FCPX (v10.0):コーデック関連情報
ファイナルカットプロXの、コーデックに関する内容を(確認した範囲で)まとめました。
■追加コンポーネントのダウンロード
FCPX(10.0)はデフォルトの状態ではFinal Cut Studioで扱えていたコーデックをQuickTimeには入れないため、そのままではFCSと同じようには素材をハンドリングできないようです(未確認ですが、予めFinal Cut Studioが入っていればFCSが入れたQuickTimeコンポーネントがあるので問題ない?)。インストールしたら「Final Cut Pro」メニューから「追加コンテンツをダウンロード」を選びます。
このダウンロードで、コーデックのほかにFinal Cut Pro用の多数の効果音源と追加のサウンドエフェクト、Motion 5用の追加コンテンツがダウンロードできます。
#WEBからはこちら
ProApps QuickTime コーデック
Final Cut Pro X 補足コンテンツ
Motion 5 補足コンテンツ
■ProResについて
◇プロジェクトのデフォルト設定が「サラウンド、48kHz、ProRes 422」となっていて、デフォルトのレンダリングコーデックにはProResが使用されるようです。
◇ここでカスタムを選ぶと「ProRes 4444」「ProRes 422(HQ)」「非圧縮10bit」が選べるようになります。
◇FCPXには、読み込んだクリップを「最適化されたメディアを作成」で変換するコマンドがあります。ここでいう「最適化されたメディア」とはProRes 422に変換されたムービーのことで、一律でProRes 422に変換されるようです。
このコマンドはクリップの読み込みの際に選べばネイティブでなくProRes 422で読み込まれ、読み込まれた後のムービーはイベントブラウザ上で「メディアをトランスコード」から行えます。
なお、これはプロジェクトの設定に関係なくProRes 422になる模様(「最適化〜」コマンドが使えるのは読み込み時やイベントブラウザ上であり、ここはプロジェクトよりも上位の場所なのでプロジェクトの設定は関係ないようです)。
同様に、「プロキシメディアを作成」ではProRes 422(Proxy)に変換されます。
また、ネイティブコーデックで問題ないと判断されたクリップは「最適化された〜」はグレーアウトし、変換することはできないようで、この場合はネイティブコーデックのクリップを使うことになります。
◇「共有」からムービーを書き出す際は、従来のProResファミリーが全て選択できます。
※追加コンポーネントが入っているとその他のコーデックも選べる(入れた後に確認したので入れる前の状態は未確認)ようです。
※プロジェクトがHDだとHDコーデックが、プロジェクトがSDだとSDのコーデックが選択肢に現れます。