Motion 3(発表概要)
Motion 3(モーション3)の新機能を、オフィシャルページ を参考にみてみます。
*Motion 3では次のいずれかのグラフィックカードが推奨されています。
ATI Radeon X1900 XT、X850 XT、X800 XT、X1600
NVIDIA GeForce 7800 GT、6800 Ultra DDL、6800 GT DDL、Quadro FX 4500
32ビットレンダリングを実行するには、256MB以上のVRAMを搭載したグラフィックカードが必要
Motion 3での変更点は次のものです。
・3D空間の追加
縦横(x/y)に加え、奥行き(z)の概念が追加。オブジェクトやカメラの配置、動きを3次元で設定可能に
ビヘイビアやパーティクルも3Dベースになっており、従来の2Dベースの感覚で3Dスペースでの作業が可能
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・モーショントラッキング
カメラぶれなどの補正を行う「スタビライズ」と、4点のコーナーピンを設定していわゆるハメコミ合成を行う「マッチムーブ」機能が追加
・オーディオビヘイビア
「自動的にアニメーションとサウンドトラックを同期」とあり、詳細はわかりませんがミュージックビデオのような映像と音のマッチングを重視した作品作りにも重点が置かれている模様
・オプティカルフローによるタイムリマップ・ビヘイビア
速度、イーズイン/アウトの設定を行うビヘイビアが追加。Compressor 3と同様、Shakeからのオプティカルフロー・アーキテクチャーを取り入れ、スローモーションを高品質に処理
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・リアルタイムプレビューの強化
推奨GPU(グラフィックカード)の搭載により、32bit-float処理を含むプレビューが可能
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・ベクターベースのペイント
ブラシ(ペンやマウス)の動きをベクターベースで記録するペイント機能が追加。ブラシやタイミングなどの変更が可能
・マスターテンプレートの作成
テンプレートの作成が容易に。
ここで作ったテンプレートをFCP6で利用することにより、FCP6上で画像やテキストの差し替えが可能
・AfterEffectsへのネスト
((これは従来バージョンでも可能でしたが)MotionプロジェクトをQuickTime対応のアプリケーション上でムービーとして利用可能
といったところが主立った変更点です。
Final Cut Studio2:日本語版価格
アップルジャパンのニュースリリース が出ています。
新規=148,000円
FCSからのアップグレード=58,000円
FCPあるいはProduction Suiteからのアップグレード=78,000円
出荷=6月下旬
【価格と販売について】 Final Cut Studio 2は6月下旬より、アップルのオンラインストアであるApple Store ® (www.apple.com/japanstore )、アップル直営店、およびアップル製品取扱販売店を通じて、148,000円にて販売されます。現 行のFinal Cut Studioをお使いの登録ユーザは58,000円でアップグレードすることができます。また、Final Cut Proをお使いの登録ユーザはいずれのバージョンからでも78,000円でアップグレードすることができます。Final Cut Studio 2の利用に必要なシステム条件等の詳細は、www.apple.com/jp/finalcutstudio でご覧になることができます。 |
Compressor 3(発表概要)
Compressor 3(コンプレッサー3)の新機能を、オフィシャルページをもとに見てみます。
Compressor 3の主な改善・変更点は次の点です。
・FLVの書き出しに対応 *
・処理速度が3倍向上
・コピー/ペースト対応やプレビューのリアルタイム化を含む、よりわかりやすいインターフェースへの刷新
・Shakeの持つアーキテクチャーであるオプティカルフロー処理の採用によって、インターレース処理やリバーステレシネを含むフォーマット変換等の精度が向上。特にスローなど今までフレームブレンディングで対応してきた処理に大きな効果
・Auto Clusterオプションなど、分散レンダリングの使い勝手が向上
・ワークフローチェインによるエンコードプロセスのアレンジ
その他、
・オーディオフィルターの搭載
・空き時間を有効に使えるエンコード予約
・Podcastなどに有効なメタデータの付加
・バッチモニターの統合
・クロップやアスペクトレシオの変換等、マルチエンコードの設定のアシスト
などがあるようです。
*2007.7.5更新
ioHD(発表概要)
Aja Video Systemsから新しいハードウェア”ioHD”が発表されました。
価格は$3495。
デモムービー によれば、
・Apple ProRes 422にネイティブ対応
・前面にはインフォメーションディスプレイとオーディオメーターを装備
・各種SDI(BNC)
・AES/EBU(キャノン&BNC)
・RS-422リモート端子
・アナログオーディオモニター(RCA)
・HDMI In/Out
・FireWire800
といった内容のようです。
Final Cut Studio2:価格、システム要件
Apple Store USでは既に受け付け開始 をしています。
新規=$1,299
FCSからのアップグレード=$499
FCPあるいはProduction Suiteからのアップグレード=$699
出荷=5月
また、PowerPCにも対応です。
Final Cut Studio 2システム要件
すべてのFinal Cut Studioアプリケーションをインストールするための最低条件
