FCPX10.3新機能、改善内容を追記
通常、アプリのアップデータが出たらMac AppStoreの内容を引用転載していますが、「Final Cut Pro Xリリースノート」にも新機能などの履歴が掲載されています。
そこでリリースノートを見返していると、Final Cut Pro X 10.3については「AppStore(Final Cut Pro X)」と「Final Cut Pro Xリリースノート」で記載内容が異なっていることを発見。
「リリースノート」の方には、分量で示せば倍くらいの項目が多く表記されていましたので、FCP X:10.3アップデートにも差分を追加しました。
FCPX10.3.1キーボードショートカット不具合
【この問題はFinal Cut Pro X 10.3.2で修正されているようです】
少なくともMacBook Pro 15inch (Late2016/JISキーボード)とmacOS Sierra 10.12.2、そしてFinal Cut Pro X 10.3.1の組み合わせで、FCPXのキーボードショートカットが正しくない不具合が発生します。
※その他の組み合わせで起こるのかは情報がないので不明
具体的には、FCPXにおける基本のキーボード配置がいわゆるQWERTY配列でなく、なぜかフランス語キーボードのAZERTY配列として定義されてしまうため、実際のキー配列とショートカットがずれてしまうというもの。
例えば
・QWERTY上の「A」キーの位置にはAZERTYでは「Q」キー
・QWERTY上の「Q」キーの位置にはAZERTYでは「A」キー
となるので、選択ツールを選ぼうと思って「A」を押すと「Q」と認識され、ブラウザからクリップが接続編集されてしまいます。
FCP X:10.3.2アップデート
Final Cut Pro Xのアップデート。
リリース:2017/1/19
互換性: OS X 10.11.4 以降
- アップデート後はプロジェクトの更新が必要となり、旧バージョンでは開けなくなります。
- アップデート後はアプリケーションが上書きされますので、最新バージョンで不具合があった際のために旧バージョンのアプリやプロジェクトのバップアックを取っておくことをお勧めします。
アップデートには、万一の際に以前のバージョンに戻せるよう十分バックアップなどの対策を行ってください。
アップデート前にこちらを御参考ください:
(10.0〜10.0.9→10.1〜10.2.3)
「Final Cut Pro X 10.1:アップデート前に重要な Final Cut Pro X 10.0.x ファイルをバックアップする方法」
(10.1〜10.2.3→10.3〜)
「Final Cut Pro X 10.3 で使えるようにライブラリをアップデートする」
「Final Cut Pro X 10.3 用にライブラリをアップデートしたときのオーディオへの影響」
Mac AppStoreより入手できます。
以下引用:
- オーディオファイルのカスタムフォルダをサウンド・エフェクト・ブラウザに追加できます
- オーディオのみのクリップでリップル削除を使っても、選択範囲が無効にならなくなります
- 再起動後もオーディオメーターのカスタム幅が保持されます
- 非常に長いプロジェクトの編集時のレスポンスが改善されま
- H.264ファイル書き出し時およびフレームレート変更時のパフォーマンスが改善されます
- Compressorを使ってProRes 4444ファイルを透明度付きで書き出すときに、正しいアルファチャンネルが作成されます
- 複数行タイトルの行間に対する調整が最初の行のみに適用される問題が解決されます
- ロールが混在する第2のストーリーラインがタイムライン内で重なる問題が解決されます
- Apple USB SuperDrive経由でFinal Cut ProプロジェクトからDVDを作成できない問題が解決されます
FCP X:10.3.1アップデート
Final Cut Pro Xのアップデート。
リリース:2016/11/29
互換性: OS X 10.11.4 以降
- アップデート後はプロジェクトの更新が必要となり、旧バージョンでは開けなくなります。
- アップデート後はアプリケーションが上書きされますので、最新バージョンで不具合があった際のために旧バージョンのアプリやプロジェクトのバップアックを取っておくことをお勧めします。
アップデートには、万一の際に以前のバージョンに戻せるよう十分バックアップなどの対策を行ってください。
アップデート前にこちらを御参考ください:
(10.0〜10.0.9→10.1〜10.2.3)
「Final Cut Pro X 10.1:アップデート前に重要な Final Cut Pro X 10.0.x ファイルをバックアップする方法」
(10.1〜10.2.3→10.3〜)
「Final Cut Pro X 10.3 で使えるようにライブラリをアップデートする」
「Final Cut Pro X 10.3 用にライブラリをアップデートしたときのオーディオへの影響」
Mac AppStoreより入手できます。
以下引用:
- “言語と地域”システム環境設定がスペイン語に設定されている場合、ビューアでイメージが切り取られる問題を修正
- ライブラリのアップデートに関する問題を修正
- “パラメータをペースト”を使ってクリップ間で色補正をコピーするときの問題を修正
FCPX 10.3:ライブラリアップデートとオーディオ
アップルのサポートに、ライブラリをアップデートした際のオーディオへの影響に関する情報が掲載されています(2016.11.2)。
ファイナルカットプロ10.3ではオーディオチャンネルの管理を「ロール」ベースで行い、以前のバージョンで作成されたライブラリを10.3にアップデートした時に有効チャンネルの構成が変わってしまうこともあるようです。
