映画テレビ技術2006レポート

今年も北の丸公園の科学技術館で開催された映画テレビ技術2006。

短時間でしたが見てきましたのでざっとレポートします。

 

会場もそこそこ来場者があり、まずは盛況のようです。


ソニー
http://www.sony.jp/products/Professional/c_c/

ソニーは軽く撮影セットを組んでカメラを展示。

F900や、Z1JにP+SのMini35イメージコンバーター・ZEISSウルトラプライム50mmレンズ・マットボックスのMB-450を装着したものなどがありましたが、

中でも興味深かったのがXDCAM HDのカムコーダー。
PDW-350Lが展示してありましたが、カメラとしての評価はさておき、、

このシリーズが24P撮影可能なCineAlta製品ってのも今日知りましたが、さらにこれ、地味に出て来てますがなにげにバリアブルフレームレートなんですね。ソニー的には「スロー&クイックモーション」機能というそうです。

具体的には、23.976P/25P/29.97Pいずれかのモードにおいて、記録のフレームレート範囲をVaricam同様4P〜60Pから1フレ単位で設定可能。で、いずれかのモードで再生するとスローや早回しになる訳ですね。「うちも始めました」って大々的に言わない理由でもあるのかな?なお、現状VFRはこれ上での再生のみだそうで、この撮影クリップを使用する際はHD-SDI出力してリアルタイムで受けることになるとのこと。ただ、ノンリニア側での対応も近日リリースのXpriのニューバージョンをはじめ各社で対応準備中だそうです。

XDCAMシリーズの半導体(Panasonic P2)との差はやはりメディアの価格ですが、「PlayStation3が売れればメディアの価格ももっと下がると思いますよ」って、BDレコーダーじゃなくてPS3なんだ…。


ナックイメージテクノロジー
http://www.nacinc.jp/

ARRIのデジタルカメラや各種アクセサリーの展示がありましたが、一番目立ったのがこれ、800万画素の超高精細4Kカメラ、オリンパスオクタビジョン。HDDレコーダー(写真奥)に記録する際は4KフルサイズのJPEG動画が記録されますが、VTRに記録する場合は4系統のHD-SDIからそれぞれのレコーダーに接続します。つまり、HD1920x1080が4面で4K。

こちらは技術賞受賞コーナーに展示の、毎秒300コマ・5倍速ハイビジョンハイスピードカメラ


パナソニック
http://panasonic.biz/sav/

パナソニックも撮影セットを設置。

ブース手前にはおなじみのP2+FCPの展示。

こちらは伝統の?ラップトップのP2版、”P2モバイル AJ-HMP100″。

メーカーさんなだけにあえて苦言を呈せば、「マルチコーディック」ってのはイカンでしょう^^;(展示パネルにツッコミ)

これは小型のライブスイッチャー、AV-HS300。

・IN=SD/HD-SDIx5+DVI-I/VGA(オプションでアナログHDコンポーネントINにも対応)
・OUT=SD/HD-SDIx3/HDアナログコンポーネントx3(各PGM/PRV/AUX)
・リファレンスI/O
・各入力10bitのフレームシンクロナイザー
・SDI INのいずれかをキーに設定可
・GPI
・ワイプ9パターン3方向
・6chタリーOUT
・RS-422 IN、
・100M Ether
で、予価90万円前後!!のお手軽モデル。


朋栄
http://www.for-a.co.jp/

朋栄からはHDV用コンバーターのMC-10ADをピックアップ。

価格は30万円前後とこのクラスでは平均だと思いますが、HDV向けとしながら変わっているのは、FireWire(IEEE1394)を備えずアナログ入力のみの対応というところ。ってことで今のところビクター専用のようですが、アナログ入力ゆえに面白いのが、これで色補正ができるので、これをカメラの台数そろえてカメラ間の色合わせができるんだそうな。

