プロアプリケーションアップデート 2009-01
プロアプリケーションアップデート 2009-01がリリースされました。
Io HDの再生時の問題など、複数の主要な改善がなされているようです。
※ソフトウェアアップデート経由
※米アップル社のダウンロードページはこちら
以下アップル社のリリースより
プロアプリケーションアップデート 2009-01 では、一般的な互換性の問題が解決され、全体的な安定性が向上し、その他のいくつかの小さな問題が解決されています。このアップデートは、Final Cut Studio、Final Cut Server、Logic Studio のすべてのユーザにお勧めします。
このアップデートの主な内容は次の通りです。
Final Cut Pro
AJA Io HD ヘのフォーマットを再生するときの問題を解決しました。
速度の変更を適用するとビデオが逆再生する問題を解決しました。
Snow Leopard 上の Digital Cinema Desktop プレビューでティアリングが発生することがありましたが、この問題を解決しました。
Motion
アニメーションする焦点でフィールドの深度を使用するときに問題が発生することがありましたが、この問題を解決しました。
左から右に記述しない言語でテキスト文字が正しく表示されないことがありましたが、この問題を解決しました。
一部の他社製 FxPlug フィルタでイメージクリッピング、メモリ管理、イメージ位置の問題が発生することがありましたが、これらの問題を解決しました。
Compressor
サラウンド・サウンド・ジョブの検査能力を改善しました。
一部のビデオの自動サイズ変更の問題を解決しました。
フレームコントロールサイズ変更フィルタを使用するときの品質を改善しました。
Soundtrack Pro
インストーラの問題を解決しました。
Color
ライブイメージと Still Store で IRE がシフトする問題を解決しました。
各アプリケーションの変更点について詳しくは、アプリケーションの“ヘルプ”メニューから“リリースノート”を選択してください。
FCPUG Meeting: FCS2009
FCS2009のリリースに伴い、ファイナルカットプロ ユーザグループによる新機能のレビューを行います。
日時:
2009.9.4(金)
19:00〜20:00
※21:00〜懇親会
会場:
アップルストア銀座
3Fシアター
※参加無料
「Final Cut Proのユーザが集う定例イベントです。Final Cut Proのテクニック紹介やQ&Aにより、メンバー同士で知識を共有します。今回は、新しいFinal Cut Studioの新機能や変更点をユーザグループの視点でレビューします。初めての方も歓迎ですので、Final Cut Proユーザの方はお気軽にご参加ください。」
KONAシリーズ「v7.0」ソフトウェアをリリース
AJA Video Systems社、KONAシリーズ「v7.0」ソフトウェアをリリース
http://www.aja-jp.com/news/press-release/kona-v7.0-driver.html
〜最新のMac OS X 10.6 Snow Leopardに対応
AJA Video Systems社は、Mac OS X環境で最高の品質を提供するキャプチャーカード「KONA」のラインナップに対応した新ソフトウェア「v7.0ソフトウェア」の提供を開始致しました。今回のバージョンアップにより、Apple社の新しいMac OS 10.6 Snow Leopardへの対応を含む新機能の追加や既知問題への修正が行われます。KONA v7.0ソフトウェアは、PCIe対応のKONAシリーズ(KONA 3/LHi/LHe/LSe)のユーザに無償で提供されます。
AJA Video Systems社 社長 ニック・ラッシュビーは次のように述べています。
「私たちはKONAユーザに、この新しいソフトウェアを提供できる事をとても喜ばしく思っています。非常に多くのビデオプロフェッショナルユーザが編集プラットフォームとして選んでいるFinal Cut Studioと共に、Appleの最も新しいクリエイティブなツールとオペレーティングシステムのサポートを提供することは、私たちにとって重要であると考えています。」
【新機能】
新しいAJA 64ビット KONAドライバ
新しいAJAソフトウェア・アイコン
Apple MAC OS X 10.6 Snow Leopardへの対応
【改良と修正点】
720p23.98から1080psf23.98へのクロスコンバート機能を追加(KONA LHi)
1080psf23.98 Apple ProRes 4444の簡易セットアップを修正(KONA 3)
【ダウンロードURL】
