○DVリアルタイムシステムの今
<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年9月17日に公開した記事を転載したものです>
先行しているWindowsベースのリアルタイム環境ですが、Matrox社のリアルタイムシステム、RT2500のカタログをもらってきました。宣伝文句をちょっと並べても、
・1,000種類以上の2D、3Dエフェクト、トランジションが全てリアルタイム処理
・ページカール、オーガニックワイプ、パーティクル、ディストーション、3Dタイルもリアルタイム
・Premiereが持っている60以上のトランジションもリアルタイム
う〜ん。
・MPEG-2 IBPクリップをリアルタイムでキャプチャ、DVD制作時のヤリクリ利用に便利
って、MPEGは仕方ないとして、RTMacも効果は増やせる仕組みだと聞いてるんですけど…Matroxさん、待ってま〜す(^_^;)。
同じくC-Cube社のDVチップを積んだPinnacle社のDV500は、RT2000との比較があります。
(しかしPinnacle社の日本での対応って、あんまりいい評判聞きませんね。複数から同じようなことを聞きます。うちは代理店経由難で実感無いんですけど、実際どうなんでしょ?)
一方、カノープス社のDVStormRTシリーズは「スケーラブルテクノロジー」という方法を採用しています。これは、専用のハードを持たず、コーデックやCPUのパフォーマンスを活かすことで処理を実現しており、マシンスペックによってRTの幅が広がるというもの。ソフトで機能アップをしていけるのも、ありかもしれませんね。専用ハードでは避けられない陳腐化も避けられる、と書いてあります。これがCPUに応じた効果 のリストなんですが、12〜3万円くらいのマシンで全部の効果が(Premiereからも)リアルタイム処理できるとなると、値頃感いっぱいですね。実際の使い勝手等は触ってないのでなんとも言えませんが…
でも、こういう選択肢があるのもいいと思います。
カノープスさん、FCP対応ってのはいかがなものでしょうか?
さて、秋葉原を歩いているとこんなことも書きたくなってしまう今日この頃ですが、果 たしてRTMacの次の進展は、DVRT環境の進展は、いつ、いかなるものか???
○AutodeskがMedia 100のソフトウェア製品群を買収
<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2001年9月1日に公開した記事を転載したものです>
MacDTV ML/掲示板でもみついやすひろさんからポストが上がってますが、EditDV(CineStream)がまた売られていったようですね(^_^;)。Radius>DigitalOrigin>Media100>Autodeskと都合4社目となるわけですが、今度はハリウッドやCMでもおなじみのdiscreet部門の製品となるようですので、どう化けるか大変興味があります。editの弟分としてリニューアルなんかされると、名前も”edit DV”で丁度いいし(笑)FCPキラーと目されたりして面白そうなんですが、どちらかというとCleanerなどのストリーミング系の技術取得が主なようですね。DV製品の強化も期待したいところです。EditDVも含め、どうしてもMac系の(特にビデオやグラフィックなどのニッチな)製品は、よっぽど成功しないと、波瀾万丈な運命をたどるのは市場原理からいって仕方ないのかも。まあ今度は行ったところが行ったところなので、思わぬ 展開に期待したいと思います。
#オートデスク社