社 Mac People誌2002.2.1号、P20<NewsNAVI>コーナーに、表題の記事が載っていました。この「ヒッチコック(開発コード名)」なるソフト、TOAST/Easy CD Creatorなどのライティングソフトでお馴染みのロキシオ・ジャパン社が開発中の、

“DVカメラ/デジカメ/スキャナーから動画、静止画を取り込んで、ビデオ編集/DVDオーサリング、DVDメディアへの焼き込みまでの一連の作業がすべて行えるソフト”(MacPoeple)

だそうで、各ニュースサイト(例えばこちら)でも取り上げられいる通り(いやしかし昨年12/7発表って、MacDTV界隈では話題にも上らなかったですが(^_^;))、ロキシオジャパン社がマスコミ向けにセミナーを行った際、同社のDVDプロダクトロードマップが発表された中で紹介があったそうです。

MacPeople誌には開発途中版のスクリーンショットも小さいながら掲載されております。

ドラッグ&ドロップ主体のこの「ヒッチコック」、本年第2四半期〜第3四半期にかけてOEM版、続いて第4四半期にはMac/Windows版の各パッケージを発売予定(MacPeopleでは1四半期早いほうにずれて紹介されてますが)だそうで、デジタルハブ(^_^;)の座に一石を投じるのでしょうか?いやあ、ロキシオ社も侮れないすね(^_^)。

○ShuttlePro ドライバー 1.0b9 (E)●と、FCP3の新仕様

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2002年1月12日に公開した記事を転載したものです。>

Contour Design社のUSBジョグ/シャトルコントローラー「Shuttle Pro」のMac OS 10.1用ドライバが(パブリックベータですが)リリースされました。Shuttle ProをOS X.1に認識させるためのドライバです。これでまた一歩OS Xネイティブに移行できる理由が増えました(RTMacがまだですから、まだなんですが)。

ちなみに、レビューのページでもご紹介している通り、Shuttle Proのようなコントローラーを使用した場合、FCP1.xではジョグを回したりすると回した分の処理が終わるまで次の動作が行われない、という事態が発生していました。つまり、適当にくるくるっと回してて急に逆転させたとき(ビデオ編集ではごく普通の操作)、人間の手は多く回しすぎている(キー入力的には左右の矢印キーを無数に連打している状況)ので、FCPはその命令を全て実行しようとするため、途中でキャンセルして逆回転させてようとしても受け付けてくれずに手を離してもズルズル回りっぱなしになってどうしようもなくなってしまってました。

で、FCP2からは極秘に(笑)”Jog/Shuttle Support”機能が実装され、出された命令(キーイベントバッファ)よりもジョグコントローラーの入力を優先させることでレスポンスを向上させていたわけですが、今までこれには”Jog Enhance”等のイネーブラ(これはドライバでなく”Jog/Shuttle Support”機能を呼び覚ますPlug-inファイル)が必要でした。

そして今回のFCP3では、for9/for XともにJog Enhance等のイネーブラは必要なくなり、OSが認識さえしていればそのままレスポンスの良い操作を行えるようになっております。ですから、for OS9版ではFCP3のインストール段階でクイックレスポンスが得られ、for OS Xでは今回のドライバによってOS XがShuttle Proを認識してくれるようになったので、そのままfor OS 9と同じ使い勝手が得られるようになっている、というわけです。

●1月19日は、アップルオペラシティでFinal Cut Pro 3をいじくりまくろう

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2002年1月11日に公開した記事を転載したものです。このイベントは終了しました。>

●<MacDTV.com>1月19日は、アップルオペラシティでFinal Cut Pro 3をいじくりまくろう(あくまでも予定)。

いよいよ日本語版店頭販売開始のこの日(アップグレード版はまだです)、MacDTVユーザーグループ(基本的に「自覚」参加(笑))主催で、新宿オペラシティのアップルジャパン本社にてFCP3に触れてみよう!という企画が立ち上がっております(^_^)。

○Media100i Version8 for OS X

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2002年1月11日に公開した記事を転載したものです>

古くからMacベースでプロユーザーに親しまれてきた米Media100社の老舗ノンリニアソフト(FCPの先輩)Media100iのVersion8が、完全にMac OS XのAquaインターフェース準拠に刷新されて登場しました。

昨年は長期にわたってEditDV/CineStream(MacDTVタスクフォースサイトのみついやすひろさんのStudio Orcaで最新版レビュー中)を放置(?)した(^_^;)後のDiscreet社への売却などなにかとバタバタしていた感のあるMedia100社ですが、今後はMedia100iシリーズに注力されていくようですね。