KONAシリーズ v7.0ソフトウェア:http://www.aja-jp.com/download/software/
※インストールを行う前にはリリースノート(日本語訳)を必ずお読みください。
【KONAシリーズについて】 http://www.aja-jp.com/kona/
KONAシリーズは、あらゆるMac OS X環境で最高の品質を提供する、非圧縮対応QuickTime I/Oカードです。AJA KONAカードは、Mac OS Xで動作するApple Final Cut Proに、どこよりも早く対応したカードです。革新的なスタイルとクオリティは現在も続いています。パワフルなMacProシステム、Final Cut StudioとKONAカードの組み合わせは、わずかな投資ですべての機能と品質を兼ね備えたノンリニア編集システムを実現します。
【AJA Video Systems社について】
放送およびポストプロダクション向けデジタルビデオソリューションメーカーであるAJA Video Systems(エイ・ジェイ・エイ・ビデオシステムズ)社は、放送用ビデオ機器産業が集積する米国カリフォルニア州グラスバレーに1993年に設立されました。PCIおよびFireWire接続の非圧縮ビデオキャプチャデバイス等のデスクトップビデオ製品、クオリティの高さで定評を獲得したビデオコンバーターを設計・製造しています。
ウェブサイト[日本語] http://www.aja-jp.com/
ウェブサイト[英語] http://www.aja.com/
■本リリースに関する問合せ先
株式会社 アスク
代表者名 代表取締役 武藤 和彦
製品担当 前田善弘
メールアドレス dcc@ask-corp.jp
電話 03-5215-5650 FAX 03-5215-5651
住所 千代田区五番町2番地カサ・ド・タク
Final Cut Pro.jpによる補足:
リーンフェイズ社から、以下の追加情報がありました。
■注意事項
・このアップデートは、KONA 3X/LH/LSなどのPCI-Xボードには対応していません。
・Snow LeopardはPowerMac G5ではご使用になれません
Final Cut Studio + RED ONEワークショプ開催
株式会社オービット・ミューズテクス
Final Cut Studio + RED ONEワークショプ開催
2009年8月25日、株式会社オービット・ミューズテクスは9月2日アップルストア銀座におきまして、Final Cut Studio + RED ONEワークショプ開催いたします。
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【Final Cut Studio + RED ONEワークショプ概要】
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Final Cut StudioとRED ONEを使ったウェブ広告制作のワークフローを「ユニクロマーチ」の事例でご紹介します。企画から仕上げまでの流れを説明し、実際にFinal Cut Studioを使用したワークショップも行います。RED ONE4台を駆使した最新の特殊映像制作テクニックをぜひご覧ください。
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【日時と会場】
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・日時 2009年9月2日 水曜日
・会場 アップルストア銀座
・所在地 東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館
開場 18:30
終了 20:00
・参加費 無料
詳細は弊社ウェブサイト
http://www.musetex.co.jp/index.php?option=com_content&task=view&id=1732&Itemid=346
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【ミューズテクスについて】
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ミューズテクスは、コンピューター・ミュージック関連製品の輸入・卸,コンピューター機器・周辺機器・電子楽器販売,MIDI楽器関連器販売,学校・法人向けコンピュータシステムの販売・施工,コンピュータグラフィクス・ノンリニアビデオ編集システムの構築、スタジオの施工、プリプレス用システムの構築,音楽/映像制作業務受託、ネットワークシステムならびにコンテンツ制作を受託しています。dpをはじめとするMOTU製品のMark of the Unicorn,Inc.ならびにAudieEase,Inc.の日本国内総輸入元として、教育音楽にも力を入れてます。