また、Premiereは見かけなかったのに対してCanopusのCWXも発見。
Canopusはコーデックやエンジンなど、基本線は結構いいとこ突いてるんですよね。機能面も徐々に充実してきつつあるようです。


NHKテクニカルサービス
http://www.nhk-ts.co.jp/

3D Hi-Visionは、かなりストレスのない立体映像が見られました。
テレビには基本的に偏光フィルターを貼るだけだそうなので量産が期待できそうな方式ではありますが、なので偏光メガネが要るのは仕方ないのか…


ソニーコンピュータエンタテインメント
http://www.scei.co.jp/

映テレでは今まで見かけなかったので立ち寄ってみると、なんとUMDの一般販売向けオーサリングシステムでした。
https://www.universalmediadisc.com/umdcomposer/

構成は、基本が(premiereなどで自前でキャプチャーした)AVIファイルをインポートしてチャプターや字幕等の設定を行ってからエンコードするStream Composeおよびプレビューやディスクイメージジェネレータ、コンパイラなどのツール一式約200万円+テクニカルサポート30万円前後、

それとは別にDVD-ROMベースの検証エミュレーターが約15万円にそれの年間サポート約10万円というのが概算だそうです。

で、オーサリングは?というと、それはもう、メモ帳でXML手打ちですよ。GUIなんてものはありません。

開発費と見込み需要のバランスなんでしょうね。エンコードファイルとメニュー用のパーツ画像を準備したら、XMLとJava Scriptでそれらを動かすスクリプトをWEBデザイナーのごとく打ち込んでいくわけです。ということで、そのテンプレートやガイドラインドキュメント、初期のスクリプト検証などが基本セットに含まれます。

で、このシステムを導入して実際に行うのはオーサリング後のDVD-Rへのマスタリングまでで、それをソニー・ミュージックコミュニケーションズ社でプレスするという流れだそうです。単価はケース込みで300円前後ですが、これはメディアが希少なので仕方ないとのこと。


アストロデザイン
http://www.astrodesign.co.jp/

基本的にモニターや変換機系ですが、製品全体にデザインが素敵なので撮ってみました。8インチHDモニターなども好評なようでした。


テクノハウス
http://www.technohouse.co.jp

主に海外のコンバーターやTBC、フィルムレコーダーなどを扱っていますが、このデジタルフィルムサーバー”DSR Display Maestro”もメタリックパープルの筐体にメタリックオレンジのハンドルなんていうインパクトのあるデザインがグッジョブ。

いや、上に乗っているHDV用コンバーター”HD-Connect LE“を撮りたかったんですけど、つい。。。

これはFireWireの*HDVストリームをエンベデッドSD/HD-SDIに変換するボックスで、アナログコンポーネントにもコンポジットにも出力でき、なおかつRS-422でHDVデッキの1394リモート操作ができ、LTCも出て、さらにはAESとヘッドホンモニター用のアンバラまで同時に出てしまうという大変おいしそうな製品。

*2006.6.8一部訂正いたしました。HD-Connect LEはDVはサポートしていません。


スズキエンタープライズ
http://www.sei8404.com/J-home.htm

三脚やクレーンなどの撮影周辺機材の中でも実演が目を引いたのがカメラ補助装置の”タートルリグ“。

手を離しても吊れるように調整したら、肩と腰のベルトにカメラ重量が分散されるという、実際腰を痛めたカメラマンが考案したシステムのDVカメラバージョン。バックパックにカメラ一式とアームが収まるので、これ一個でハンディ1チェーンの荷物は収まってしまいます。特に重いXLでの長時間撮影には最適?


と閉館時間間際に「見て触れる」コーナーに行くと、4月のFCP UserNightでご協力いただいた能勢監督・奥平氏や5月のUserNightにお越しいただいたドキュメンタリー作家の田中氏をはじめ、パナソニックDUのご関係者の皆様に遭遇。蛍の光に急かされて足切れになってしまいましたが、撮らせていただきました。

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