インターフェース的にはClassicと互換性のあるFCPとは正反対の、細部まで積極的にAquaに合わせたデザインとなっており、こういうアプローチもあるんだなぁ、と案外感心してたり。(まあ今の段階でのOS Xの強要でもある訳なので、諸刃の剣ともいえますが…)

お値段のほうは
Media 100 i/le w/DV: $2,995.00 (約40万円/2002.1.11現在)
Media 100 i/lx:    $5,995.00 (約80万円/2002.1.11現在)

となっております。FCPに続き、 Unixベースのノンリニア環境もMac OS Xによって格段に手が出しやすくなってきましたね。

Media100は以前からオーディオミキサーがいいなぁ、と思っておりましたので、Premiere6でも同じく採用されたフェーダーモジュールインターフェースをぜひともFCPにも採用して欲しいと思ってたりします。

また、Media100iはWindows版(iFinish)もPremiere同様にありますので、FCP単体での競争力という観点から見れば、いずれは(素人考えではCocoaベースにでもなれば移植も楽になるのではないかと思いますので)Windows版の登場も期待したいな、と思ってます。

今は、 Mac版しかないという部分で現在Premiereをおすすめすることもありますので、Macに乗り換えを狙ってMac版しか出さない、ということでなければ、開発リソースさえ確保できれば(^_^;)いけると思うんですが…

Media100社は2004年3月、イスラエル・Optibase社に買収されました
※2006年3月現在の取扱はNGC社です。

●FCP3-日本語版発売時期決定

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年12月6日に公開した記事を転載したものです>

以下プレスリリースより。早ければMacworld Tokyoより前に手に入りそうですね。


【Final Cut Pro 3価格と販売について】
Final Cut Pro 3は1月下旬よりアップルのオンラインストア、Apple Store(ア ップルストア、www.apple.com/japanstore)、およびアップルの正規販売代理店 を通じて98,000円(メーカー希望小売価格、税別)で販売開始予定です。 Final Cut Pro 3 アカデミック版は、37,800円(Apple Storeプライス、税別 )で、 2月上旬より、Apple Store(アップルストア、www.apple.com/japanstore)で 販売開始予定です。

【Final Cut Pro 3アップグレードパッケージの価格と販売について】
Final Cut Proをご利用のユーザの皆様には、アップグレードパッケージを提供 いたします。アップグレードパッケージは2月上旬より、アップルのオンライン ストア、Apple Storeィ(アップルストア、www.apple.com/japanstore)、および アップルの正規販売代理店を通じて29,800円で販売開始予定です。 アップグレードパッケージのアカデミック版は、Apple Store(アップルストア、 www.apple.com/japanstore)において、24,800円(Apple Storeプライス、税別) で販売開始予定です。

【Final Cut Pro 3アップグレードプログラムについて】
2001年11月4日(日)から2002年1月31日(木)の期間にFinal Cut Pro 2、 Final Cut Pro 2アップグレードパッケージ、アカデミック版、およびアカデミ ック版アップグレードパッケージをご購入いただいたお客様には、6,000円(送 料込み、税別)で、アップルソフトアップグレードセンターからFinal Cut Pro 3アップグレードパッケージを提供いたします。詳しい情報はアップルのWebサイ ト(www.apple.co.jp/finalcutpro)でご覧いただけます。


あれ?アップグレード高くなってないですか??
Final Cut Pro 2のときは


Date: Wed, 10 Oct 2001 10:36:03 +0900 (JST)
Subject: アップルからのお知らせ( 10/10 ) Final Cut Pro 2 へのアップグレードについて、他

● Final Cut Pro 2へのアップグレードについて

Final Cut Pro 2 アップグレードパッケージ版
24,800円 (メーカー希望小売価格、税別)

Final Cut Pro 2 アップグレードパッケージアカデミック版
18,800円 (Apple Storeプライス、税別)


だったのに!…

●Final Cut Pro 3

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年12月5日に公開した記事を転載したものです>

LA時間の12/4、米アップルコンピュータ社から、Final Cut Proの新バージョンが発表になりました。バージョンは3.0。

FinalCutPro Unofficialがスタートしたのがバージョン2.0日本語版の発売日、6月8日。試行錯誤をしながら気まぐれにやってまいりましたが、(間に0.02のマイナーアップがあったとはいえ)はや半年ぶりのニューバージョンは、端数ではなく1.0のメジャーアップデートでした!