会社名:株式会社オービット
代表者名:伊藤 格
所在地:東京都渋谷区南平台町8-11
連絡先:
メール:info@musetex.co.jp
電話:03-5459-1161
FAX:03-5459-1162
ウェブサイト:http://www.musetex.co.jp/
FCS2009:ProResファミリーの位置づけ
Final Cut Studio FES. 2009 Specialにて、ProResファミリーの位置づけについて伺ってきました。
■ProRes4444
・カラースペースはソース(またはアプリケーション)に応じてRGBまたはYUVに。YUV444またはRGBのソースに対してオリジナル性を損なわずにピクセルマッピングを行うのと、効率の高い圧縮+完全に可逆性のあるアルファチャンネルを持つ。アルファチャンネルはロスレスのため、アルファを含めるとデータ量は大幅に上がる。
=ProResファミリーで唯一アルファチャンネルを持つことができる合成向けコーデック。RED 4KやHDCAM SRなどを必要とするような、シビアなクオリティが要求されるCMやPV、映画などでのシーン合成を想定。
■ProRes422(HQ)
・ProRes422に対し、ビットレートを増やしてよりレンダリング耐性を上げたコーデック。
=エフェクトなどを多用する作品や、別のフォーマットへの変換などマルチユースを想定したマスタリングなど。
■ProRes422
・スタンダード。非圧縮コーデックと同等のクオリティや高いレンダリング耐性を保ちつつ、転送レート/容量を低減したコーデック。
=従来のデジタルベータカムやHDCAMなどで行っていたオンラインを想定。
■ProRes422(LT)
・オリジナルの再現性はProRes422と遜色のないレベルで、レンダリング耐性を重視せずにさらにデータ量を削減したコーデック。上位のProResよりも時間あたりの転送レート・データ容量が少ないので、長尺の記録に向く。
=カット編集中心のオンラインを想定
■ProRes422(Proxy)
・フルHDサイズで仮編集を行うためのコーデック。時間あたりの容量や転送レートが少なく、イントラ(フレーム内)圧縮でCPUの負荷も少ないため、マルチカメラ編集やノートMacでの作業に向く。オリジナルとの差分を取るテストではDVCPRO HDコーデックよりも劣化耐性は高いが、圧縮アルゴリズムなどの違いから見た目の綺麗さはDVCPROの方がよく、ProRes422(Proxy)は比較的ブロックノイズが出やすいとのこと。
=置き換え前提のオフライン
以上の内容はアップル社の担当の方に伺ったものですが、BeHubサイトにもターミガンデザインズ・高信氏(Final Cut Studio FES.講師)によるわかりやすい解説ビデオが掲載されています。
FCS2009:インストールの高速化
ディスクイメージを活用すると、Final Cut Studio(2009)のすべてのアプリケーションとコンテンツのインストール時間を短縮することができます。
Final Cut Studio(2009)全体のインストール時間は、環境によっては約4時間近くかかる(アップデートではなく新規でフルインストールする場合)という情報もあり、ディスクの入れ替えのためにMacの前で待機しておかなければならない状況も考えると、時間的・精神的にもかなりの負担になってしまいます。
そこで、すべてのディスクをディスクイメージ・ファイルにしてしまいましょう。
Final Cut Studio(2009)は、その使用条件によってバックアップを一部作成することができます。
#使用許諾契約から抜粋
ですから、インストールディスクの原本を丸ごとファイルに変換してHDDに保存しておけば、ディスクの紛失や破損で読み取れなくなっても最悪の事態を招く可能性を大きく軽減できます。
1.複製したいディスクをMacにマウントし、ディスクユーティリティを起動します。
「ディスクユーティリティ」は、アプリケーションフォルダの「ユーティリティ」フォルダに入っています
3.上のアイコンから「新規イメージ」を選択し、保存先を指定して保存します。
この手順ですべてのディスクをイメージ化すれば、バックアップを1部ずつ作成することができますし、原本の情報をそのまま複製するので使用許諾にも反しません。
また、ディスクイメージの作成時間はインストールよりも確実に速く、Mac Proの内蔵ドライブなら(計っていませんが)一時間前後で終わります。
容量は「情報を見る」で44.22GBでした。