1.25GHz以上のPowerPC G4、PowerPC G5、Intel Core Duo、Intel Xeonプロセッサを搭載したMac
1GBの実装メモリ
AGPまたはPCI Express Quartz Extremeグラフィックカード(Intel グラフィックプロセッサを使用したシステム上の動作はサポートされていません。)
1024×768以上のディスプレイ
Mac OS X v10.4.9以降
QuickTime 7.1.6以降
DVDドライブ(アプリケーションのインストールに必要)
アプリケーションのシステム条件
・Motion
Mac Pro、MacBook Pro、Intel Core Duo搭載iMac、Power Mac G5、iMac G5、1.25GHz以上のプロセッサを搭載したPowerBook G4、1.25GHz以上のプロセッサを搭載したフラットパネルiMacに標準装備されているグラフィックカード
ATI Radeon 9800、9700 Pro、9600 XT、9600 Pro
ATI Mobility Radeon 9700、9600
NVIDIA GeForce 7600 GT、7300 GT、6600、6600 LE、FX Go5200、FX 5200 Ultra
16/32ビットレンダリングを実行するには、128MB以上のVRAMを搭載したグラフィックカードが必要
・Color
Mac Pro、17インチMacBook Pro、Intel Core Duo搭載24インチiMac、2.5GHz以上のプロセッサを搭載したPower Mac G5 Quadに標準装備されているグラフィックカード
ATI Mobility Radeon X1600
ATI Radeon X1600、X850 XT
NVIDIA GeForce 7800 GT、7600 GT、7300 GT、6800 Ultra DDL、6800 GT DDL、6600、 Quadro FX 4500
1680×1050以上のディスプレイ
3ボタンマウス
・DVD Studio Pro
DVD Studio Pro 4でオーサリングされたHD DVDを再生するには、PowerPC G5またはIntel Core Duoプロセッサを搭載したMacが必要
完成したプロジェクトをディスクに書き出すには、Apple SuperDriveなどのDVDレコーダーが必要
完成したプロジェクトを2層DVDに書き出すには、2層記録対応のレコーダーと2層DVDが必要
HDプロジェクトをリプリケータに転送するには、外部ドライブまたはインターネットによるプロジェクトのディスクイメージの転送が必要
コピープロテクション、デュアルレイヤー機能が組み込まれた3Dプロジェクトをリプリケータに転送するには、DLTドライブ、外部ドライブ、インターネットによるプロジェクトのディスクイメージの転送が必要
・Soundtrack Pro
マルチチャネルオーディオコンテンツの5.1chサラウンドのモニタリング:6つ以上の出力を持つオーディオインターフェイス
マルチトラック録音:複数の入力を持つオーディオインターフェイス
推奨構成
すべてのアプリケーションで以下の構成を推奨
圧縮HD、非圧縮SDを処理する場合は2GBの実装メモリ
非圧縮HDを処理する場合は4GBの実装メモリ
アプリケーションの推奨構成
・Motion
以下のいずれかのグラフィックカードを推奨
ATI Radeon X1900 XT、X850 XT、X800 XT、X1600
NVIDIA GeForce 7800 GT、6800 Ultra DDL、6800 GT DDL、Quadro FX 4500
32ビットレンダリングを実行するには、256MB以上のVRAMを搭載したグラフィックカードが必要
・Color
以下のいずれかのグラフィックカードを推奨
ATI Radeon X1900 XT、9800 XT、9800 Pro、9650、9600、9600 XT、9600 Pro
1680×1050以上のディスプレイ
空きディスクスペース
すべてのアプリケーション(Final Cut Pro、Color、DVD Studio Pro、Soundtrack Pro、Motion、Cinema Tools、LiveType、Compressor、Apple Qmaster)をインストールするには4GB以上のディスクスペースが必要
オプションのテンプレート、コンテンツ、チュートリアルをすべてインストールするには、さらに55GB以上が必要(別のディスクへのインストールも可)
・DVD Studio Proのコンテンツのインストールに9GB
Motionのテンプレート、チュートリアルメディアのインストールに8GB
Soundtrack Proのオーディオコンテンツのインストールに24GB
LiveFont、LiveTypeアニメーションエレメント、テンプレートのインストールに12GB
Appleプロトレーニングシリーズ:Final Cut Studioのインストールに2GB
Final Cut Studioページ更新
Final Cut Studio 2(ファイナルカットスタジオ2)のオフィシャルページも更新されました。
・http://www.apple.com/jp/finalcutstudio/
・NAB Show Reel 2007
・Final Cut Server
・新機能概要
製品内容:
・Final Cut Pro 6
・Motion 3
・Color
・Compressor 3
・Soundtrack Pro 2
・DVD Stusio Pro 4
・Cinema Tools 4
・LiveType 2
Final Cut Studio 2速報(2)
(速報1 の続き)
・USでのFCS2のリリースは2007.5月中
・”IO-HD”は名称の通りAJA製
・”Apple ProRes 422″は4K対応のほか、容量的にMacBook Pro等でハンドリングできるようなものらしい?
