DTV/その他のソフト/DVD Studio Pro
[戻る][HOME]

-Final Cut Pro Unofficial 番外編-

DVD Studio Pro

<2002.4.20更新>

DVD-Rドライブの購入を機に、本格的に触り始めてみました。

DSP1.5ではFCPのマーカーがチャプターとして利用できるそうですが、その前にDSP(1.2)を使ってみた感想を書いてみたいと思います。ていうか本業はこっちなんで(笑)。(バグが云々はここでは置いといて、)機能として業務タイトル制作に耐えるのかどうかはやはり気になるところだと思いますので、同じ「Proユーザー向け」とされるシナリストとの比較をしつつ。Avidは高くてちょっと買えないけどFCPは買える、じゃあFCPは業務でどうなのよ?!という比較と同じですね。

ちなみにシナリストのコーナー同様ここは本題じゃないので、気まぐれに(本題の方もかなり気まぐれですが(笑))、更新していきます。 FCPとの連携の強化もありますし、セットでお使いの方も増えていると思いますので、編集した後のデリバリーの一環として参考程度にお読みいただければ。

■結構いけそう!
やろうとしていることは、こういうものなんです。

  • ディスクを入れたらオープニングのチャプターだけ再生してメインメニューへ
  • そこから全編再生とチャプターメニューへリンク
  • チャプターメニューからは各チャプターに飛び、終わったらチャプターメニューに戻る
  • 全編再生から戻ったらメインメニューの「全編再生」をハイライト、チャプターメニューから戻ったら「チャプターメニュー」がハイライト
  • チャプターから戻ったら当然チャプターメニューの今再生していたところの項目がハイライト
  • リモコンのメニューボタンで飛ぶ先は、いる場所によって変えたい(チャプター再生中ならチャプターメニューへ、全編再生中ならメインメニューへ)

てなことをどうしたらできるかな〜と思ってスクリプトに挑戦していたのですが、こんなになってしまいました。


ん〜、なんだかDVDオーサリングっぽくなってきましたねぇ(^_^)。しかし、ドメインやらTITLE、PGCやらを意識しなくていいのは大変取っつきやすいことではあります。 感覚としては(私の思っている)DVDオーサリングというよりはマルチメディアオーサリングといった感じで、シナリストよりはMacromedia Directorなんかに近い感じでしょうね。 そういった意味ではSonic Creatorはシナリスト寄り、元SpruceのMaestroはDSPに近い発想です。

ちなみにシナリストですと、用語なんかもDVD-VIDEO規格書に準じていて、全ての素材を規格に則った配置を行うことが前提になっています。例えばメニューボタンを押したときに呼び出される場所があり、そこにメニューを置くことでどこでどのボタンを押したらこうなるということを把握しながら作業が進められるわけです。ですから、ここを再生しているときはDVDプレーヤーの"TITLE"にどの数字を表示させたい、といった場合はTITLEドメインをつくってそこに素材を置くとか、スキップさせたいんだけどチャプターにはしたくない、といった場合にはPTTフラグ(これがいわゆるチャプターと見なされる)をはずしてしまったり、といった規格書/プレーヤーとの一体感を感じつつ(笑)の作業となりますので、細かいところまで作り手がコントロールできるわけです。

しかし反面それは、例えば私のようなネットワークに詳しくないユーザーからしてみれば、ポートがいくつとか言われただけで「ごめんなさい」と言いたくなるのと同じで、習得にはそれなりの時間と労力が要求されるものかもしれません。実際そうでしたし。

けれどもDSPであれば、そういったDVD-VIDEO規格を知らなくてもどこからどこに飛ばしたいといった素朴な要求(^_^;)にもそんなに悩まずに答えてくれますね。これからのオーサリングってこうなるんだろうかな〜、なんて思いながら色々試してみています。しかし、DSPを使う一番のメリットは、なんと言っても「自宅でできる!」ということでしょう。300万円もするソフトは業務レベルでないとそもそも導入からして無理ですが、13万円ならなんとか手が届く範囲でもありますし、この値段でここまでできれば大したもんです。やろうと思えば(今回の作例のような)ハイライト制御などの業務タイトルで要求されることもできそうで、安心しました。

ちなみに全貌はこんな感じで、これで一通り思い通りのことができそうです。


■問題点-プレビューできない
…DSPを含めて、しかしApple社製オーサリングソフトでのDVDオーサリング環境自体が大きな問題を抱えています。それはSuperDriveユーザー以外は板に焼くまでプレビューできないこと。もっと手軽なiDVDは購入すらできません。サードパーティーのDVD-Rドライブやグラフィックボードがあればプレビューできるというならわかりますが、こうした部分はなんか急に閉鎖的になっちゃうんですよね。FCPでもサードパーティーのボードありきでこれだけ用途が広がってるわけですから、DSPももっとオープンにならないとユーザーのすそ野は広がりません。戦略なのか、技術的な問題なのか…いずれにしてもいい傾向ではありません。私のような(後からサードパーティーのドライブだけ買うような)ユーザーも多いはずです。しかもアップル社の誇るFireWireでデジタルハブ(=Mac)につないでるというのに(^_^;)。

QuickSilver/733(CD-R/RWモデル)のビンボーユーザーでは、プレビューボタンを押した瞬間「おまえのマシンじゃプレビューできないんだ!」と叱られてしまうし、Apple DVD Playerを入れようとすると「お使いの(SuperDrive搭載機を買えない人の(^_^;))マシンにはインストールできません」と門前払いなので、今回のものをつくるのにテスト盤を2枚ほど無駄に使ってしまいました。DVDオーサリング黎明期じゃないんですから(あ、でもMacでは黎明期か?)、並み居る強豪を相手にDVDオーサリングでトップを目指すなら、というか業務市場でやっていくのなら、お粗末(もとい、閉鎖的)な再生/プレビューは明らかに改善対象ですよね。これでは私も盛り上げようにもテンション下がります。スタッフの皆さん、頑張ってくださいね〜。

このページのトップへ

[HOME]

2001-2003 (c)FinalCutPro Unofficial.,allrights reserved.