一度イメージを作ってしまえば、インストールの際にすべてのイメージを(ダブルクリックまたは選択→開くで)マウントして、「Final Cut Studio Install」イメージの中のインストーラーを通常通り実行〜インストールに必要な操作をすれば、あとは順次必要なイメージを読んで勝手にインストールを進めてくれますので、マシンの前にいる必要もなくなります。
同じく使用許諾によって、自分が所有して使っているマシンに限り、デスクトップMac1台とノートMac1台にそれぞれインストールしてもよい(ただし同時起動はNG)ことになっているので、FireWireなどの外付けHDDにバックアップしておけば両方にインストールする際にも圧倒的に手間が省けます。
HDDが1TB=数千円の時代なので、動作検証などのために頻繁にOSの入れ直しや環境構築を行うような特殊なケースでなくても現実的な方法でしょう。
FCP7:カラータブ
Final Cut Pro 7では、ブラウザのタブを色分けすることができます。
Final Cut Proでは、バージョン1からプロジェクト内に複数のシーケンスを持つことができたり、複数のプロジェクトを同時に開いて作業をすることができていました。
しかし、プロジェクトやシーケンス、素材のビン(フォルダ)を一括して管理する「ブラウザ」はほとんど進化しておらず、複数のビンを開いてタブ化できるなどの便利な機能もタブが多くなるにつれて見分けがつきにくくなっていました。
FCP7では、ビンにラベルを適用できるようになり、そのビンをタブ化すれば、ラベルの色がタブに反映されます。
ひとつのプロジェクト内でビンの種類によって色分けしたり、複数のプロジェクトを開くような場合はプロジェクトごとにビンの色を分けるなど、使い方によって工夫するとよいでしょう。
また、プロジェクトにはアイコンが表示されますので、ビンとプロジェクトの区別もつくようになりました。
KONAシリーズ「v6.5」ソフトウェア
AJA Video Systems社、KONAシリーズ「v6.5」ソフトウェアをリリース
〜Final Cut Studio (2009)と新しいProResコーデックに対応
AJA Video Systems社は、Mac OS X環境で最高の品質を提供するキャプチャーカード「KONA」のラインナップに対応した新ソフトウェア「v6.5ソフトウェア」の提供を開始致しました。今回のバージョンアップにより、Apple社より発表されたFinal Cut Studio (2009)や新しいProResコーデックへの対応を含む新機能の追加や既知問題への修正が行われます。
(KONAソフトウェアは、KONAシリーズのユーザに無償で提供されます。)
【新機能】
- 新しいProResコーデックのサポート(Final Cut Pro 7)
- Avid DNxHD QuickTimeファイルの再生出力に対応(KONA 3/LHe/LHi)
- AVC-Intra QuickTimeファイルの再生出力に対応(KONA 3/LHe/LHi)
- Cineform 3D QuickTimeファイルの再生出力に対応(KONA 3)
- Final Cut Pro 7、MacCaption、VTR Xchange、AJA TVアプリケーションにおいて、QuickTimeのクローズドキャプショントラックの利用に対応
- ProResコーデックにおいて、フレームベースの完全なVANCデータのキャプチャと再生に対応
- KONA LHiの機能を拡充
– HDMIとDVIにおける、カラースペースとプロトコルの検出
– ダウンストリームキーヤーの追加
– LTC入力機能の実装
– アナログオーディオモニタリングの選択機能を実装
– HDMIオーディオ入力のチャンネル選択に対応
– HDMI入出力の自動認識
– 8チャンネルHDMIオーディオ出力に対応
【改善された機能】
- ガンマレンジの変更(すべてのKONA)
【ダウンロードURL】
KONAシリーズ v6.5ソフトウェア:http://www.aja-jp.com/download/software/
※インストールを行う前にはリリースノート(日本語訳)を必ずお読みください。
【KONAシリーズについて】 http://www.aja-jp.com/kona/
KONAシリーズは、あらゆるMac OS X環境で最高の品質を提供する、非圧縮対応QuickTime I/Oカードです。AJA KONAカードは、Mac OS Xで動作するApple Final Cut Proに、どこよりも早く対応したカードです。革新的なスタイルとクオリティは現在も続いています。パワフルなMacProシステム、Final Cut StudioとKONAカードの組み合わせは、わずかな投資ですべての機能と品質を兼ね備えたノンリニア編集システムを実現します。
【AJA Video Systems社について】