(非圧縮127MB/sと19MB/sのProResで同じ画質が得られる、というデモが行われた模様)
・Motionはタブレットペンの対応が強化
・FCPからMotionテンプレートへのアクセス
・ShakeからFCPにスムースカム機能を移植
・Compresso 3は3倍高速化に加え、マルチスレッドなどのオプションが容易に設定できる
・FCPではカラコレの強化。3Dカラースペースを利用した色の選択、ドラッグ&ドロップでの色変更
(続く)
Images from Engadget
Final Cut Pro 6(発表概要)
Final Cut Pro 6(ファイナルカットプロ6)の新機能を、オフィシャルページ をもとに見てみます。
これは4K対応の新しいビデオコーデックで、非圧縮HD画質(10bit 4:2:2サンプリング、HDCAM SR同等)をSDのファイルサイズで扱えるというもの。
モードには標準とHQがあり、フレームレート等も自由に選べるようです。
なお、ioHDではProResでキャプチャー可能で、通例からすれば他のキャプチャーボードもコーデック次第でいずれ対応することでしょう。
■オープンフォーマット・タイムライン
異なるフォーマットのクリップの混在は今までも出来ていましたが、他の放送用NLEと同じくレンダリング不要で扱えるようになりました。
■SmoothCam
Shake (続投の模様)からの移植機能として、ポイントトラッキングによるカメラぶれ等の補正が行えます。なお、デモムービーを見る限り、クリップを解析して自動で適用するようです。
■P2/XDCAM対応の新しいキャプチャーウィンドウ
Panasonic P2とSony XDCAMのテープレスフォーマットから素材をインポートする際のインターフェースが標準になったようです。
メタデータの取得も可能な模様。
■FxPlug とRT Extremeの強化
マルチフォーマットのRT再生のほか、種類が追加されたFxPlugやSmoothCam、あるいはFxPlugベースで作成されたサードパーティーエフェクト(デモムービーではMagic Bullet Luuk Suite)などもGPUアクセラレートでリアルタイム処理が可能な模様。
Motion 3ではテンプレートの作成が簡単になったのに加え、FCP6に配置した場合はFCP6上で画像やテキストの差し替えが可能になりました。
AVC-Intra速報
先日某所にて、急遽かつごくひっそりとPanasonicのP2HD発表会が行われ、AVC-Intraと関連製品についての説明がありました。
残念ながら実映像のデモはありませんでしたが、AJ-HPX3000GとP2Gearの実機、そしてAJ-HPX2100 やAJ-HPM100 に搭載するオプションのAVC-Intra対応基盤の実物も出来ていました。
(画像はNABで配布されるペラの英文パンフより)
ACV-Intraの仕様については、
まず基礎知識として
・H.264圧縮を採用することで、フルHDながら転送速度をDVCPRO HDと同程度にできる
・同じH.264ベースの民生規格「AVCHD」方式はLong-GOP*なのに対して、「放送向けコーデックはフレー ム単位での編集性を確保するべき」との考えのもとに展開されてきたDVCPROシリーズの系列として、ALL I-Frame(全フレームがI-frameとなる「フレーム内圧縮」=Intra-Frame圧縮。すべてI-FrameなのでGOPという概念がなく、ど のフレームも独立しているのでフレーム単位での編集が可能)を採用したフォーマットであるということ。
*Long-GOP…数フレーム置きにI-Frameを配置して、I-Frame同士の間の数フレー ムは前後のフレームを参考にしながら圧縮する「フレーム間圧縮」のため、低レート・低容量にできる反面、編集はGOP(=Group Of Picture。ひとつのI-Frameと補完フレームで1GOP。DVDやHDVなど一般的には15フレーム単位が多い)単位になるのでフレーム単位の編集には向かない
概要は
・AVC-Intraは放送/コンテンツ制作向けのみ
・1920×1080のフルHD
・10bit 4:2:2
・100Mbps/50Mbpsの2モード
フォーマットについては表の通り。
気になる編集環境については、表向き「各ノンリニアメーカーさんに対応していただきます」というNAB前的な濁し具合でしたが、色々伺っているとやはり アップル/FCPがメインプラットフォームであるのは今までの流れからも間違いない上、アップルとの共同プロモーションはもとより、FCPユーザーの集ま るミーティングにも積極的に働きかけを行っていく意向であるそうです。
(同時に、HVX200でもサプライズがあるとかないとか。)
リリース時期は、カメラは7月頃とのことですが、前述のオプション基盤は5月頃には出荷される可能性がある模様。