Mac Pro (4)

内部-PCIスロット
GB0
フルレングス対応のPCI-Expressスロット。
Mac Proでのポイントは、一段追加と新構造の留め具。

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PCIカードのブラケットの固定は一般的にそれぞれをネジ留めするわけですが、Mac Proは専用のプレートが採用されています。
pci2
ネジを緩めてプレートをはずすと、
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全てのPCIカードがフリーになります。
エレガント。
pci4
プレートは厚みがありしっかりしているもの。ネジはバネがついているので必要なだけ緩めるとネジ山から外れますが、プレートからは外れない構造になっているので無くすこともありません。
(おまけ)nVIDIA Quadro FX4500GB1GB2GB3
グラフィック+PCIスロット1枚分を占有(しつつ、3スロット空きがあるMac Pro)

Mac Pro (3)

内部-メモリスロット
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最大搭載可能量が16GBに拡張されたメモリスロット。

mem2
今回は専用ヒートシンクの採用と容量増加のため、ライザーカード(ドーターボード)2枚にそれぞれ装着します。
mem3
内部はこんな感じ。
メモリケース全体は筒型になっていて、右の背面排出用の大型ファンと、
mem4
フロントの大型ファンから左のCPUを通って来た冷却風の導線になっています。見事なエアフロー。
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ライザーカード。
DIMM (Mac Proは新採用のDDR2 FB-DIMM)は同時2枚刺しが原則。Mac Proでは上段奥に2枚刺したら次のペアは下段奥に2枚、その次は上段手前、最後のペアは下段手前に刺します。

アップルストアのメモリに関する注記-1
最高のパフォーマンスを実現するため、Mac Proでは、DDR2 FB-DIMM (Fully Buffered DIMM) ECCメモリ(フルバッファード、ECCエラー訂正機能付き)を採用しています。これは、最高速・大容量・高信頼なメモリアクセスを提供する、最新の業界標準メモリ規格です。Mac Proでは、4系統のメモリチャネルを全て使用した場合、256ビットのワイドメモリパスによる21.3GBpsの最大メモリバンド幅を実現しています。最大メモリバンド幅は4つ以上のDIMMを同時に実装した場合に使用可能です。
mem6
(構造から考えるとCPUからの温風でも)効率良く冷却できるという専用設計のシートシンクがガッツリついています。このおかげで純正メモリは結構いい値段なのですが…次のような理由があるのだそうで。

アップルストアのメモリに関する注記-2
ご注意:アップル製DDR2 FB-DIMM (Fully Buffered DIMM)には、サードパーティ製品よりも冷却性能に優れた独自のヒートシンクが採用されています。少ないエアフローでメモリを冷却できるため、Mac Proの内蔵ファンの回転数を低く抑えて使用時の騒音レベルを下げることが可能です。十分な性能のヒートシンクが装備されていないサードパーティ製DIMMを使用した場合には、メモリチップの冷却に内蔵ファンの回転数を上げる必要があるため、使用時の騒音レベルが高くなる場合があります。


注)アップルストア(オンライン)による注記は、記事執筆現在、Mac Pro購入見積もりページのメモリの箇所の詳細リンクに記載されています。

Mac Pro (2)

内部-HDDベイ
inner
今回のMac Proのケースは外見は基本的にPowerMac G5のマイナーチェンジという路線で、比較しても細かい違い程度しかありません。 しかし、内部は「これ以上ないのでは」という実に巧みな設計、というか「デザイン」になっています。

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拡張性に乏しかったG5と打って変わって、発表でも触れられていたように特にビデオ用途をメインに考えて作られており、SATAのHDDを4台内蔵することが出来ます。システムに一台、その他をワークというのが無難なところだと思いますが、システムを外付けにして4台をストライピングすることも可能。なお、特にRAIDコントローラーはないのでOS対応になります。
hdd2
専用のHDDマウンタ。標準構成では付属のHDDは一台ですが、マウンタはダミーも含めて4台分付属します。
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それぞれに番号が振られています。
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HDDを装着するとこのような状態。
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本体側はSATAと電源の端子が待ち受けており、
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天井のガイドに沿って差し込むとケーブルレスでHDDと接合されます。なので、抜く時もマウンタを引っ張るだけ。
エレガント。

