FinalCutPro/編集〜効果/タイトル
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-Final Cut Pro 3-

タイトル(テロップ)
2002.2.1更新

日本は「テロップ王国」(笑)といわれますが、そんなにたくさんテロップを入れなくても、オープニングくらいには見栄えのするタイトルを乗せたいものです。

そこで今まではAdobe PhotoshopやMacromedia Fireworksといったグラフィックソフトで作り込んだタイトルをインポートするのが常套手段でしたが、さらに多少のレイアウトのシンプルなテロップであっても、満足にFCP内で作ることができなかったのですから、さんざんなことをいわれても致し方ない状況でした(^_^;)。

そもそもTITLEプラグインが入ってる場所は「ジェネレータ」ですから、レイアウトするような凝ったものではなく、まさにワイプなどと同じように単純なエフェクトとして文字を「生成(ジェネレート)する」感覚ですし。

ですが、FinalCutPro3では、従来のテロップ機能であるテキストジェネレータのほかに、Boris社のプラグイン"Boris Calligraphy"
が同梱されます。FCPの機能ではないとしても、ほぼ違和感のない組み込まれ方をしていますので、編集中にちょっとしたテロップを作ることがより積極的に行えるようになりました。

まだブラッシュアップの余地はありますが、他の新機能と併せて格段に向上したことは大変良いことです。テキストジェネレーターから比べれば大飛躍でしょう。

では、Boris Calligraphyをざっと見てみます。

■Title 3D/Title Crawl
FCP上では、Title 3DおよびTitle Crawlという二つのプラグインがBoris Calligraphyセットです。

分類上はテキストと同様、ジェネレータに入ってます。テキストと同じ場所に統一したようですね。

 

Boris Calligraphyは、他のBoris社のプライグインと同様、画面に対してレイアウトを行うのではなくAdobe Photoshop5.5やMacromedia Fireworksのように独立した入力ウィンドウを使用します。
■レイアウト編集

Boris Calligraphy(Title 3D/Title Crawl)の基本的な機能を見てみます。

文字を入力します。
英語版ですが、日本語TrueTypeフォントが文字化けせずに扱えます。

Mac OS Xでは標準のOTFについては、、、まあ将来に期待しましょう。

文字単位でサイズを変えられます。

カーニングについては、スライダーでの変更のほかに、IllustratorやPhotoshopのテキストのようにコマンド+矢印で一文字ずつの調整も行えます。

フォントの変更も文字単位で可能です。

行間の調整には若干手間がかかります。

カーニングがコマンド+矢印で行えるのに、行間はそうはいきません。

正攻法でいけば、ここでは"Leading"スライダーで調節を行います。

しかし、一行だけ動かしたくても、全行同じように動いてしまいます。

ここは改善して欲しいものですが、全く方法がないわけではありません。

善行間のバランスが悪い場合は、ベースラインを調整します。

本来の用途とは違いますが、見た目が良ければいいわけですから、Leadingが改善されるまではこういった代替策でしのぐこととなります。

装飾を重ねていって重くなってきた場合、レイアウトをいじろうとすると描画にイライラすることがありますが、そんなときは<Basic Styles>で基本表示にしてから行うと良いでしょう。

ワープロソフトなどでおなじみのワードラップで、レイアウトのアタリや長文の連続入力をある程度制御することもできます。


ワードラップを有効にすると、おおよその画面サイズをシミュレートしながらレイアウト可能。


ワードラップOFF


ワードラップON
 
また、このWrapタブの<Top down text>にチェックを入れると縦書きになります(^_^)。

そんなに細かい文字詰めなどはできません(結構挙動が不審)が、私はBorisのテキスト関係のプラグインはこれが初めてですので、英語版のプラグインながら感心してしまいました。

「絶対言われる!」ってことで付けてきてるのかな?(笑)

ファイルインポート機能でテキストを流し込むこともできるのですが、試したところ、残念ながらここでは2バイトは文字化けしてしまいました。

コピーペーストでも同様でしたので、ロールやクロールでたくさん打ち込まなければならないときには痛いですね。

ここは早期改善を望みたいと思います。
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