FCS2009:インストールの高速化

ディスクイメージを活用すると、Final Cut Studio(2009)のすべてのアプリケーションとコンテンツのインストール時間を短縮することができます。

pic9


Final Cut Studio(2009)全体のインストール時間は、環境によっては約4時間近くかかる(アップデートではなく新規でフルインストールする場合)という情報もあり、ディスクの入れ替えのためにMacの前で待機しておかなければならない状況も考えると、時間的・精神的にもかなりの負担になってしまいます。

そこで、すべてのディスクをディスクイメージ・ファイルにしてしまいましょう。

Final Cut Studio(2009)は、その使用条件によってバックアップを一部作成することができます。

「お客様は、バックアップの目的に限り、機械による読み取り可能な形態でAppleソフトウェアの複製物を一部作成することができます。ただし、バックアップ用複製物は、Appleソフトウェアの原本に含まれる著作権情報のすべてまたは他の所有権情報を含まなければなりません。」
#使用許諾契約から抜粋

ですから、インストールディスクの原本を丸ごとファイルに変換してHDDに保存しておけば、ディスクの紛失や破損で読み取れなくなっても最悪の事態を招く可能性を大きく軽減できます。


1.複製したいディスクをMacにマウントし、ディスクユーティリティを起動します。

disk_util

「ディスクユーティリティ」は、アプリケーションフォルダの「ユーティリティ」フォルダに入っています

2.左のペインから複製したいディスクを選択します。
disk_util_select

3.上のアイコンから「新規イメージ」を選択し、保存先を指定して保存します。
disk_util_newimage

この手順ですべてのディスクをイメージ化すれば、バックアップを1部ずつ作成することができますし、原本の情報をそのまま複製するので使用許諾にも反しません。

また、ディスクイメージの作成時間はインストールよりも確実に速く、Mac Proの内蔵ドライブなら(計っていませんが)一時間前後で終わります。

容量は「情報を見る」で44.22GBでした。

fcs2009_allsize

#FCS2は52GBです。2009ではオーディオコンテンツがAIFFからロスレス圧縮に変更されて容量が抑えられていますね。

一度イメージを作ってしまえば、インストールの際にすべてのイメージを(ダブルクリックまたは選択→開くで)マウントして、「Final Cut Studio Install」イメージの中のインストーラーを通常通り実行〜インストールに必要な操作をすれば、あとは順次必要なイメージを読んで勝手にインストールを進めてくれますので、マシンの前にいる必要もなくなります。

discimages_mount

同じく使用許諾によって、自分が所有して使っているマシンに限り、デスクトップMac1台とノートMac1台にそれぞれインストールしてもよい(ただし同時起動はNG)ことになっているので、FireWireなどの外付けHDDにバックアップしておけば両方にインストールする際にも圧倒的に手間が省けます。

HDDが1TB=数千円の時代なので、動作検証などのために頻繁にOSの入れ直しや環境構築を行うような特殊なケースでなくても現実的な方法でしょう。

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