Mac Pro (1)

パッケージ
Mac Proです。
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フツーのパソコンを買ってきただけだとパッケージなんて(エコ的に工夫でもされてない限り)見るべきところもないのでサクッと紹介程度なんでしょうけど、ブランド品のごときこのパッケージはそれなりにご紹介する価値がありそうなので、パッケージからいきます。

タワータイプのMacとしては、今回からパッケージが縦長に、奥行きは薄くなりました。そのワケは…
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とその前に、箱を開けるとキーボードとともに黒い箱に書かれた例の文字が目に飛び込んできます。
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箱とキーボードの下に、ケーブル類がコンパクトに収められています。
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キーボードの載ったスチロールトレイはフタ代わりになっていて、取出すと、本体が頭を覗かせます。
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そして縦長のわけ…本体をすっぽり抜き出すことが出来る仕様になっているのでした。これ、よく考えられてます。今までは、いわゆる巨大ピザボックス型の横置きで2分割の一旦片側の大きなスチロールを外し(ここにキーボードなどの同根物が収まっていた)、本体を起こして「いよっ」と箱から取り出していた(と思う)のですが、それから比べると3分割で小さいフタを外すだけで本体が抜き出せるのでかなり作業もスマートです。
※この方式はPowerMac G5後期からとのご指摘をいただきましたので、追記しておきます。
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そして同梱物の箱。
MacBook Proからだったでしょうか、箱を開けると”Designed by Apple California”の文字が目に入ってくるのが最近のMacのパッケージ。
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化粧箱というよりは化粧品くらい入ってそうなこの箱はスライド式になっており、
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システムソフトやドキュメント類とマウスがシンメトリーに入っていて、なおかつマウスケーブルは厚紙で目隠しされています。
そこまでこだわるか。
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中味はシステムディスクと、
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マニュアル、保証書関係。(とお約束の林檎シール)
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マニュアルは英語表記ですが、ページ数が増えたようでそれなりの冊子になっています。
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Mac Pro (5)

 

内部-5インチベイ
opt0
開けるまではさらっと流そうと思っていた5インチベイ。
実はここが一番予想外(の美しさ?)でした。

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美観を保つカバーも兼ねる5インチベイのキャリアも、引っ張ると抜けます。
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機能面ではあまり意味がないようなこのカーブをつけるあたりが、また大英帝国勲章デザイナーのこだわりを感じるわけです。(ちなみにこのくらい引き出すと、男性諸氏の中にはミサイルポッドのようなメカっぽいものものを連想される方も多いと思います。恐らくそういう遊び心っぽい要素は意図的かと。)
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こちらはIDEと電源ケーブルで接続ですが、
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半鏡面の電源ユニットや、
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マザーボードから延びたそのケーブルが、見事にまとめられています。(床には光沢が美しいガイドピンが。)
opt6ここを開けてみて、工芸品かよっ。と思わず見とれてしまいました。ここまでせんでもいいだろう^^;という部分をここまで仕上げるとは。 (写真では伝わりづらいかもしれませんが、実際見てみると見事です。この写真だけを見て「パソコン内部の写真以外には見えない」と言い切れるかどうか、ってとこでしょうか。)

※天井には温度センサー?

