Final Cut Pro 6.0.2

アップル社・Final Cut Pro 6リリースノートより

Final Cut Pro 6.0.2 リリースノート
このセクションでは、「Final Cut Pro 6.0.2」についてのリリース情報を提供します。

Mac OS X v10.5 Leopard のサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」は、Mac OS X v10.4.11 および Mac OS X v10.5 Leopard で使用できます。

Sony XDCAM EX のサポート
XDCAM EX は XDCAM HD と同系列の製品で、1920×1080 および 1280×720 のフル HD 解像度で映像を記録できます。 XDCAM EX では、PCMCIA ExpressCard/34 フォームファクタを採用した SxS カードに映像を記録します。

「Final Cut Pro 6.0.2」は Sony XDCAM EX 形式をサポートしますが、これを利用するには Sony XDCAM Transfer ソフトウェアおよび XDCAM EX プラグインをインストールする必要があります。 このソフトウェアの詳細については、Sony の Web サイト(http://www.sony.jp/products/Professional/XDCAM)を参照してください。

「Final Cut Pro」が提供する走査線数 1080 本の XDCAM EX 用簡易セットアップは、以下の通りです:

・XDCAM EX 1080p24 VBR
・XDCAM EX 1080p25 VBR
・XDCAM EX 1080p30 VBR
・XDCAM EX 1080i50 VBR
・XDCAM EX 1080i60 VBR
また、「Final Cut Pro」が提供する走査線数 720 本の XDCAM EX 用簡易セットアップは、以下の通りです:

・XDCAM EX 720p24 VBR
・XDCAM EX 720p25 VBR
・XDCAM EX 720p30 VBR
・XDCAM EX 720p50 VBR
・XDCAM EX 720p60 VBR
重要: これらの機能を使用するには、Sony が個別に提供するプラグインが必要です。

XDCAM EX ビデオカメラまたは SxS カードをコンピュータに接続する
XDCAM EX メディアをコンピュータのデスクトップにマウントするには、以下のいずれかの操作を行います:

USB ケーブルを使用してビデオカメラとコンピュータを接続する。
SxS カードを、MacBook Pro コンピュータの ExpressCard/34 PCMCIA スロットに挿入します。
XDCAM EX ビデオカメラをコンピュータに接続する場合は、ビデオカメラをターゲットデバイスとして設定する必要があります。 設定方法については、ビデオカメラに付属するマニュアルを参照してください。

XDCAM EX 素材を使って作業する
XDCAM EX 素材を取り込み先ディスクの QuickTime メディアファイルに取り込んだら、「Final Cut Pro」で素材に対応した XDCAM EX 簡易セットアップを選択するだけで、ほかのネイティブ形式と同じように編集できます。

XDCAM EX メディアのレンダリングおよび適合の方法は、HDV や XDCAM HD のレンダリングおよび適合の方法と同じです。

XDCAM EX 形式の仕様
XDCAM EX では、フル解像度 の 1920×1080 および 1280×720 モード、および ExpressCard への記録機能が追加されています。

XDCAM EX の記録メディアは、ExpressCard/34 型の Sony SxS メモリカードです。

XDCAM EX で記録される映像の品質レベルは、次の 2 段階に分けられます:

・SP(HDV):MPEG-2 ビットレート 25 Mbps(CBR)、フレームサイズ 1440×1080、カラーサンプリング 4:2:0、MPEG-2 規格 MP@HL-1440
・HQ: MPEG-2 ビットレート 35 Mbps(VBR)、フレームサイズ 1920 × 1080 および 1280 × 720、カラーサンプリング 4:2:0、MPEG-2 規格 MP@HL
XDCAM EXでは、16:9のHDビデオが記録されます。 XDCAM EX の記録は、1 ラインあたり 1440 ピクセルまたは 1920 ピクセル、1 フレームあたり 1080 ラインか、または 1 ラインあたり 1280 ピクセル、1 フレームあたり 720 ラインとなります。