まずはMac OS X(10.1.1)に対応したことが大きな点で、そのほか発表によれば、オフライン画質ながらソフトウェアによるリアルタイムエフェクトプレビュー(DV画質を得るにはオフラインRTをした後再キャプチャーする必要がある。名前の通 りオフライン用途みたいです)をはじめ、待望のナレーション(音声)レコーディング、波形モニタやカラーコレクションの強化といった、プロ向けの実用機能が充実したようです(まだ詳しく読んでません)。

これでひとつの大型ソフトのMac OS X対応が果たされたわけですが、for OS 9/X合わせ、3.0の実力の程はいかに?!皆さんのリクエストはどこまで反映しているのか??そしてテキストジェネレーターの運命は?!!(笑)

FinalCutPro牛捕獲

2001.11.12

FinalCutPro牛捕獲

捕まえ(て)ました。
捕れてないと思ったら、スクリーンキャプチャーにかかってました。
撮ったときよく見ればよかった…

これが牛だ!

こんな感じで草を食べながらぶつぶつ言ってます。
スクリーンショットだと一回勝負ですが、いろんなセリフをしゃべるので、極めたい方はデジカメやビデオを構えてチャレンジ!ushi_screen#MacOS Xになってイースターエッグが少ないとか無くなったとか聞きますが、OS X版が出てもいなくならないで欲しいな〜。
#でも、なんで牛なんだろう…

○ブタ、ウサギ、そして「牛」ですか!?

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年10月24日に公開した記事を転載したものです>

普段使っているメーラーはEudora Proなんですが、昔(フリーのUedora-J)から、Eudoraはダイアログなどの表現にMacテイストいっぱいの遊び心がありました。 (こういうテイスト

中でも、最近の新着メールのお知らせウィンドウは(一部で)なかなか物議を醸すもので、私がMacを使い始めた頃のEudora-Jのニワトリも不思議な感じがしましたが、(Eudora Pro 2,3はなんだったかもう忘れちゃいましたが)4.2〜は「メールおじさん(名前は不明)」なる奇妙なおじさんが登場してました。

で、今回Eudora5にバージョンアップしたら、ブタですか?? ちなみにメールが来てないときはウサギが出てきて、今回も意表を突かれました。(通 知はOFFにもできるんですけど、私は入れてます)

#ちなみに、Windows版(今回からハイブリッドライセンスでお得)は味も素っ気もない文字だけのウィンドウで、Eudoraなのに(?)面 白くも何ともありません。ウィンドウの動きも変で使いにくい。

まあ、Eudoraのどこが私の場合気に入ってるのかっていうと、新着メールが一目瞭然だからなんですね。
メールボックスが20くらいあって、パーソナリティー(アカウント)も6つくらいあって、それをフィルタで振り分けてるわけですから、主流の3ウィンドウ(ツリー、リスト、プレビューウィンドウ)で常にひとつのリストが見えてて未読と既読の判別 、だけじゃ、今来たメールがどれなのかなんて、一目でわかるもんじゃないですよね。(ここは皆さんいろいろなソフトや工夫で補ってらっしゃることと思いますが。)

その点Mac版のEudoraって、設定しておくと、新着メールがあったボックスだけ自動でそれぞれウィンドウとして 開いてくれるんで、読まないメールはそのままウィンドウ(ボックス)閉じちゃうし、読みたいメールがあったらウィンドウの上か下(ソートによる)にくるから、一目で分かるってわけです。(定番のプレビューウィンドウを開いて使うこともできますが。)

しかも、Outlook(/Express)を使って文字だけなのにHTMLメールを送って顰蹙を買うとか、自動プレビューで自動的にウィルスに感染して他人様にまでばら撒いちゃうとか、なんていう流行とは全く無縁なわけですね。(そもそもMacだし。)

好みやメールの使い方は人それぞれで、私も他の有名どころのメーラーもいくつか(ARENAとか)試してみたんですが、それぞれ一長一短で、乗り換えるほどの魅力が私にはこれといって見あたりませんでしたので、今に至るわけです。OS Xに標準の「Mail」も中途半端で、HTMLメール閲覧用にしか使ってません。(早くEudoraもCarbon化しないかな。)

前置きが非常に長くなりましたが、ブタでのけぞっているところに「牛」の情報をいただいたので、佐藤さんのMac.una Matata !! 「2001.10.22 撮影な日々 」に対抗して(笑)私も動物をテーマに書いてみたのでした。しかも「牛」はちゃんと(^_^;)FCPネタです。

——以下引用——
私、ある企業の社内向けWBT(ウェブベースドトレーニング)ビデオを作っています。

ビデオの長さが2時間を超えるのも珍しくなく、FCPにて編集をしてQuickTimeに書き出しとなると8〜10時間を超えるので金曜日の帰る間際にエンコードスタートし月曜日の朝確認することなどが多いいのですが、その朝画面 を見るとなんと右下のほうに牛がいるではないですか!

