Monthly Archives: 10月 2001

○ブタ、ウサギ、そして「牛」ですか!?

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年10月24日に公開した記事を転載したものです>

普段使っているメーラーはEudora Proなんですが、昔(フリーのUedora-J)から、Eudoraはダイアログなどの表現にMacテイストいっぱいの遊び心がありました。 (こういうテイスト

中でも、最近の新着メールのお知らせウィンドウは(一部で)なかなか物議を醸すもので、私がMacを使い始めた頃のEudora-Jのニワトリも不思議な感じがしましたが、(Eudora Pro 2,3はなんだったかもう忘れちゃいましたが)4.2〜は「メールおじさん(名前は不明)」なる奇妙なおじさんが登場してました。

で、今回Eudora5にバージョンアップしたら、ブタですか?? ちなみにメールが来てないときはウサギが出てきて、今回も意表を突かれました。(通 知はOFFにもできるんですけど、私は入れてます)

#ちなみに、Windows版(今回からハイブリッドライセンスでお得)は味も素っ気もない文字だけのウィンドウで、Eudoraなのに(?)面 白くも何ともありません。ウィンドウの動きも変で使いにくい。

まあ、Eudoraのどこが私の場合気に入ってるのかっていうと、新着メールが一目瞭然だからなんですね。
メールボックスが20くらいあって、パーソナリティー(アカウント)も6つくらいあって、それをフィルタで振り分けてるわけですから、主流の3ウィンドウ(ツリー、リスト、プレビューウィンドウ)で常にひとつのリストが見えてて未読と既読の判別 、だけじゃ、今来たメールがどれなのかなんて、一目でわかるもんじゃないですよね。(ここは皆さんいろいろなソフトや工夫で補ってらっしゃることと思いますが。)

その点Mac版のEudoraって、設定しておくと、新着メールがあったボックスだけ自動でそれぞれウィンドウとして 開いてくれるんで、読まないメールはそのままウィンドウ(ボックス)閉じちゃうし、読みたいメールがあったらウィンドウの上か下(ソートによる)にくるから、一目で分かるってわけです。(定番のプレビューウィンドウを開いて使うこともできますが。)

しかも、Outlook(/Express)を使って文字だけなのにHTMLメールを送って顰蹙を買うとか、自動プレビューで自動的にウィルスに感染して他人様にまでばら撒いちゃうとか、なんていう流行とは全く無縁なわけですね。(そもそもMacだし。)

好みやメールの使い方は人それぞれで、私も他の有名どころのメーラーもいくつか(ARENAとか)試してみたんですが、それぞれ一長一短で、乗り換えるほどの魅力が私にはこれといって見あたりませんでしたので、今に至るわけです。OS Xに標準の「Mail」も中途半端で、HTMLメール閲覧用にしか使ってません。(早くEudoraもCarbon化しないかな。)

前置きが非常に長くなりましたが、ブタでのけぞっているところに「牛」の情報をいただいたので、佐藤さんのMac.una Matata !! 「2001.10.22 撮影な日々 」に対抗して(笑)私も動物をテーマに書いてみたのでした。しかも「牛」はちゃんと(^_^;)FCPネタです。

——以下引用——
私、ある企業の社内向けWBT(ウェブベースドトレーニング)ビデオを作っています。

ビデオの長さが2時間を超えるのも珍しくなく、FCPにて編集をしてQuickTimeに書き出しとなると8〜10時間を超えるので金曜日の帰る間際にエンコードスタートし月曜日の朝確認することなどが多いいのですが、その朝画面 を見るとなんと右下のほうに牛がいるではないですか!

なにやらもりもり草を食べながら喋っているんです。英語はわからないのでなにを言ってるのかはわからないんですが、なにやら文句?を独り言のように喋ってます(マンガのふきだしのようにでます)。

マウスなどをまったく動かさずにFCPを起動したまま何日か置くと出るようです。 知ってましたか?

当初ウイルスかと思いいろんなものでチェックしたのですがどれも引っかからず、なにか悪さをした痕跡もないものです。ほかのソフトを起動したまま何日かほっておくこともありますがそのときはまったく出ません。FCPのみです。

FCPはVer.2です。最近アップデート(2.0.2に)しましたがそれからは試してませんので分かりませんがFCP2のパッケージをそのままインストール(RTMacも)しただけだと思います。