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戻す時は、キャリアの溝とガイドピンを合わせて押し込みます。

FCP UserNight Ginza 26th-8/19

今月は8/19(土)13:00からです。

プレゼンテーション1:
石間秀樹氏プロモーションビデオ発表
4月のFCP UserNightで撮影されたビデオを使って、希望者がそれぞれの感性で仕上げたプロモーションビデオの上映発表を行います。

こちらはコンテスト形式で、当日は石間さんご本人に一番気に入った作品を選んでいただきます。

プレゼンテーション2:
夏休み?企画「レッサーパンダの風太君でビデオ編集に挑戦」
映像初心者の方にもビデオ編集の楽しさを知っていただけるように、UGメンバーでもある伊場様より、千葉市動物公園でご自身が撮影された報道メディア向けの公開ビデオ素材をお借りしまして、Final Cut Proをつかった、ホームビデオにも活かせる映像編集のコツや楽しいアイディアをお見せします。

時間:13時〜
場所:アップルストア銀座3Fシアター

WWDC2006基調講演通訳中継

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060807-00000030-rbb-sci
http://www.macwebcaster.com/

長らくのMacDTV.comメンバーにはお馴染みかと思いますが、Apple WWDC(米本社で行われるWorldwide Developers Conference)Steve Jobs基調講演の同時通訳中継が、今年もMacwebcaster.comによって行われます。

ヒマラヤ国際映画祭2006 Tokyo

himalaya2006_logo

↑バナーをクリックすると予告編のページに移動します

ヒマラヤ国際映画祭2006 Tokyo 予告編

himalaya2006_logo
オランダ・アムステルダムからやって来た「ヒマラヤ国際映画祭」。FCP UGメンバーの阿部雅之さんが所属される株式会社アクエリアムによる企画協力ということで、FCP.jpでもささやかながら応援していきます。

http://www.himalaya-tokyo.net
mixiコミュニティ「ヒマラヤ国際映画祭」*
*mixiに加入している必要があります

・開催期間:8月14日〜17日、8月19日〜22日
・上映会場:NHKふれあいホール(NHKホール前)


映画の詳細は公式ページをご覧いただくとして、当サイトでは事務局より提供された予告編を掲載いたします。

trailer
© Himalaya Film Festival Tokyo 2006 Executive Committee

mov Narrowband (300k/MPEG4)
Get QuickTime
Broadband (800k/MPEG4)
wmv Narrowband (256k/WMV9)
Broadband (768k/WMV9)

※Java Scriptによって別ウィンドウが開きますので、Windows IEなどのブラウザでポップアップブロックが設定されている場合は一時的に解除してご覧ください。

barimg_project

基礎:テスト環境とストレージ

ロードテストで使用する環境と、プロダクションにおけるストレージについて




田巻 源太/エアフレイム


■ロードテスト環境

弊社の映像制作部では、実写、モーショングラフィックスに用途別にApple Final Cut Proを中心とした3チェーンのNLE環境を構築しています。

NLE:
HD用、PowerMac G5 2.5GHz Quad 4GBRAM/AJA KONA LHe/XserveRAID 7TB(RAID50)
SD用、PowerMac G5 2.5GHz Dual 4GBRAM/BMD DeckLinkSP/XserveRAID 2.5TB(RAID50)
サブ用、PowerMac G5 2.0GHz Dual 2.5GBRAM/G-RAID 500GB

VTR:
HDW-M2000(HDCAM),BVW-75(BETACAM),DSR-11(DVCAM)
ソフト:Apple Final Cut Studio 5.1,Adobe AfterEffects6.5 Professional,Adobe Photosop CS2,IllustratorCS2などなど。

今回のロードテストでは、HD用に使用している、PowerMac G5 QuadにSATA-RAIDを構築して、最新のXserveRAIDとの比較を含め検証しようと思っています。

■映像制作プロダクションにおいてのストレージ環境に関して

まず最初におことわりしておかなければなりませんが、弊社では、様々な映像コンテンツを扱います。非圧縮HDから、携帯電話向けの映像までも。従来のポストプロダクションでのVTR中心の映像制作ではありません。弊社での事例がすべての映像制作プロダクションに置けるストレージへの現状、というわけではありません。
しかし、今回のSATA-RAIDの性質を考えるに、VTRはIN-OUTだけ(INだけというのも増えてきましたね)PCに取り込んだ映像をNLEにて編集、というスタイルの小規模プロダクションは今後着実に増加していくと思われます。
そして、昨今の急速なFinalCutProの業界への浸透を鑑み、弊社でのロードテストが参考になるケースも増加していくのではないかな、と思っております。