なにやらもりもり草を食べながら喋っているんです。英語はわからないのでなにを言ってるのかはわからないんですが、なにやら文句?を独り言のように喋ってます(マンガのふきだしのようにでます)。

マウスなどをまったく動かさずにFCPを起動したまま何日か置くと出るようです。 知ってましたか?

当初ウイルスかと思いいろんなものでチェックしたのですがどれも引っかからず、なにか悪さをした痕跡もないものです。ほかのソフトを起動したまま何日かほっておくこともありますがそのときはまったく出ません。FCPのみです。

FCPはVer.2です。最近アップデート(2.0.2に)しましたがそれからは試してませんので分かりませんがFCP2のパッケージをそのままインストール(RTMacも)しただけだと思います。

これは私の環境だけの話でしょうか? このような情報確認されていますか? ちなみにマウスなどを動かすと牛がびっくり!して右の方へ走って消えてしまいます(笑)。

よろしければ確認して下さい。かなり時間かかりますけど、、、、。
——引用終わり——

皆さんの中に、この牛に遭遇した方はおられますか?
私も週末確認してみようかと思ってます(笑)。

○千崎達也さんの1/5圧縮 on theweb が10/1に更新されてます。

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年10月4日に公開した記事を転載したものです>

コンピュータ物づくり話」、興味深く読ませていただきました。確かに、編集マンが編集機を叩いて、手を放した瞬間からべーカムがキューアップして、タリーがついてつないだ画がレコーダーモニターに出るまでの「間」、みたいなのってありますよね。いろんな機材が連動して、人も機械も編集に参加してる感じと、一カットつなぐのにかかる時間が長いから、しっかりオフラインで組み立てて、「基本的にこの編集で行くぞ」みたいな、「遡ってなおせない」緊張感が、リニア編集にはありますよね。長尺で頭の方をなおすとなると「おいおい1H行って来いだよ〜」みたいな(笑)。GPIでなく手動で叩いてのテロップ入れなんてのも、リニア編集ならではで。白完作って、それを出しにしてテロップ入れ、という「テロップは後から入れるもの」という流れも、どこからでも直せるノンリニアにはないものです。(ノンリニアでEDLや白完作って編集所で完パケることは多いかもしれませんが、その場合は本編はリニア編集の世界に移っていくわけで…)そうやってつくる編集は、完成したときの達成感も確かに違う気がします。個人的には適材適所でいいと思いますし、何がいいとか悪いわけではないですが…

しかし一方で、リッチコンテンツ/ブロードバンド時代には、ちょっとした事務所に何台か編集PC(下手するとVAIOとか)を置いて、ちょちょっとDVで撮ってきた素材を、やっとメールが打てるようになったくらいのバイトくんに編集させて(あ、実際やってらっしゃる方、お気を悪くしないでくださいね)、バッチでエンコードしてブロードバンド回線で納品、なんてことをするにはノンリニアマシンは最適なのでしょう。その日の撮って出しのイベントレポートや既存映像の尺調/テロップ入れくらいで高い編集所を使うわけにもいかないですしね。ノンリニアによるコストダウンは大きいでしょう。

それと、リニアではあり得なかった映像というのもここ数年で溢れかえるようになり、それはそれで独自に発展しています。

個人やSOHOにおいては、パソコンとDVカメラや素材さえあればビデオ編集環境が構築できるっていうところが、iMovieを皮切りとするパーソナルノンリニアブームのポイントだと思うのですが、そういう人たちにはパソコンの編集しか経験がないわけで、ノンリニアも全く違和感のないものでもあります。私も紙面 のレイアウトはパソコンでやるものだと思ってるDTP世代で(^_^;)、逆に言うとDTPやDTVで間口が広がったともいえるわけですが、 そうすると、パソコンなんてない時代から長年映像制作に携わってこられた方のご意見というのはますます貴重になっていくことでしょう。得るものと失われるものは何についてもあるわけですが、「言われてみると確かにそうだよな〜」と思いつつ読ませていただきました。