放送およびポストプロダクション向けデジタルビデオソリューションメーカーであるAJA Video Systems(エイ・ジェイ・エイ・ビデオシステムズ)社は、放送用ビデオ機器産業が集積する米国カリフォルニア州グラスバレーに1993年に設立されました。PCIおよびFireWire接続の非圧縮ビデオキャプチャデバイス等のデスクトップビデオ製品、クオリティの高さで定評を獲得したビデオコンバーターを設計・製造しています。
ウェブサイト[日本語] http://www.aja-jp.com/
ウェブサイト[英語] http://www.aja.com/
■本リリースに関する問合せ先
株式会社 アスク
代表者名 代表取締役 武藤 和彦
製品担当 前田善弘
メールアドレス dcc@ask-corp.jp
電話 03-5215-5650 FAX 03-5215-5651
住所 千代田区五番町2番地カサ・ド・タク
Motion 4:3Dシャドウ
#2009.7.29テキストスタイルについて追記しました
Motion 4では、3D空間上のオブジェクトのシェイプ(マスク)にあわせた影が落ちるようになりました。
■Motionの3D空間とシャドウ
Motion 3から3D空間が導入され、縦・横のほか、オブジェクトの奥行きを表現できるようになりました。
しかし、残念ながらライト(光源)を追加してもオブジェクトの影は再現されず、光源とは関係ない2Dのドロップシャドウしか適用できませんでした。
一方、Motion 4ではしかるべき場所にオブジェクト/カメラ/光源を配置すれば、オブジェクトのアルファチャンネルを反映した影が落ちるようになっており(キャストシャドウ)、Motion内でジオラマ的な表現を行うこともできます。
作例では、新規に白い矩形を描いて地面に配置し、垂直には読み込んだグラフィック(Motionの画面のスクリーンショット)と、その手前にテキストツールでテキストを配置し、カメラとライトを追加してみました。
■シャドウの設定
このような配置の際に、手前の(影を作りたい)オブジェクトに「シャドウをキャスト」、背後の(影を映したい)オブジェクトには「シャドウを受ける」設定をすれば、アルファチャンネルに従った3Dシャドウをシミュレートすることができます。
#影響を与える方は「キャスト」、影響を受ける方は「受ける」と覚えるとよいでしょう。
また、テキストシーケンスなどを適用して動きをつけてもアニメーションの通りに影が追従します。
■不透明度との関係
不透明度については、背面のグラフィックは不透明度の通りにシャドウの濃度も変わりましたが、テキストに関しては、パラメータの「不透明度」を調節した場合やビヘイビアの「基本モーション」内の「フェードイン/フェードアウト」を使用した場合には影が落ちなくなりました。つまり、不透明度が100%でないとシャドウがキャストされません。
しかし、テキストシーケンスの「テキスト(基本)」にあるビヘイビアでは不透明度の変化にシャドウが追従するので、Motionで打ったテキストをフェードイン/アウトさせつつシャドウを落としたい場合はこの中のビヘイビア(”Fade Words In”や”Fade Characters Center In”など)を使うとよいみたいです。
※作例のテキストのスタイルをプレーンな白にしたもの。不透明度は100%で、”Gather IN”ビヘイビアを適用してあります。手前の文字(iとo)が半透明なのはビヘイビアによるものです。
■パーティクルのシャドウ
パーティクルもシャドをウキャストすることができますが、こちらは設定によって結果が変わるので注意が必要です。
パーティクルの「エミッタ」にはレンダリングの品質の設定があり、デフォルトは「ローカル3Dで(高速)」ですが、これだとプリマルチプライがOFFになり(パーティクルの周りに黒いエッジが現れ、背景と完全には馴染まない)、シャドウもキャストされません。
パーティクルの馴染みとシャドウキャストを適用するには、この設定を「グローバル3Dで(高品質)」にします。
ただし、グローバルにすると処理が重くなるのと、この設定はそのまま書き出すムービーに影響しますので、作業中はローカル、最終出力の前にグローバルに切り替えるのが現実的でしょうか。
(シャドウはキャストしなければ単純なパーティクルになりますが、いずれにしてもプリマルチプライの部分で出力の際にはグローバルを使用することになるのですが。)
■反射
反射についても「キャスト」「受ける」の設定ができますので、光沢のある面の再現性を広げることができます。
シャドウと組み合わせれば、Cover Flowっぽい表現も簡単に実現します。
#作例でテキストが光って見えるのは、「スタイル」設定でテキストとアウトラインのグラデーションを調整しているもので、ライトの反射が忠実に再現されるわけではありません。