Mac App Store:購入ステータスの誤作動
OS X 10.6.7から追加された、FCP X/Motion 5/Compressor 4の唯一の購入窓口となっているMac App Store。
このMac App Storeで、アップデートやインストールなどのステータス(ボタンの表示)が不自然な場合に考えられるケースを書いてみます。
Mac App Storeでは、システム内の「アプリケーション」フォルダに該当するアプリケーションがインストールされているかどうか、また、そのバージョンをチェックして、未インストールなら購入やインストール、アップデート可能ならアップデートといったステータスになります。
もしインストール済みでありながら再びダウンロードしたい場合は、再ダウンロードも可能です。
しかし、入れたはずなのにまたダウンロードできるようになっていたり、逆に入れてないはずなのに「インストール済み」など、Mac App Storeのステータスがどうもおかしいといった場合は、次の原因が考えられます。
端的にいえば、マシンに複数のシステムHDDが混在していないか?ということです。
Macは旧来より複数のシステムから起動に使うものを選べ、Mac OS 9からは標準で「起動ディスク」設定から次回起動するシステムを選べるようになっています。
Mac OS Xでも起動ディスクの選択は標準になっていて、業務であれば有事(納品間際にまさかの起動不能、とか)の際の安定環境を控えておいたり、特にSnow LeopardからLionへの移行やFCP 7環境を残しつつFCP Xもさわり始めるといったシチュエーションでは、複数のシステムHDDやパーティションがマウントされている状況はそう珍しくもないかと思います。
私のマシンもLionと2つの目的別Snow Leopardのシステムが接続されていて、必要に応じて切り替えています。
しかし、このような状況では、Mac App Storeは今どのシステムから起動しているのかを正しく判断できないようです。
■Mac App Storeの誤作動
状況:次のHDDがマウントされている
・Lionのシステム=FCP X 10.0.1、Motion 5.0.1、Compressor 4.0.1
・Snow Leopardのシステム=FCP X 10、Motion 5、Compressor 4
FCP X関連を最新版にアップ済みのLionで起動してMac App Storeを開いてみると、それぞれのアプリは「アップデート」のステータスになっています。
起動中のLionシステムではこれらはすでにアップデート済みなので「インストール済み」になっていないとおかしく、この時点で誤作動です。
が、結果が気になったので試しにMotionのアップデートボタンを押してみました。
すると、特にエラー表示もなくダウンロードを開始しました。
つまり、Mac App Storeは「確かに存在するMotion 5を5.0.1にアップデートしている」わけで、案の定FCP X関連をアップデートしていないSnow Leopardのドライブ内のアプリケーションフォルダを観察していたら、こっちがアップデートされちゃいました。
■対処方法
このような場合は、ディスクユーティリティ(アプリケーション/ユーティリティ内)で不要なシステムパーティションをマウント解除するか、可能であれば物理的にHDDを外してMac App Storeを開くと正常に動作しますので、複数システムを使い分けていてどうもApp Storeが正しく動かないといった方はお試しください。