FinalCutExpress/1.0Review-01
-Final Cut Exprss- FCE1.0レビュー -4- 2003.3.21更新
Expressではバッチ処理と「テープに編集」がありません。逆に、Voice Overと"Capture Project"という項目が ファイルメニューにあります。"Capture Project"は、プロジェクト全体がオフラインの場合に一括してバッチキャプチャーを行いプロジェクトを復元させるコマンドです。
編集メニューは全く同じですね。
「ワイヤーフレーム(のみ)」と「範囲の確認(輝度、彩度のゼブラパターン警告)」、それから「タイムコードオーバーレイ」がExpressでは割愛されています。
一見同じように見えますが、「DV開始/停止を検出...」がマークメニューに移動してます。
修正メニューは大きく構成に差が出ています。 「よく使うモーション/エフェクト」の設定の他、フィルタのコピーなどが割愛されていますね。
シーケンスメニューからは「レンダリングの品質」の選択が無くなっています。それと、ネストがメニューから行えなくなりましたが、ネスト機能自体はタイムラインで配置する分には使えます。
エフェクトメニューもざっくりと項目が減っていますが、これは「お気に入り」関係が各項目のないためです。(しかしプロ用の編集ソフトで「お気に入り」っていうのも馴染まないですが^^;)
Final Cut Expressで最も端的にその性格が現れているのが、Final Cut Proにある「ツール」メニューそのものがないことです。ここにはFXBuilder、QuickView、ビデオスコープ(波形モニタ関係)、クリップの分析などの便利な機能が集まっていますが、必要ないユーザーには確かに必要ないものでもあるといえます。「ツール」メニューがないために、「DV開始/停止を検出...」は「マーク」メニューに移動したのでした。
こちらも「お気に入り」がないことと、バッチ書き出し用の「書き出しキュー」がありません。
以上がFCPとFCEのメニューの違いですが、約6万円強の差額にこれらの価値を見出せるかどうかというのがポイントですね。確かに以前から「そこまでの機能はいらないから安くしてほしい」という要望はありましたので、入門やホビー用途にはExpressで十分とも言えるケースは多いでしょう。不便を感じるまでには基本的なことは覚えるでしょうから、それからFCPに移行するという筋書きが現実的でしょうね。
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