XDCAM EX はプログレッシブとインターレースの両方のスキャン方式をサポートしますが、実際のサポートは使用する HD 形式によって決まります。

HDV テープベースの Sony HVR-V1 ビデオカメラのサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」は、1080p24、1080p25、および 1080p30 の素材を記録できる Sony HVR-V1 HDV ビデオカメラに対応しています。 素材はネイティブに取り込むことも、Apple Intermediate Codec または Apple ProRes 422 コーデックで取り込むこともできます。 また、「ビデオにプリント」コマンドを使えば、Sony HVR-V1 ビデオカメラに出力し直すこともできます。

1080p25 または 1080p30 素材をネイティブで取り込むには、それぞれ HDV 1080i50 または HDV 1080i60 用の簡易セットアップを使用します。 このようにして取り込んだ素材は、インターレース形式で保存されていても、プログレッシブスキャンを維持します。 1080p24 素材は 1080i60 用の簡易セットアップを使ってネイティブで取り込むことができますが、その場合、取り込んだ素材は 3:2 プルダウンを維持したままになります。

トランスコードして取り込まれた 1080p24 素材については、トランスコード中に 3:2 プルダウンが削除され、1080p24 Apple Intermediate Codec 形式または 1080p24 Apple ProRes 422 コーデック形式の素材として保存されます。 1080p25 および 1080p30 素材については、簡易セットアップは用意されていませんが、どちらかの形式で取り込むことができます。 この場合、取り込んだ素材は 1080p25 または 1080p30 の Apple Intermediate Codec または Apple ProRes 422 コーデック形式で保存されます。

「Final Cut Pro 6.0.2」で Sony HVR-V1 ビデオカメラとの取り込みおよび出力作業を行う際の推奨ワークフローは、以下の通りです:

24p/60i でテープへ: 24p Apple Intermediate Codec または Apple ProRes 422 コーデックで取り込んでから、HVR-V1 ビデオカメラに 24p/60i モードで出力します。
25p/50i でテープへ: 25p Apple Intermediate Codec または Apple ProRes 422 コーデックで取り込んでから、HVR-V1 ビデオカメラに 25p/50i モードで出力します。
30p/60i でテープへ: 30p Apple Intermediate Codec または Apple ProRes 422 コーデックで取り込んでから、HVR-V1 ビデオカメラに 30p/60i モードで出力します。

Sony HDV ビデオカメラ用ハードディスクドライブのサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」の「切り出しと転送」ウインドウでは、HDV カメラがサポートされています(ハードディスクドライブのオプションあり)。

重要: これらの機能を使用するには、Sony が個別に提供するプラグインが必要です。

AVCHD のサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」では、Panasonic HDC-SD3 および HDC-SD5 などのビデオカメラで記録した AVCHD フル HD 形式(フルワイド、1920×1080 ピクセル、インターレース)もサポートされます。 また、AVCHD のスパンクリップも認識されます。

重要: 「Final Cut Pro 6.0.1」は AVCHD のスパンクリップを認識しなかったため、スパンクリップの各セグメントが個別に取り込まれていました。 「Final Cut Pro 6.0.2」では、AVCHD のスパンクリップを認識するようになったので、「Final Cut Pro 6.0.1」で取り込んだ AVCHD スパンクリップのセグメントは、再取り込みできない場合があります。 この場合は、「切り出しと転送」ウインドウを使用してスパンクリップ全体を取り込んでから、スパンクリップのセグメントとなっている古いクリップを削除してください。

AVC-Intra のサポート
「切り出しと転送」ウインドウで、AVC-Intra 素材の転送がサポートされます。 AVC-Intra 素材を使用して作業する場合は、次の要件に注意してください:

・AVC-Intra 素材は、Apple ProRes 422 コーデックにトランスコードする必要があります。
・AVC-Intra 素材は、Intel ベースの Macintosh コンピュータでのみサポートされます。
・AVC-Intra 素材をフルフレームレートで再生できない場合は、プレビューの再生が制限付きであることを示すアイコンが表示されます。 「制限付きプレビュー」再生モードでは、オーディオのプレビューは無効となります。
・AVC-Intra 素材のフルビデオのプレビューには、Mac Pro コンピュータが必要です。
・Panasonic から提供されている AVC-Intra コーデックをインストールしておく必要があります。
詳細については「Final Cut Pro」を開き、「ヘルプ」>「HDおよび放送形式について」と選択して参照してください。

DVCPRO HD 720p50 のサポート
サポートされているビデオデバイスとの間で、720p50 DVCPRO HD 形式での取り込みおよび出力が可能になりました。