これは私の環境だけの話でしょうか? このような情報確認されていますか? ちなみにマウスなどを動かすと牛がびっくり!して右の方へ走って消えてしまいます(笑)。

よろしければ確認して下さい。かなり時間かかりますけど、、、、。
——引用終わり——

皆さんの中に、この牛に遭遇した方はおられますか?
私も週末確認してみようかと思ってます(笑)。

○千崎達也さんの1/5圧縮 on theweb が10/1に更新されてます。

<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年10月4日に公開した記事を転載したものです>

コンピュータ物づくり話」、興味深く読ませていただきました。確かに、編集マンが編集機を叩いて、手を放した瞬間からべーカムがキューアップして、タリーがついてつないだ画がレコーダーモニターに出るまでの「間」、みたいなのってありますよね。いろんな機材が連動して、人も機械も編集に参加してる感じと、一カットつなぐのにかかる時間が長いから、しっかりオフラインで組み立てて、「基本的にこの編集で行くぞ」みたいな、「遡ってなおせない」緊張感が、リニア編集にはありますよね。長尺で頭の方をなおすとなると「おいおい1H行って来いだよ〜」みたいな(笑)。GPIでなく手動で叩いてのテロップ入れなんてのも、リニア編集ならではで。白完作って、それを出しにしてテロップ入れ、という「テロップは後から入れるもの」という流れも、どこからでも直せるノンリニアにはないものです。(ノンリニアでEDLや白完作って編集所で完パケることは多いかもしれませんが、その場合は本編はリニア編集の世界に移っていくわけで…)そうやってつくる編集は、完成したときの達成感も確かに違う気がします。個人的には適材適所でいいと思いますし、何がいいとか悪いわけではないですが…

しかし一方で、リッチコンテンツ/ブロードバンド時代には、ちょっとした事務所に何台か編集PC(下手するとVAIOとか)を置いて、ちょちょっとDVで撮ってきた素材を、やっとメールが打てるようになったくらいのバイトくんに編集させて(あ、実際やってらっしゃる方、お気を悪くしないでくださいね)、バッチでエンコードしてブロードバンド回線で納品、なんてことをするにはノンリニアマシンは最適なのでしょう。その日の撮って出しのイベントレポートや既存映像の尺調/テロップ入れくらいで高い編集所を使うわけにもいかないですしね。ノンリニアによるコストダウンは大きいでしょう。

それと、リニアではあり得なかった映像というのもここ数年で溢れかえるようになり、それはそれで独自に発展しています。

個人やSOHOにおいては、パソコンとDVカメラや素材さえあればビデオ編集環境が構築できるっていうところが、iMovieを皮切りとするパーソナルノンリニアブームのポイントだと思うのですが、そういう人たちにはパソコンの編集しか経験がないわけで、ノンリニアも全く違和感のないものでもあります。私も紙面 のレイアウトはパソコンでやるものだと思ってるDTP世代で(^_^;)、逆に言うとDTPやDTVで間口が広がったともいえるわけですが、 そうすると、パソコンなんてない時代から長年映像制作に携わってこられた方のご意見というのはますます貴重になっていくことでしょう。得るものと失われるものは何についてもあるわけですが、「言われてみると確かにそうだよな〜」と思いつつ読ませていただきました。

そんな私も、ちょっと方向は違いますがパソコンが編集に取り入れられて変わったな、と感じてるのが、テロップのフォントです。制作会社さんがテロップ屋さんに発注して焼いてもらってくる紙テロップは、(私は社内テロッパー(笑)現役時代、ドキュメンタリーや報道なんかが担当の中心だったので)ゴナやナールといった書体が一般 的だったのですが、「パソコンでウチでもテロップが打てますよ〜」と言ってみると、写 研社のゴナナール(勝手にリンクさせていただいてます)で発注をいただくわけです。しかし、写 研社はパソコン用にフォントを出してませんから、似たような書体を用意しなくてはなりません。ところが、ゴナと似ているモリサワ社の新ゴフォント(一悶着ありましたね)は印刷用のPostScriptだし、テロッパーソフトで読めるTrueTypeでなおかつ安くてライセンス的にも敷居の低いダイナラブ社のダイナフォントの「平成」書体(平成ゴシックや平成明朝)を使っていました。ちょうどゴナDBが平成ゴシックW5あたりですね。Dナールは丸ゴシックMとか…

しかし、平成書体とゴナ/新ゴ系で決定的に違うところがありまして、ゴナ系は和文2バイト書体と英数書体の天地(高さ)が同じなのに対して、平成系は半角英数(1バイト)の高さが低いんです。ワイドショーや夕方のニュースなんかでは、平気で平成フォントをまんま使っているのをよく見るようになりまして、(最近どこでもパソコンで打ってるな〜と思うと同時に)私これが気になっちゃって、ある種のこだわりからか、時間がある限り英数部分の級数とベースラインを変えてひたすら文字列の高さを均等にしてました(笑)。ニィス社のJTCウィンシリーズなんかは英数と2バイトの高さが均一なのでたまに使ってましたが、ちょっとポップ書体系の要素が入ってて、汎用性には欠けます。探してみると、天地の高さが均等で汎用性のあるゴシックや明朝のTrueTypeフォントって、無いんですよね。

とまあDTPやDTVの普及でいい面も悪い面もありつつ文化の変遷があるわけですが、新技術が日進月歩で登場し、各業界も生き残りに必死だと思います。大手印刷屋さんは早くからデジタルコンテンツを取り入れてきましたが、写植屋さんがめっきりなくなったようにテロップ屋さんもなくなるのかと思えば、テロップ屋さんはいまではDVD用の字幕ファイルを作ってくれるんですね…。

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