さて、NLEで必要となるストレージとはどのようなものでしょうか。
扱われるフォーマットによってもかなり違いますし、編集する映像の内容によってもかなり違います。
ですが、標準的に考えてスピード、容量、安定性、そして価格、この4つかなと思われます。

まず、スピード。
これは扱うフォーマットで相当違いますね。DVのみであれば、25Mbpsを数本リアルタイムで走れば十分。Mac内蔵のSATAや外付けのFireWire400やUSB2.0のHDDで十分ですね。RAIDも必要ないかもしれません。非圧縮のSDになりますと約200Mbps、FireWire800のRAID(LaCieやG-RAID)が必要になりますね。弊社でも最近増えて来た非圧縮HDですと、1.5Gbps。さすがにファイバーチャネルやSCSIなどなどMacに標準でついていない規格のインターフェースじゃないと厳しいですね。

次に容量。
これは、もう有るにこしたことはないですね。たくさんすぎて困ることなんてないでしょうね(物理的なサイズは別にして)非圧縮HDですと、1時間で500GB近く消費しますので。
特に最近は非圧縮HDな案件が並行して行われることも増えてきました。
1案件で素材、完パケとも含め、ワークスペースとして2〜3TB必要、しかも同時に3案件、なんていうこともあります。
レギュラーの放送番組を抱えているプロダクションはもっと必要でしょうね。

そして、安定性。
どんなにスピードが速いストレージだとしても、そのスピードが恒常的に保証されているもの、となると実は少なかったりします。しかも、必要とされる安定性は2種類。
非圧縮HDで素材を取り込む場合、1.5Gbps以上のスピードが安定して60分なり90分出てくれないと困る。ということ面での安定性。
そして、1つの案件を編集するにあたり、数日から場合によっては数ヶ月の期間、常に1.5Gbps以上のスピードが出るという面での安定性。
そして、同時に記録されているデータ自身をきっちり保持してくれること。

価格に関しては、安ければ安いだけいいことはお分かりと思いますが、プロダクションの規模によっては、XserveRAIDなら安いからOK。という場合や、XserveRAIDなんて高くてNGなんて場合もあります。

以上を踏まえて、今回のSATAでの外付けのRAIDを構築するというケースのメリット、デメリットを考えてみますと。
スピードの面ではXserveRAID以上のスピードがでるようですので問題無し。容量的には最大で約5TB、価格もHDDなしで10万円弱+必要な分だけの市販のバルクHDDの値段。最大につんでもXserveRAIDよりは安いですね。この2点は今のところメリットと考えられます。
(注:SANを組んだ場合のスピードのことは考えに入れておりません)

安定性に関しては、今後の検証次第なので未定。

ただ、プロダクションの規模によっては、複数のコンピュータから(PC含め)同じデータを参照したい、という場合が出てくるものです。
そういった場合には、今回の外付けのSATA-RAIDでは対応できませんので、ここは最大のデメリットでしょうか。(LAN上のマシンのHDDを読みにいく、というNAS的な使い方であれば可能ですが、スピードを考えますと、1000BASE-TでのLANでもDVが実用的に使える位ですので)

以上が、ロードテスト環境のご紹介、テスト前に把握しておきたいメリット、デメリットでしょうか。
さて、それでは、今後実際のロードテストに移っていきたいと思います。

実際、使用を初めてみて思わぬメリットが既に見つかっているのですが、それが「音」
XserveRAIDを使っている方は分かるかと思いますが、ファンの音が結構するんです。大型のFCやSCISのRAID全般に言えることですが、結構な音がします。
今回使用しているエンクロージャNA-750Aの特徴かと思われますが、ディスプレイの横という設置場所に関わらず、ほとんど邪魔になることなく作業が出来ております。
SOHO的な環境が多い小規模プロダクションにとって、これはかなり大きなファクターになるかな、と思われます。

自分史ビデオ・思い出シアター
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