HDV ワークフローの強化
Canon HDV 1080F24、1080F25、および 1080F30 形式の素材の取り込みに用には、以下の HDV 用の簡易セットアップを使用する必要があります:

・HDV – 1080p24 FireWire Basic
・HDV – 1080p25 FireWire Basic
・HDV – 1080p30 FireWire Basic

重要: これらの簡易セットアップは、Sony HVR-V1 ビデオカメラには使用できません。

以下の新しい簡易セットアップによって、HDV 1080p24 素材のワークフローが強化されます:

HDV-Apple ProRes 422 1080p24:この簡易セットアップを使用して、取り込みの際に Sony HVR-V1 ビデオカメラの HDV 1080p24 素材を Apple ProRes 422 コーデックにトランスコードします。
HDV 素材から Apple ProRes 422 および Apple ProRes 422(HQ)コーデックへの取り込みとトランスコードを行うために、2 種類の新しい取り込みプリセットを使用できます:

HDV-Apple ProRes 422:この取り込みプリセットを使用して、取り込みの際に HDV 素材を Apple ProRes 422 コーデックにトランスコードします。
HDV-Apple ProRes 422(HQ):この取り込みプリセットを使用して、取り込みの際に HDV 素材を Apple ProRes 422(HQ)コーデックにトランスコードします。
これらの新しい取り込みプリセットを使用して、HDV 素材から Apple ProRes 422 および Apple ProRes 422(HQ)コーデックへの取り込みとトランスコードを行うための簡易セットアップを作成することもできます。

60 fps ドロップ・フレーム・タイムコードのサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」では、60 fps ドロップ・フレーム・タイムコードがサポートされます。 これにより、取り込み、QuickTime 経由の書き出し、FireWire デバイスの制御、他社製インターフェイスもサポートされます。 60 @ 30 タイムコードもドロップ・フレーム・モードで表示できます。

ドロップ・フレーム・タイムコードを使用した 60 fps のクリップを編集して空のシーケンスを作成すると、シーケンスのドロップフレーム設定が正しく設定されません。 シーケンスのドロップフレーム設定を修正するには、「シーケンス」>「設定」と選択して「タイムラインオプション」タブをクリックし、「ドロップフレーム」チェックボックスを選択します。

参考: 60 fps タイムコードを使用したシーケンスでは、デフォルトで「ドロップフレーム」オプションが選択されています(30 fps タイムコードを使用したシーケンスと同じです)。 60 fps タイムコードを使用する多くのデバイスでは、デフォルトでノンドロップ・フレーム・タイムコードが使用されているので、シーケンスの設定を変更することをお勧めします(「シーケンス」>「設定」と選択して「タイムラインオプション」タブをクリックし、「ドロップフレーム」オプションの選択を解除してから、「OK」をクリックします)。

50p のサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」では、最新のさまざまな 50p ビデオ形式をサポートすると共に、すべてのタイムコードフィールドおよびプロジェクトの情報で 50 fps タイムコードをサポートします。 デッキのサポートおよび 50 fps 形式との EDL の互換性のために、新しい 50 @ 25 のタイムコード形式が追加されました。

参考: 「Motion」、「Color」、および「Soundtrack Pro」でも、50p 素材がサポートされます。

720p50 および 720p60 の HDV テープベースのデバイスのサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」では、JVC 720p50 および 720p60 HDV テープベースのデバイスとの間での取り込みと出力が可能になりました。

Broadcast Wave Format ファイルの iXML サポート

BWF(Broadcast Wave Format)のオーディオファイルには、先進的な iXML 形式のメタデータが含まれているものがあります。詳細については、http://www.ixml.info(英語)を参照してください。 適切な iXML メタデータを含む BWF ファイルを読み込むと、「Final Cut Pro」によってタイムコードのレートとモード(ドロップフレームまたはノンドロップフレーム)を計算できます。

参考: 「Final Cut Pro」に読み込まれた iXML メタデータからタイムコードのレートとモードが判定された場合、「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」タブにある「NTSC デフォルトタイムコード」ポップアップメニューの BWF の設定は無視されます。

タイムコード設定のほか、以下の iXML メタデータフィールドが「Final Cut Pro」のクリップ情報にマッピングされます:

