○ShuttlePro ドライバー 1.0b9 (E)●と、FCP3の新仕様
<この記事は旧Fina Cut Pro Unofficialにて2002年1月12日に公開した記事を転載したものです。>
Contour Design社のUSBジョグ/シャトルコントローラー「Shuttle Pro」のMac OS 10.1用ドライバが(パブリックベータですが)リリースされました。Shuttle ProをOS X.1に認識させるためのドライバです。これでまた一歩OS Xネイティブに移行できる理由が増えました(RTMacがまだですから、まだなんですが)。
ちなみに、レビューのページでもご紹介している通り、Shuttle Proのようなコントローラーを使用した場合、FCP1.xではジョグを回したりすると回した分の処理が終わるまで次の動作が行われない、という事態が発生していました。つまり、適当にくるくるっと回してて急に逆転させたとき(ビデオ編集ではごく普通の操作)、人間の手は多く回しすぎている(キー入力的には左右の矢印キーを無数に連打している状況)ので、FCPはその命令を全て実行しようとするため、途中でキャンセルして逆回転させてようとしても受け付けてくれずに手を離してもズルズル回りっぱなしになってどうしようもなくなってしまってました。
で、FCP2からは極秘に(笑)”Jog/Shuttle Support”機能が実装され、出された命令(キーイベントバッファ)よりもジョグコントローラーの入力を優先させることでレスポンスを向上させていたわけですが、今までこれには”Jog Enhance”等のイネーブラ(これはドライバでなく”Jog/Shuttle Support”機能を呼び覚ますPlug-inファイル)が必要でした。
そして今回のFCP3では、for9/for XともにJog Enhance等のイネーブラは必要なくなり、OSが認識さえしていればそのままレスポンスの良い操作を行えるようになっております。ですから、for OS9版ではFCP3のインストール段階でクイックレスポンスが得られ、for OS Xでは今回のドライバによってOS XがShuttle Proを認識してくれるようになったので、そのままfor OS 9と同じ使い勝手が得られるようになっている、というわけです。