そんな私も、ちょっと方向は違いますがパソコンが編集に取り入れられて変わったな、と感じてるのが、テロップのフォントです。制作会社さんがテロップ屋さんに発注して焼いてもらってくる紙テロップは、(私は社内テロッパー(笑)現役時代、ドキュメンタリーや報道なんかが担当の中心だったので)ゴナやナールといった書体が一般 的だったのですが、「パソコンでウチでもテロップが打てますよ〜」と言ってみると、写 研社のゴナナール(勝手にリンクさせていただいてます)で発注をいただくわけです。しかし、写 研社はパソコン用にフォントを出してませんから、似たような書体を用意しなくてはなりません。ところが、ゴナと似ているモリサワ社の新ゴフォント(一悶着ありましたね)は印刷用のPostScriptだし、テロッパーソフトで読めるTrueTypeでなおかつ安くてライセンス的にも敷居の低いダイナラブ社のダイナフォントの「平成」書体(平成ゴシックや平成明朝)を使っていました。ちょうどゴナDBが平成ゴシックW5あたりですね。Dナールは丸ゴシックMとか…

しかし、平成書体とゴナ/新ゴ系で決定的に違うところがありまして、ゴナ系は和文2バイト書体と英数書体の天地(高さ)が同じなのに対して、平成系は半角英数(1バイト)の高さが低いんです。ワイドショーや夕方のニュースなんかでは、平気で平成フォントをまんま使っているのをよく見るようになりまして、(最近どこでもパソコンで打ってるな〜と思うと同時に)私これが気になっちゃって、ある種のこだわりからか、時間がある限り英数部分の級数とベースラインを変えてひたすら文字列の高さを均等にしてました(笑)。ニィス社のJTCウィンシリーズなんかは英数と2バイトの高さが均一なのでたまに使ってましたが、ちょっとポップ書体系の要素が入ってて、汎用性には欠けます。探してみると、天地の高さが均等で汎用性のあるゴシックや明朝のTrueTypeフォントって、無いんですよね。

とまあDTPやDTVの普及でいい面も悪い面もありつつ文化の変遷があるわけですが、新技術が日進月歩で登場し、各業界も生き残りに必死だと思います。大手印刷屋さんは早くからデジタルコンテンツを取り入れてきましたが、写植屋さんがめっきりなくなったようにテロップ屋さんもなくなるのかと思えば、テロップ屋さんはいまではDVD用の字幕ファイルを作ってくれるんですね…。

○DVリアルタイムシステムの今

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年9月17日に公開した記事を転載したものです>

先行しているWindowsベースのリアルタイム環境ですが、Matrox社のリアルタイムシステム、RT2500のカタログをもらってきました。宣伝文句をちょっと並べても、
・1,000種類以上の2D、3Dエフェクト、トランジションが全てリアルタイム処理
・ページカール、オーガニックワイプ、パーティクル、ディストーション、3Dタイルもリアルタイム
・Premiereが持っている60以上のトランジションもリアルタイム
う〜ん。
・MPEG-2 IBPクリップをリアルタイムでキャプチャ、DVD制作時のヤリクリ利用に便利
って、MPEGは仕方ないとして、RTMacも効果は増やせる仕組みだと聞いてるんですけど…Matroxさん、待ってま〜す(^_^;)。

同じくC-Cube社のDVチップを積んだPinnacle社のDV500は、RT2000との比較があります。
(しかしPinnacle社の日本での対応って、あんまりいい評判聞きませんね。複数から同じようなことを聞きます。うちは代理店経由難で実感無いんですけど、実際どうなんでしょ?)

一方、カノープス社のDVStormRTシリーズは「スケーラブルテクノロジー」という方法を採用しています。これは、専用のハードを持たず、コーデックやCPUのパフォーマンスを活かすことで処理を実現しており、マシンスペックによってRTの幅が広がるというもの。ソフトで機能アップをしていけるのも、ありかもしれませんね。専用ハードでは避けられない陳腐化も避けられる、と書いてあります。これがCPUに応じた効果 のリストなんですが、12〜3万円くらいのマシンで全部の効果が(Premiereからも)リアルタイム処理できるとなると、値頃感いっぱいですね。実際の使い勝手等は触ってないのでなんとも言えませんが…

でも、こういう選択肢があるのもいいと思います。
カノープスさん、FCP対応ってのはいかがなものでしょうか?

さて、秋葉原を歩いているとこんなことも書きたくなってしまう今日この頃ですが、果 たしてRTMacの次の進展は、DVRT環境の進展は、いつ、いかなるものか???

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