・<TAPE>: 読み込まれたクリップのリール情報にマッピングされます。

・<SCENE>:読み込まれたクリップのシーン情報にマッピングされます。

・<TAKE>:読み込まれたクリップのテイク情報にマッピングされます。

・<CIRCLED>:読み込まれたクリップの OK マーク情報にマッピングされます。

・<NOTE>:読み込まれたクリップの注釈情報にマッピングされます。
BWF クリップを含む既存の Final Cut Pro プロジェクトをアップデートした場合、iXML メタデータが存在したとしても、これらのクリップのタイムコードがアップデートされて iXML メタデータが使用されることはありません。 このため、プロジェクトの BWF クリップでは、すでに使用していたタイムコードが維持されます。 ただし、プロジェクトに iMXL メタデータを持つ新しい BWF メディアファイルを読み込むと、そこからタイムコード情報が読み込まれます。

重要: 「Final Cut Pro 6.0.2」で Final Cut Pro プロジェクトを開いてアップデートしても、プロジェクト内の BWF クリップのタイムコードは修正されません。 ただし、その BWF クリップをオリジナルのメディアファイルに再接続すると、クリップ内に iXML メタデータが存在する場合には、クリップのタイムコードが変更されます。 「Final Cut Pro 6.0.2」で Final Cut Pro プロジェクトをアップデートする前に、必ずコピーを作成してください。 プロジェクトの BWF クリップのタイムコードが変更されないようにする必要がある場合は、「Final Cut Pro 6.0.1」でプロジェクトを完成させることを検討してください。

「Motion」および Motion テンプレートをアップデートする
「Final Cut Pro 6.0.2」のマスターテンプレートを使用するには、Motion バージョン 3.0.2 以降が必要です。 Motion のバージョン 3.0.2 以降にアップデートすると、「Motion」のアプリケーションおよびテンプレートに対する重要な修正と改善のメリットを活用することができます。

レンダリングの環境設定を Motion マスターテンプレートおよび Motion プロジェクト用に設定する
「Final Cut Pro 6.0.2」は、Motion テンプレートおよび Motion プロジェクトを標準品質でレンダリングするように、あらかじめ設定されています。 十分なレンダリング品質が得られない場合は、「ユーザ環境設定」ウインドウの「レンダリング制御」タブで Motion テンプレートおよびプロジェクトのレンダリング設定を変更できます。

Motion マスターテンプレートおよびプロジェクトのレンダリング設定が「標準」に設定されている場合、「Final Cut Pro 6.0.2」では「Motion」の標準品質を使用した場合と同様にテンプレートをレンダリングします。 Motion テンプレートおよびプロジェクトに 3D テキストの回転や 3D パーティクルのようなレンダリングの負荷が高い機能が使われているときに、レンダリングの品質が不十分であると判断した場合は、レンダリングの品質を「最高」に変更することができます。 ただし、Motion テンプレートおよびプロジェクトを「最高」の品質でレンダリングすると、ムービーのレンダリングに非常に時間がかかる可能性があります。

参考: 「ユーザ環境設定」ウインドウの「レンダリング制御」タブにある「ムービーのレンダリング時は常に最高の品質を使う」チェックボックスを選択すると、書き出しの際、または出力用に必要な最終レンダリングを行う際に、Motion テンプレートおよびプロジェクトは、「品質」ポップアップメニューで選択した品質レベルに関係なく常に「最高」の品質でレンダリングされます。 Motion テンプレートおよびプロジェクトを「標準」または「ドラフト」の品質でレンダリングするには、このチェックボックスの選択を必ず解除してください。 「Final Cut Pro 6.0.2」では、デフォルトで「ムービーのレンダリング時は常に最高の品質を使う」チェックボックスが選択されています。

