FinalCutExpress/1.0Review-01
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-Final Cut Exprss-

FCE1.0レビュー
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2003.1.31更新

では、とりあえずFinal Cut Express1.0の気になる所をレビューしてみましょう。(画面は英語版です)

■Ver 1.0

デビューしたてのFCEは、バージョン1.0です。

-システム条件-

300MHz以上のMacintoshコンピュータ
PowerPC G3/G4プロセッサ、コンピュータが標準装備するFireWireポート
G4リアルタイムエフェクトには、500MHz以上のシングルプロセッサ、または450MHz以上のデュアルプロセッサを搭載するPower Mac G4、またはPowerBook G4が必要。
G4リアルタイムエフェクトをノート型コンピュータで実行するには、667MHz以上のPowerBook G4が必要です。
Mac OS X v10.2以降
QuickTime
256MB以上の実装メモリ(G4リアルタイムエフェクトには384MB以上を推奨)
40MB以上の空き領域を持つハードディスク(インストールに必要)
※QuickTime Proのライセンスはバンドルされません。
(もっともFCPでもQTProでなくともFCPから各種書き出しは行えるので、FCEではQTPlayerがProにならないってだけですね)

■キャプチャーはシンプルに

FinalCutPro Unofficial的には、まずキャプチャーのレビューから入ります(笑)。というのは、ここを見るとFCEの性格が見えてくるからです。

キャプチャーは非常にシンプルで、ご覧の通り1つのタブ構成です。
これはキャプチャーできるのがDV25(25MbpsのいわゆるフツーのDV-NTSC/PAL)のみなので細かい設定そのものが無いことと、ターゲットがコンシューマーや部署内の内製、iMovie卒業ユーザーといった層だからでしょう。ここでやるのはキャプチャーで、32kか48kか、4:3か16:9か、といった設定は簡易セットアップで選ぶ、というように分けられています。

取り込みモードは「クリップ」「今すぐ」に加えて、「ログ」 がない代わりに「プロジェクト」というモードがあります。 そして、デバイスコントロールとタイムコードのIN/OUTがありますね。

つまり、見た目はFCPですが、機能としてはiMovieを拡張したようなもので、IN/OUTとクリップ名を指定したカット取り込みが行えますが、取込む前にクリップをログしておくバッチ取り込みはできません。

また、FCEでの作業を通してユーザーがタイムコードを意識するのはキャプチャーだけで、基本的には編集中はタイムコードは気にしなくていいようになっています。

では時間軸に沿ったビデオをどのように編集するのかといえば、焦ることはありません。

気にしなくていい、というかタイムコードが扱えない、というのは、なんのことはない、どのクリップも00:00:00:00から始まる「タイマー(CTL)方式」なんですね。テープに記録された「絶対番地」を拠り所とすることができないだけで、フレーム単位で編集することはもちろん可能です。シーケンスも00:00:00:00スタートで、変更することはできません。

ですから、iMovieを卒業したいけどテープのタイムコードなんかは気にしない、といった向きにはクリップもシーケンスもデュレーション(継続時間)ベースなので解りやすいのではないでしょうか。

これを踏まえて、キャプチャーの「プロジェクト」というのは何かというと、実はFCEはクリップのタイムコードをしっかり覚えてるんです。しかし、編集中は表に出てきません。じゃあ結局iMovieと変わらんではないか、というとそこはFCPの血を引く(というか機能限定の)FCE。一通り編集が終わってクリップを削除したり、間違って消してしまったとしても、タイムコードはしっかり覚えているので、DVテープからDV接続でキャプチャーしている限りはこの「プロジェクト」キャプチャーボタンでバッチキャプチャーによる復元を行ってくれるというわけです。

そのために、 ここはFCP同様クリップ名の他にテープ名も決めてあげることができるようになっています。

つづく

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