そこで、変換ルールを把握しておく必要があります。
FCPX 10.3:ライブラリのアップデートについて
アップルのサポートに、ライブラリのアップデートに関する下記情報が掲載されています(2016.11.15)。
メジャーアップデートの際の定番内容ですが、10.2以前のライブラリを10.3で開く前に確認しておきましょう。
FCPX 10.3所感
まだ環境が整えられておらずにリリースノートとAppleの新機能ページやビデオを見ただけですが、10.3の主だった変更点を見てみます(10/29現在)。
■互換性はEl Capitan以降
●FCPX 10.3 / Motion 5.3 / Compressor 4.3ともに
●「互換性: OS X 10.11.4」つまりEl Capitan以降
となりました。
■インターフェース
インターフェースが刷新されています。
●基本デザインの変更
・作業ごとに異なるレイアウトをワークスペースとして保存できるようになっています。
・インスペクタがウィンドウの天地に高さを拡張できるようになり、またセカンドディスプレイにはイベントとビューアのほかに、タイムラインも表示できるようになっている模様。
・2016年10月28日に発表されたMBPで採用となった、ファンクションキーに変わるTouch Barに対応。編集やカラコレなど作業内容に応じてTouch Barに関連ツールが表示されます。
FCP X:10.3アップデート
Final Cut Pro Xのアップデート。
リリース:2016/10/28
互換性: OS X 10.11.4 以降
- アップデート後はプロジェクトの更新が必要となり、旧バージョンでは開けなくなります。
- アップデート後はアプリケーションが上書きされますので、最新バージョンで不具合があった際のために旧バージョンのアプリやプロジェクトのバップアックを取っておくことをお勧めします。
アップデートには、万一の際に以前のバージョンに戻せるよう十分バックアップなどの対策を行ってください。
アップデート前にこちらを御参考ください: Final Cut Pro X 10.1:アップデート前に重要な Final Cut Pro X 10.0.x ファイルをバックアップする方法
プロ向けビデオフォーマット 2.0.4
プロ向けビデオフォーマット2.0.4がリリースされています。
リリース:2016.2.5
Mac App Storeからアップデートできます。
以下引用:
バージョン 2.0.4の新機能
- AVC-LongG、XAVC、およびXF-AVCをサポート
プロ向けビデオフォーマットには、以下のプロ向けビデオコーデックのサポートが含まれまています:
- Apple Intermediate Codec
- Apple ProRes
- AVC-Intra
- DVCPRO HD
- HDV
- XDCAM EX / HD / HD422
- MPEG IMX
- 非圧縮 4:2:2
プロ向けビデオフォーマットでは、以下のMXFもサポートされます:
- Final Cut ProおよびMotionでMXFファイルをネイティブで読み込み、編集、共有
- Compressor用のMXF共有プリセット
- MXF OP1aの書き出し
FCP X:10.2.3アップデート
Final Cut Pro Xのアップデート。
リリース:2016/2/4
- アップデート後はプロジェクトの更新が必要となり、旧バージョンでは開けなくなります。
- アップデート後はアプリケーションが上書きされますので、最新バージョンで不具合があった際のために旧バージョンのアプリやプロジェクトのバップアックを取っておくことをお勧めします。
FCP X 10.1のプロジェクトの自動保存場所 (最新版でプロジェクトをアップデート後に不具合があって旧バージョンで開き直す必要がある場合に。旧バージョンで作業していた最新の状態のバックアップのある場所): 【ユーザ】→ムービー→Final Cut Backups
アップデート前にこちらを御参考ください: Final Cut Pro X 10.1:アップデート前に重要な Final Cut Pro X 10.0.x ファイルをバックアップする方法
Mac AppStoreより入手できます。
以下引用:
- カスタマイズ可能なデフォルトエフェクトにより、キーボードショートカットに割り当てられたビデオエフェクトとオーディオエフェクトの両方を選択可能
- Appleデバイス用のビデオファイルを作成できる4K書き出しプリセット
- SAN上のライブラリを開くときの速度を向上
- OS X El CapitanのDashboardでのタイムコード表示に影響することがある問題を解決
- Canon C300 Mark IIのビデオファイルを含むCanon XF-AVCの読み込み
- 複数のYouTubeアカウントへのビデオの共有が可能
- プロジェクトを開いたとき、またはCompressorに共有したときに、無効にしたビデオエフェクトについて“エフェクトが見つかりません”と表示されることがある問題を解決
- iPhoneでトリミングしてから読み込んだiPhoneのビデオクリップに黒いフレームが表示されることがある問題に対処
- 短いタイトルの編集中に再生ヘッドが前にジャンプすることがある問題を修正
- ブラウザで表示を切り替えたときにタイムラインでの再生が停止することがある問題を修正
- ベジェシェイプ上のポイントが“直線状”から“スムーズ”に誤って切り替わることがある問題を修正
- Motionテンプレート内の一部のオブジェクトがソフトエッジでレンダリングされることがある問題を修正
- 共有ウインドウにあるAppleデバイスの互換性リストにiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPad Pro、およびApple TV(第4世代)を追加