FCP X:基本シナリオはトランジションの背景処理がおかしい
※2011.7.26-23:15改訂。初出時から内容を加筆修正してあります。
また、こちらと併せてお読みください。
Final Cut Pro X(10.0)には、「基本シナリオ」と「シナリオ」があり、「基本シナリオ」にはトランジションの背景処理に関する問題があります。
基本シナリオ内で作業している場合、フルスクリーンのクリップを扱っている分には問題ありませんが、FCP Xでトランジションの前後のカットをクロップする場合、背景は黒でないと成立しません。
この実験は簡単です。
基本シナリオ内で、クリップAとBそれぞれをクロップしたとします。
そして、背景(基本シナリオの下)に別の絵(図では水色の部分)を配置します。
アップル:Final Cut Pro フィードバック
アップル社にて、Final Cut Proへのフィードバック(要望や改善、バグ報告など)を受け付けています。
http://www.apple.com/jp/feedback/finalcutpro.html
サイト左上にも「FCP X Feedback」リンクボタンを付けました。
※先日私もこの問題を報告しました。
AJA、Blackmagic Design最新ドライバ-2011.7.7
2011年7月9日現在の、AJA/Blackmagic Design両者のFCP X対応ドライバです。いずれもベータです。それぞれのドキュメントなどに従ってご利用ください。
■KONA Xベータ
AJA社サイト内の「AJA Video Systems社、Final Cut Pro XでAJA製品をご利用になるためのドキュメントを公開」にダウンロードリンクがあります。
#PDFドキュメント「Final Cut Pro XとAJA製品」の日本語版も公開されています。
■Desktop Video 8.2 Beta 2 for Macintosh
Blackmagic Design社のサポートページからダウンロードできます。
FCP X:よくある質問(英語)
アップル(US)が、Final Cut Pro Xに関する「よくある質問」に回答するページを公開しています。
Answers to your Final Cut pro X questions.
※APPLE LINKAGEに日本語訳が一部抜粋で掲載されています。
FCP X:アップルが返金対応を開始
TNWなどが伝えるところによると、Final Cut Pro Xに不満を持つユーザーに対し、アップルが返金対応を開始しているとのことです。
Apple begins refunding unhappy Final Cut Pro X customers
なお、これはUSでの情報で、日本で返金対応が適用されるかどうかは未確認です。
また、方法としては、記事ではMac App Store Customer Service宛のフォームから問い合わせを行ったユーザーの例が紹介されており、アップルから「規約上購入した製品に対する返金は本来行われませんが、今回は例外として一度だけ対応をします」という趣旨の返信が来たとのこと。
参考:Mac App Storeカスタマーサービス(日本)
FCP X:シナリオと複合クリップの考察
Final Cut Pro Xでは、タイムラインの考え方が大きく変わりました。
そして、この部分こそが「革命的なビデオ編集」の中核の部分であり、従来と異なる・戸惑う部分であり、それ故ここを理解しないと先に進まない(=理解すれば、かえって便利に感じられる、かもしれない)部分であるかと思います。
そこで、この部分の挙動を探ってみました。
FCP Xでは、積極的にクリップをグループ化していくというのが根底の思想のようです。
そして、グループ化の方法は大きく分けてふたつあるようです。
■シナリオ
まずは、一般的なノンリニアソフトでいうところの(こんな言い回しをすることになるとは…)「トラック」に相当する「シナリオ」。
これは横方向にクリップを並べていく器で、シナリオやクリップも含めて縦方向に積んでいくとレイヤーとして振る舞います。