「ファイルの再接続」ダイアログの「ディレクトリをスキップ」
「ファイルの再接続」ダイアログにある「接続するファイル」リストには、再接続の対象として選択したクリップの名前が、クリップに指定されているカレント・ディレクトリ・パスの順に表示されます。 「ファイルをスキップ」をクリックすると、このリストからファイルを個別に取り除くことができます。 「Final Cut Pro 6.0.2」では、「ディレクトリをスキップ」をクリックすることによって、「接続するファイル」リストから複数のクリップを取り除くことができます。 リストから、強調表示されているクリップと、そのクリップと同一のカレント・ディレクトリ・パスを持つすべてのクリップが取り除かれます。 たとえば、ソース情報に取り込み先ディスク上の同じフォルダが示されているオフラインクリップが 5 つある場合、いずれか 1 つを強調表示して「ディレクトリをスキップ」をクリックすれば、5 つのクリップすべてをリストからすばやく取り除くことができます。

参考: ファイルパスが指定されていないクリップを選択して「ディレクトリをスキップ」をクリックすると、ファイルパスが指定されていないすべてのクリップが「接続するファイル」リストから取り除かれます。

メディアファイルをゴミ箱に入れると、クリップがオフラインになる
Finder でクリップのメディアファイルをゴミ箱に入れると、「Final Cut Pro」に戻ったときにオフラインとして正しく表示されます。

編集項目をシャッフルした場合のスナップの動作への変更

編集項目をシャッフルする(すなわち「入れ替える」)には、クリップを隣接するクリップの向こう側にドラッグしてから Option キーを押します。 (詳細については、「Final Cut Pro 6 ユーザーズマニュアル」Volume 2 の 194 ページを参照してください。)「Final Cut Pro 6.0.2」では、クリップのドラッグを開始した後に Option キーを押すと、ドラッグの開始時にスナップが有効だったかどうかに関係なく、一時的にスナップが有効になります。 クリップをドラッグしながら N キーを押すと、スナップのオン / オフを一時的に切り替えることができます。 マウスのボタンを放すと、クリップのドラッグを開始する前の設定に応じたスナップモードに戻ります。

参考: 編集項目のシャッフル中にスナップのオン / オフを切り替えるには複雑なキーシーケンスが必要になるため、修飾キーを使うキーボードショートカットをスナップコマンドに割り当てないでください。 たとえば、D キーや N キーはスナップのキーボードショートカットとして適切ですが、Option + N キーや Option + D キーは不適切です。

「タイムライン」でクリップ名を隠す
シーケンスのクリップ名を隠すと、オーディオ波形などのコンテンツが見やすくなります。

ビデオ/オーディオシーケンスのクリップの表示のオン/オフを切り替えるには:
「タイムライン」の左下隅にあるトラックレイアウトのポップアップメニューから「オーディオクリップ名を表示」または「ビデオクリップ名を表示」を選択します。

再生ヘッドを中央に表示する「タイムライン」の新しいズームコマンド
「Final Cut Pro 6.0.2」には、「タイムライン」で再生ヘッドを中心にズームおよびナビゲートする 3 つのコマンドが用意されています:

・タイムラインの再生ヘッドでズームイン:ズームインするときに、「タイムライン」での選択状態に関係なく、再生ヘッドを中央に表示します。

・タイムラインの再生ヘッドでズームアウト:ズームアウトするときに、「タイムライン」での選択状態に関係なく、再生ヘッドを中央に表示します。

・再生ヘッドの位置へスクロール:「タイムライン」を水平方向にスクロールして、再生ヘッドをウインドウの中央に表示します。

「キーボードレイアウト」ウインドウ(「ツール」>「キーボードレイアウト」>「カスタマイズ」)を使用して、これらのコマンドにキーボードショートカットを割り当てることができます。

ネストされたシーケンスの再生ヘッドが正しい位置に表示される
ネストされたシーケンスを開くと、再生ヘッドの位置が親シーケンスの再生ヘッドの位置と一致するようになりました(可能な場合)。 つまり、ネストされたシーケンスと親シーケンスの再生ヘッドは、同じフレームに表示されます。

Shift キーを押したままにすると、「Final Cut Pro」で空のプロジェクトが開く
「Final Cut Pro」を開くときに Shift キーを押すと、「ユーザ環境設定」ウインドウの「一般」タブにある「最後に使用したプロジェクトを起動時に開く」オプションが無効になります。 このオプションが無効になることにより、「Final Cut Pro」で最後に開いたプロジェクトが開かれるのではなく、空のプロジェクトが作成されます。

