アニメーションコーデック書き出しとTC
twitterでの話題:FCPからアニメーションコーデックで書き出した際にTCが付加されない、という件を検証してみました。
※この件の話題は、twitterで@fcp_jp宛にハッシュタグ[#fcpj_100611]を付けてtweetしてください
■テスト条件
環境:
Mac Pro 2.66 Quad / 8GB
Mac OS X 10.6.3
Final Cut Pro 7.0.2
Compressor 3.5.2
■テスト1
1-a.XDCAM EXで撮影した1920×1080のクリップを、FCP7.0.2から「QuickTime変換」を利用してアニメーションコーデックで書き出し
1-b.書き出したムービーをFCPに読み込む
この段階で、ムービーには元クリップのTC情報は含まれていませんでした。
■テスト2
2-a.FCPから元クリップを選択し、Compressorに送信
2-b.Compressorのプリセット「アニメーションコーデック-NTSC」を適用し、サイズを1920×1080に変更して書き出し(優先フィールドは踏襲される模様)
2-c.書き出したムービーをFCPに読み込む
このムービーはTCを保持していました。
■テスト3
3-a.FCPの「オーディオ/ビデオ設定」→「シーケンスプリセット」で、書き出したい仕様のプリセットを作成(今回は1920×1080の適当なものを複製してコーデックをアニメーションに変更したものを保存)
3-b.ブラウザ上で書き出したいクリップを選択し、「バッチ書き出し」。このとき設定で3-aで作成したプリセットを選択
3-c.書き出したムービーをFCPに読み込み
この方法で書き出したムービーもTCを保持していました。
■結論
QT書き出しの時だけTCが保持されないようですので、複数のクリップの処理が必要な場合はテスト2か3で書き出す方法を採ることになりますね。
※色が変わってしまう、などのケースがあるようですので、(当方でのテストでは、いずれのムービーもFCP上の波形を見る限り違いはありませんでしたが)実際に書き出したものを検証なさることをお勧めします。