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-Final Cut Pro 3-

ストーリーボード編集

2002.6.1更新


FCPの柔軟なウィンドウレイアウトを使用して、正式な機能ではありませんがストリーボード編集と同じ手軽さで編集が行えます。

■ウィンドウレイアウトを変更する

ストーリーボード編集では、始めに順次カットのトリミングを行ってしまいます。ですから、トリミングに専念できるようにビューアとブラウザだけを広くしてしまいます。

そして、ブラウザにビンをつくって別ウィンドウに開きます。この開いたウィンドウをアイコン表示にして、並べたい順に並べていきます。つまり、ストーリーボードですね。

FCPでは、トリミングしたカットをブラウザに登録すれば*サブクリップとなります。これはIN/OUT点をもってコピーされたものなので、オリジナルクリップと関係なく編集・加工が行えます。広いビューアでどんどんトリミングして、ポイポイとビンに放り込んでしまいましょう。(*タイムラインに置いても同じ原理で、コピーされたサブクリップです。)

もちろん ウィンドウレイアウトはキャンバスを表示させようが、ビンをいくつつくろうが、好きなように使いやすくして構いません。あくまで(PasoVi 008の「[アドビ・プレミア6.0&LE 克服&マスター]ストーリーボード機能で楽しむ極楽ビデオ編集のすすめ」)を参考にした一例として(笑)。

ですから、ブラウザの表示も好きなように選べますし、

ユーザーモードを「カット編集モード」にして(エフェクトブラウザが消えるだけ(^_^;))しまえば、気持ちもカット編モードになるかも(笑)。


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■まとめてドラッグ&ドロップ

■カット編集...

ビンウィンドウにサブクリップが溜まったら、ウィンドウを通常レイアウトに戻して、まとめてキャンバスかタイムラインにドロップすれば、タイムラインに流し込まれます。



これでタイムラインに並んでくれます。

アイコンの位置と並び順の関係はこちら

■トランジションを適用させる...

まとめて編集する際、キャンバスの編集オーバーレイの「トランジション付」に持っていけば、各カット間に自動的にトランジションを適用してくれます。

このとき適用されるデフォルトのトランジションは任意に変更できます。

好きなトランジションを選んでコンテキストメニューで「デフォルトのトランジションとして設定」を選びます。オーディオ、ビデオ別々に指定可能。

■マーカーを使用する...

今回の特集で唯一(?)PremiereにあってFCPにない機能が「タイムラインのマーカーに合わせた自動編集」。これはタイムラインに配置したオーディオを再生しながら音楽に合わせてマーカーを打っておくと、音(のタイミングで付けたマーカー)に合わせてトリミングして配置してくれる機能。これは展示会のPremiereのデモでもよくやっているウリ機能のひとつです。

しかし、FCPにはマーカーを使用した別の便利な機能があります。それは、「クリップに付けたマーカーがサブクリップになる」というもの。同じマーカーを使った機能ですが、ここでは(無いものはないので)ある機能をご紹介しましょう(笑)。

ビューアでトリミングをする代わりに、クリップの好きな場所にマーカーを打っていきます。
マーカーを打った点から次のマーカー(もしくはクリップの終端)までがサブクリップとなります。

これはビデオ素材と同じように編集ができます。注意点は、ひとつのマーカーのサブクリップはIN/OUT点以上には伸ばせないことで、トリミングは「短くする」事に限られてしまうことですが、一括で長く取り込んでマーカーを打っていくだけでサブクリップができていくのは音楽に合わせてトリミングしてくれるよりも使い道が多いことと思います。べつに負け惜しみなんかじゃあありませんが(^_^;)。

■静止画も。

静止画もフォルダごと読み込んでしまえば、フォルダがビンになりますから、そのままダブルクリックで開いてアイコン表示にして好きなように並べます。

特にストーリーボードが無くても、静止画の並べ替えだってお手軽に出来てしまいます。

好きなように並べ替えたら 、同じく囲んでドラッグ&ドロップ。

なお、ビン自体をドラッグするとファイル名の順になってしまいますので、ブラウザ上で囲ってドラッグするようにしましょう。

 静止画の継続時間は初期設定で。


■出力..

出力については、Premiereはタイムラインに配置する以外に「ストーリーボードの内容をそのまま書き出す」事が出来ます。これが便利なのか何なのかはいまいちよくわかりませんが、ひとつには「プロジェクト内にタイムラインがひとつしか持てない」事が挙げられるのではないかと思います。タイムラインに配置しないと出力できないのでは、その都度タイムラインを綺麗にクリアしないとなりませんからね。

一方、いくつでもタイムライン(シーケンス)を作れるFCPでは、タイムラインに配置しないと出力できないのならタイムラインをつくってしまえばよいわけです。逆にサブクリップのコピーも自由に行えますから、別バージョン用にビンをつくって必要なサブクリップをコピーして並べ替えたいといったことも特にメニューからコマンドを選んだりせずにデスクトップでフォルダやファイルをコピーする感覚で行うことが出来るのですね。


●アイコンの位置と並び順
ブラウザ上のクリップをまとめて配置する場合は、左上が基準になります。


いかがでしょう、PasoVi 008の「[アドビ・プレミア6.0&&LE 克服&マスター]ストーリーボード機能で楽しむ極楽ビデオ編集のすすめ」と読み比べてみてください。欲を言えばブウラウザのこれらのクリップにiPhotoのような情報表示オプションや自由な拡大縮小などがついているとなおいいとおもうんですが、極楽編集だったらFCPならこんな感じなんですよね。

しかし特にストーリーボードと銘打っていない今の状態であっても、MacであれWindowsであれデスクトップ上でファイルを管理やコピーするのにウィンドウの大きさを変えたりフォルダを階層化したりしますが、そうしたデスクトップ感覚で素材を管理でき、編集できてしまうので、ユーザーはこのようにストーリーボード感覚であったりリスト表示であったり、編集オーバーレイに持っていったりタイムラインに持っていったり、クリップをまとめてドラッグしたりフォルダごとドラッグしてしまったりと思い思いの手順を踏むことが出来るのです。

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