ガンマ読み込みオプションの名称変更
「Final Cut Pro 6.0.2」では、「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」タブにある「読み込まれた静止画/ビデオガンマ数値」オプションの名称が変更されて、「読み込まれた静止画/RGB ビデオガンマ数値」になりました。

「スクエアピクセルで表示」オプションが「アスペクト比を補正」に名称変更
「ビューア」および「キャンバス」の「ズーム」ポップアップメニューの「スクエアピクセルで表示」オプションが名称変更されて、「アスペクト比を補正」になりました。

ドロップ・シャドウ・オフセットのデフォルト値変更
「Final Cut Pro 6.0.2」で作成したプロジェクトでは、「ビューア」の「モーション」タブのドロップ・シャドウ・オフセットのデフォルト値として 2 が使用されます。 以前のバージョンの「Final Cut Pro」で作成したプロジェクトのドロップ・シャドウ・オフセットのデフォルト値は、10 のままです。

「切り出しと転送」ウインドウの強化
「切り出しと転送」ウインドウの転送キュー領域に、取り込み先ディスクで使用できる空き容量の総計が表示されます。

「切り出しと転送」ウインドウについての最新情報は、「Final Cut Pro」を開いて「ヘルプ」>「HDおよび放送形式について」と選択して参照してください。

FxPlug プラグインの強化
「Final Cut Pro 6.0.2」では、「ビューア」の「フィルタ」タブに FxPlug プラグインのパラメータグループが表示されます。これは、折りたたんだ状態で表示することもできます。

新しいアップルイベントのサポート
「Final Cut Pro 6.0.2」は以下の機能を持つ 3 種類の新しいアップルイベントに応答します:

現在インストールされているエフェクトのクエリ
現在開いているプロジェクトのクエリ
UUID に基づく特定のクリップの選択
詳細については、http://developer.apple.com/appleapplications(英語)を参照してください。

XML <Importoptions>ビヘイビアのアップデート
XML 読み込み中に表示される「XML の読み込み」ダイアログの表示タイミングを定義する XML 要素が変更されました。

XML を読み込むとき、読み込んだ任意のシーケンスが、シーケンス内で最初に表示されるクリップの設定を引き継ぐように選択することができます。

詳細については、http://developer.apple.com/appleapplications(英語)を参照してください。

複製したシーケンスのレンダリングファイルが消失する問題の解決
「Final Cut Pro」の以前のバージョンでは、複製したシーケンスのレンダリング済みの項目が、プロジェクトを再度開くとレンダリングされていない状態になることがありました。 これらの事例では、レンダリングバーには項目がレンダリング済みであることが示されていましたが、「キャンバス」で再生すると項目がレンダリングされていない状態で表示されていました。 「Final Cut Pro 6.0.2」では、この問題が解決されました。

「Final Cut Pro 6.0.2」と「Final Cut Pro 6.0.1」の互換性

「Final Cut Pro 6.0.2」のプロジェクトには、「Final Cut Pro 6.0.1」との後方互換性はありません。

必要な他社製ソフトウェアをアップデートする
「Final Cut Pro 6.0.2」は、Panasonic および Sony のビデオ素材をサポートします。これには、メーカーから提供される転送ソフトウェアとプラグインを使用します。 これらのソフトウェアの最新版を使用しているかどうかを確認するには、メーカーの Web サイトを参照してください:

・Panasonic 製 P2 ドライバソフトウェアについて:https://eww.pavc.panasonic.co.jp/pro-av/support/desk/j/download.htm

・Sony XDCAM Transfer ソフトウェアおよび XDCAM EX プラグインについて:http://www.sony.jp/products/Professional/XDCAM

Final Cut Pro 6.0.1

アップル社・Final Cut Pro 6リリースノートより

Final Cut Pro 6.0.1 リリースノート
このセクションでは、「Final Cut Pro 6.0.1」についてのリリース情報を提供します。

切り出しと転送」ウインドウでの AVCHD サポート
「切り出しと転送」ウインドウが、AVCHD 素材の転送に対応します。 詳細については、「ヘルプ」>「HDおよび放送形式について」と選択して参照してください。

取り込まれた AVCHD クリップの継続時間が「切り出しと転送」ウインドウに表示される継続時間と一致しないことがある
「切り出しと転送」ウインドウには、AVCHD クリップ(特に 1 分以上の長さのクリップ)の平均の継続時間が表示されます。 クリップを取り込んだ後、正確な継続時間は「Final Cut Pro」の「ブラウザ」に表示されます。

