FCP X:基本的なテロップの例
Final Cut Pro Xでごく基本的なテロップを、FCP 7のようにトランジションを使用してフェードイン/フェードアウトさせる例です。
「シナリオ」と「ダッシュボード」を活用します。
1.タイトルブラウザを表示させ、使うタイトルプリセットを選びます。
ここではごくプレーンなテロップとして「タイトルブラウザ」→「ビルドイン/アウト」→「カスタム」を使用します。
2.テロップを開始したい位置に再生ヘッドを移動させておき、「カスタム」をダブルクリックするか、直接タイムラインにドラッグします。
※この段階で、この「カスタム」タイトルは「基本シナリオ」に「接続された」状態となります。
3.置いたタイトルを選択して、インスペクタでフォントやサイズ、アウトライン(別名エッジ、ストローク)などを好きなように調整します。
※インスペクタはツールバーの一番右の「i」ボタン。各パラメータで閉じているものは「表示」で展開します
4.ビューアの左下の「変形エフェクト」ボタンを押すと、ビューア上で直接位置などを変更できます。
※テレビで見るコンテンツであれば、「表示」からセーフゾーンを表示させて調整します。
5.タイトルのフェードイン/フェードアウトを設定します。
フェードイン/アウトはタイトルのパラメータでも設定できますが、簡単なテロップでパラメータをいじるのは面倒くさいです。
FCP 7まででは、お手軽な手段としてタイトルにトランジション(クロスディゾルブなど)を適用しておしまい、という方法が使えました。
しかし、FCP Xでは、「タイトルが基本シナリオに接続されている(だけの)」状態ではトランジションを適用できないので、「ビデオアニメーションを表示」で不透明度をキーフレーム操作するしかありません。これもまた面倒くさいです。
そこで、タイトルを選択して右クリックし、「シナリオを作成」コマンドを実行します。
すると、ちょっとややこしいですが、タイトルが「シナリオに格納」され、「そのシナリオが基本シナリオに接続」(従来の「ネスト」)された状態になります。
シナリオにはトランジションがかけられますので、シナリオの中のタイトルを右クリックし、「クロスディゾルブを追加」を選びます。
※トランジションブラウザから好きなトランジションをドラッグしてきてもよいですが、種類によっては文字だけでなく文字と下絵がトランジションしてしまっておそらく期待はずれな結果になります。
6.トランジションの長さを変更するには、選択してダッシュボードをダブルクリックし、数値を入力します。このときコマンドキーを押しながら両端のトランジションを選択しておくと、イン/アウトを同時に調整できます。
タイトルの継続時間はトリムツールでシナリオの端をドラッグしてもできますが、
(2011.6.29-10:10削除)
シナリオの中のタイトルクリップ部分を選べばダッシュボードで数値入力による変更が可能です。
7.テロップをコピーするには、シナリオを選択してコピー(Command + Cまたは編集メニューからコピー)し、