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-FCP Unofficial Review-

Final Cut Pro3(E)-3
2001.12.30更新

どこよりも早いFCP3(E)レビュー!(3)

G4-RT

さて、"Offline. Online. Real-time"のOfflineはお伝えした通りですが、Onlineのほうはどうでしょうか?こちらにも出ております通り、とりあえずRTMacユーザーは安心してよさそうです(^_^;)。

それでは早速見てみたいと思います。
 

Setting

FinalCutProは、デフォルトではビデオはFireWireを通じてNTSC等の外部モニターに出力されます。また、特にRTにする設定やメニュー等もありません。

ソフトウェアリアルタイムプレビューのG4-RTを有効にするには、外部ビデオをOFFにします。
つまり、構造的に、RTプレビュー=外部ビデオ出力はできない、というになっているわけですね。

RTの場合カラコレなどはMac上のモニタで行うわけですが、エフェクトやテロップなどがテレビ上でどのように見えるのかをすぐに確認したい場合は、新たに追加された[cmd+F12]ショートカットで外部出力を「全てのフレーム(All Frames)」にします。
   

外部ビデオをOFFにした瞬間、RTが有効なエフェクト部分の部分のレンダリングバーが緑色に変化し、リアルタイムプレビューが可能であることを示します。図はクロスディゾルブ。
 

Real-time

リアルタイムプレビューが可能なものは図の通りです。
ちなみにこれはG4(QuickSilver)/766の場合で、プロセッサーやキャッシュの構成によって可能なエフェクトなどは変わります。

仕様別の可能処理は調査中ですが、下位機種でできなくなる のは<ワイプ、Picture in Picture、クロスディゾルブ上のグラフィック>とのことです。
 

クロスディゾルブ。パラメータを変えてもプレビューに影響のないものは、レンダリングバーが緑になります。
 

オーバル・アイリス。パラメータの変更によってプレビューに制限が出るものは、レンダリングバーが黄色になります。
 

黄色いバーで表示されるエフェクトについては、デフォルトからパラメータを変更した場合、設定値によってリアルタイム処理が出来なくなったり変更部分が反映されなくなります。

図の場合、静止状態では黄色いエッジがついていますが、プレビュー時にはエッジの無いデフォルト状態で再生されます。
 

Color Corrector 3-wayもリアルタイムでいけます。
 

Real-time/Non Real-time

ビデオ1レイヤーに対して、テキスト/静止画は2レイヤーまで処理します。それ以上はレンダリングが必要です。
 
それぞれの属性のエフェクトやフィルターに対してテキスト/グラフィックを乗せた場合。G4/733では既にレンダリングが必要になります。
 


黄色いバーに属するIrisのかかったカットの一方にColor Corrector 3-wayを適用すると、やはりレンダリングが必要になります。
 

初期設定のRT Still Cascheによって、静止画のRT処理の限界が左右されるのもRTMacと同じです。デフォルトの25MBでは、テキスト85枚程度でRT処理が出来なくなりました。
 


25MBで85枚程度ですから、300MBにすると200枚以上でも優にRT処理が可能です。もちろんRAMですから、実装RAMがこれ以上ないといけませんが…
 

以上がG4-RTの基本的な処理能力です。

いつぞやも書きました通り、ソフトウェアによるリアルタイム処理技術は既に存在します。恐らく多くの方がこれと同等の内容を期待されていることと思いますが、残念ながらそこまでは至っていないようです。最大の恩恵を受けるのは、G4/800Dualユーザー(RTの内、フルで処理が出来る)とPowerBookG4/500(キャッシュ256KBの667じゃなくて(^_^;)。500でさえ多少制限はあるようですし)で、その他のタワーマシンではRTMacを買った方が今のところいいように思います。

ぶっちゃけたところ「使えね〜!」といった声も正直あるかと思いますが(^_^;)、FCPの最終目標はDVネイティブのソフトウェア・リアルタイムレンダリング/リアルタイムDV出力!としていただいて、まずはソフトウェアRT処理の第一歩を歓迎したいと思います。とはいえ、やはり実際に出来てる製品があるわけですから、(特に日本で)本気で業務シェアを狙いたいのであれば、次のステップではソフトウェアRTの進化を進めて欲しいところです。Canopus社(でもいいんですが)のように、サードパーティーが手助けしてくれるといいんですけどね…。

もちろんその前段階で、RTMacのような価格帯のカードでもいいですから、とにかくDV-RT IN/OUTをまずは実現して欲しいな、と切望するユーザーが多いことは言うまでもありませんが。

※まとまった時間が取れ次第、順次追加していきます。

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