AVCHD をトランスコードしたファイルには通常の AVCHD ファイルよりもかなり多くのディスク容量が必要になる
「切り出しと転送」ウインドウで AVCHD ファイルを取り込む場合、ビデオは Apple ProRes 422 コーデックまたは Apple Intermediate Codec にトランスコードされます。 AVCHD は Apple ProRes 422 コーデックよりも大幅に圧縮率が高いため、取り込み後のファイルは元のファイルよりもかなりファイルサイズが大きくなります。 たとえば、通常の 2 分間のAVCHD ファイルは約 200 MB です。 Apple ProRes 422 コーデックにトランスコードすると、ファイルサイズは 2 GB 程度になります。

「Final Cut Pro」では、取り込み前に AVCHD ファイルのトランスコード後のサイズが予測されないため、転送中に取り込みディスク上の空き容量を超える可能性があります。 AVCHD 素材を取り込む前に、必要なディスクスペースが通常の AVCHD ファイルサイズの約 10 倍になることを考慮する必要があります。 転送時にサイズの小さなファイルを作成するには、AVCHD ファイルを Apple Intermediate Codec にトランスコードします。 詳細については「Final Cut Pro」を開き、「ヘルプ」>「HDおよび放送形式について」と選択して参照してください。

AVCHD クリップが「切り出しと転送」ウインドウのイン点とアウト点に対応していない
「切り出しと転送」ウインドウで AVCHD 素材の切り出しと転送を実行するときは、クリップ上にイン点とアウト点を設定することができません。クリップ全体が転送されます。

「焦点ぼけ」フィルタが使用可能に
「焦点ぼけ」FxPlug フィルタが「Final Cut Pro」で使用できるようになりました。

ネットワークおよび Xsan ボリュームへの保存時に、長いファイル名をサポート
ネットワークおよび Xsan ボリュームへの保存時に、長いファイル名(32 文字を超え、255 文字まで)が正しく処理されるようになりました。

「Final Cut Pro 5」からのアップグレード時に、よく使うエフェクトの読み込みが可能

「Final Cut Pro 5」から「Final Cut Pro 6」にアップグレードするときに、「Final Cut Pro 5」の環境設定ファイルに保存されているよく使うエフェクトを「Final Cut Pro 6」に読み込むように選択できます。 「Final Cut Pro 6」で新しい環境設定ファイルを作成する必要が生じると、「Final Cut Pro 5」の環境設定ファイルからよく使うエフェクトを読み込むかどうかを確認するダイアログが表示されます。 新しい環境設定ファイルが作成されるのは、最初に「Final Cut Pro」を開いたとき、または環境設定ファイルを削除したときです。

アプリケーション名を変更すると、「Final Cut Pro」をアップデートできない

アプリケーション名が変更された場合、「Final Cut Pro」のソフトウェア・アップデートが機能しません。 たとえば、アプリケーション名を「Final Cut Pro 6」に変更すると、ソフトウェア・アップデートは機能しなくなります。

UG SNSメンテナンス

FCPUG SNS は、SNSの「お知らせ」で告知の通りメンテナンス中です。
2007.11.21日未明までに完了を予定しています。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

Final Cut Pro 6.0.2アップデータ

Final Cut Pro 6.0.2アップデータが公開されています。

InterBEE 2007

本日より幕張メッセで3日間に渡り開催される、InterBEE 2007 でのアップルの出展概要/ステージスケジュールが掲載されています

Final Cut Express 4発表

アップルがFinal Cut Express 4を発表 しました。
大きな特長はFinal Cut Pro 6ベースになったこと。
これに伴いオープンフォーマットタイムライン化、また「AVCHDにも完全対応」とのこと。
23,800円で、2008.11.19より順次出荷されるとのことです。

Leopard+FCS2動作状況

Mac OS 10.5(Leopard)をインストールし、FCS 2をセットアップしてみました。


■インストールした環境は次の通り。

Mac Pro 2.66 Quad
RAM 4GB
内蔵HDD
RadeonX1900

■インストール方法
インストール方法は、OSはHDDフォーマットの後クリーンインストール、その他いずれのアプリケーションもインストーラーからクリーンインストールしています。

