AJA KONA3(その1)
※製品発表会レポート
KONA3製品概要(その1)(その2)
■KONA3システム要件 http://www.aja-jp.com/content/view/177/54/■価格 KONA3価格:501,900円(税込) K3-Box価格:50,400円(税込) |
■PCI-X/PCI-Expressの関係
PCI-X |
PCI-Xpress |
||
KONA2 | HD/SD/DualLink | KONA3 | HD/SD/DualLink |
KONA LH | HD/SD/Analog | KONA LHe | HD/SD/Analog |
KONA LS | SD/Analog | KONA LSe | SD/Analog |
■Macとの親和性
KONAはアップルとの共同開発ということで、例えばCore Video / Core AudioやPCI-Expressへの対応など、Mac OS X 10.4(Tiger)や最新のQuad G5とシステムレベルでのインテグレーションがなされています。
これにより、FCPのみではなく、Core VideoやCore Audioを利用するアプリケーションに対してKONAがI/Oとして機能することになり、後付けのキャプチャーボードというよりは、純正Macへの機能追加という感覚かもしれません。
■KONA 2/3/LH/LHe共通機能
AJA VideoSystems社にはD-2 VTRとコンポーネントSDIシステムとのインテグレートなどでお馴染みの放送用コンバーターメーカーという背景がありますが、それを十分に活かして、 KONA2/3ではアップ/ダウンコンバート、LH/LHeではダウンコンバートをハードウェアで行います。これは単品のミニコンバーターと同等の能力があるとのこと。
また、KONA2/3及びKONA LH/LHeではDVCPRO HD(1280x1080i , 960x720p)及びHDV(1440x1080i)クリップのフルHDサイズへのスケーリングを同じくハードウェアで行えるという部分がアドバンテージになっており、DVCPRO HD及びHDVネイティブのシーケンスをKONAで1920×1080のフルスケールHDに伸長しながら2系統のHD-SDIに同時出力が行えます。
これはCPU負荷を軽減させるため、(ソフトウェアスケーリングタイプのボードに比べて)編集作業のレスポンス及び安定性が良い(感覚的な話ですので実際には自身で確認してみることをお奨めしますが)ほか、エフェクトや同時起動のアプリなどへの対応にも余裕が出来ることを意味し、更にDynamicRTのアクセラレーションもKONAで行うため、RTのストリーム数が増えるということでもあります。
■KONA 2/3共通機能
KONA2/3については、コンバート機能はEEスルーでも機能するため、Mac+KONA2/3で複数のミニコンバーターと同等以上の機能の利用が可能。
単純に定価ベースでいっても、
・ダウンコンバーター(HD10MD3)=320,000円
・DAコンバーター(D10CEA)=161,000円
・ADコンバーター(D10AD)=144,000円
・(アップコンバーター:該当製品無し?)
となるわけで、対するKONAは、マルチインターフェイス+アナログオーディオ出力のためにK3-BOXを加えたとしても55,2300円で、これに加えてコンバーター部分だけでも(後述する)KONAコントロールパネルで詳細かつわかりやすくコントロール出来るという、ミニコンバーターにはないメリットを享受できるわけです。
(つづく)