HD/SDの優先フィールド
※この記事は「優先フィールドについて」と関連していますので、
こちらもお読み下さい。(2009.4.30)
SDは優先フィールドが偶数ですが、HDのインターレース(1080/60iとか、”i”がつくフォーマット)は奇数が優先になっており、この「優先フィールド」の違いが、HD(高精細度)時代には一般的にしばしば問題となってきています。
どちらかのフォーマットだけで完結すれば気にする事はありませんが、例えばベースのシーケンス(というかマスター)がNTSCで、そこにHDの素材を混在させたいときなどは、HDの優先フィールドが逆なので、そのままでは、レンダリングすると先に来る絵と後に来る絵が逆になるので、動きのある部分がカクカクして非常に見にくく不自然になってしまいます。(逆も同じ。また、見にくいだけでなく、極端な話「素材の改変」という問題になりかねません。)
このような事態を避けるには、優先フィールドを統一する必要があります。
とはいっても難しい事をする必要はなくて、FCP5であれば「シフトフィールド」フィルタを適用すればOKです。
ただ、ちょっとだけ気をつけなければならないのは、クリップをシーケンスに編集したとき、親切なことに、大抵の場合FCP5が自動的に「シフトフィールド」フィルタを適用してくれるので、確認せずに手動で更に追加適用してしまう、あるいは適用されていると思っていたらされていなかった、という事態が発生 するかもしれない、ということです。
ここだけ気をつければ、SD/HD (interaced)の混在も特に問題ありませんが、仕組みを知っておいたほうがよいと思いますのでまとめてみました。