※蛇足ですが、後々の原因不明の不具合や動作の不安定化などのことを考えると、Tigerへの上書きインストールは避けるべきです。クリーンインストールせずに起きた不具合について「Leopardはダメ」という結論ももちろんナンセンスでしょう。

■インストール及び動作を確認している主なアプリケーション

  • Final Cut Studio 2
  • Shake 4
  • Adobe CS3 WEB PREMIUM
  • TOAST 7 TITANIUM
  • Jedit X
  • Snapz Pro X
  • File Maker Pro 6
  • Office 2004
  • Rocket RAID 231xドライバ

上記のアプリケーションは、一通り起動及び基本動作に問題はないようです。
(出てまもないOSですし、当然ながら長期の実践使用はしていないのでご了承ください)

2007.10.29-13:30補足: TOAST 7 TitaniumについてはRixioから情報が出ています
また、その他のサードパーティー製品についても、当サイトの情報はあくまで個人レベルの独自の内容ですので、詳しくは各社のMac OS 10.5 Leopard対応情報をご確認ください。

■FCS2について

動作に関しては、いずれのアプリケーションも基本的に動作しています。

※起動、編集、フィルタ類の適用、レンダリングをしました。キャプチャー及びテープへの出力は試していません。

●フォントとBorisの問題
FCP6に関して、サードパーティー製のフォントのうち、特定のものが入っているとBoris Title 3Dがエラーを起こしてFCP6が落ちます。

Leopardのデフォルトの状態では問題ありません。

問題のフォントが入っていると、Borisのオプションパネルをクリックした際に、編集ウィンドウが出ずにFCPごと終了し、「Final Cut Proは予期せず終了しました。Title 3Dプラグインが原因と思われます」という趣旨のメッセージが表示されます。

また、どのフォントがNGなのかはわかりませんが、フォントを追加でインストールしてBorisが起動しない場合は、とりあえずシステムフォルダのライブラリのFontsフォルダから不要そうなものをはずして試してみてください。

※まずフォントファイルの種類が「OpenType Font」だけを残してFCPを起動し、Borisを起動してみます。うまく起動するようなら追加のフォントを足していき、起動をテストしてみてください。

※フォントを追加する予定がある場合、Leopardのインストール直後にデフォルトのフォントファイルにラベルを付けておいたりして、デフォルトのものと追加のフォントを判別できるようにしておくとよいと思います。

●プラグインについて
サードパーティーのプラグインは、「FXScript DVE’s by CGM」と「Joe’s Filters 」の動作を確認しています。

その他については手元にないため未検証です。

●キャプチャーカードについて
手元にないため未検証です。

●パフォーマンス
エンコードなどの処理は、OS 10.4(Tiger)に比べて若干遅いようです。

>管理人計測:

1分のHDV1080i60クリップに「ストロボ」フィルターをかけてレンダリング

Leopard=5’53”
Tiger=5’33”

>FCPUGに寄せられた情報(masaboyさん):

インストール前後をコンプレッサー3でテスト。
720X480(24fps/30秒/711MB)の非圧縮AVIをDVD高画質90分で、音声、映像をあわせてエンコードをしてみました。
G52.5GDual(メモリー8G)
TigerG5→55秒
LepoardG5→60秒

#アプリがLeopardに最適化されていないのか、Leopardの問題なのかは不明です。

少し使ってみての印象では、(MPEG関連しか試していませんが)FCS2の処理速度が遅い部分はTigerに対して数秒なので、OSのその他の機能(Finderやダイアログ類など)の使い勝手の向上で効率化される部分と相殺される程度だと思います。

10/27、DU編集セミナー

2007年10月27日、ワークショップスタジオDUにて、編集セミナー 『ファイナルカットプロ入門編』を開催いたします。お申込・詳細はこちら まで

Apple:Final Cut Pro X Third-Party Effects and Content

Apple(US)にて、サードパーティー製のプラグインや各種素材に関する情報が公開されています。

Third-Party Effects and Content

 

AJA「Final Cut Pro Xとのご利用について」

AJA社から「Final Cut Pro Xとのご利用について」が公開されています

自分史ビデオ・思い出シアター
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