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-Final Cut Pro 2-

接続と外部出力

2001.11.28更新

デバイスの接続と、モニターする出力先についての設定です。

[INDEX]
通常の接続
RTMacを使用した接続
 └キャプチャー時に音声をモニターするためのセットアップ


■通常の接続

▼Macのみで作業する場合

Macに何もつながない時は、FCPからの出力音声はMacのスピーカー(又はMacに接続されたスピーカー)から出力されます。


▼DVデバイスを接続した場合

FireWireデバイスを接続したときは、FinalCutProは音声をDVデバイス経由に切り替えますので、オーディオメーターは動いていても、Macのスピーカー(又はMacに接続されたスピーカー)からは音声は出ません。

音声はFireWireを通じてDVデバイスに映像とともに出力されますので、DV機器の出力にNTSC*テレビ(モニター)やスピーカーを繋ぎます。

NTSC*テレビとPC用のモニターは構造や規格が違うため、色や見え方が異なり**ます。最終的にテープに出力する場合、Mac上の画面 をモニターするよりは、最終的なテレビ画面で常時確認しながら作業することを強くお薦めします。

また、DVデバイス経由での映像/音声出力は、Mac上のDVストリームデータを受け取って、デバイス上のDVチップでデコードしながら出力しますので、タイムラグが発生します。映像をDV経由のテレビモニターで見る場合は、音声もDVから出力されたものを聴くようにします(テレビの映像とMacの音声はズレます)。

どうしてもMac上の画面とスピーカで作業をしたい場合は、DV機器を外すか、FCPのオーディオ/ビデオ設定で外部ビデオを選択しないようにします。

*NTSC以外に、PAL環境でも同じことが言えます。
**NTSCでは、PC上の表示に比べ、赤や黄色等の特定の色が暗く映ります。また、PC上では見えていてもテレビには映らない領域が外周にできてしまったり、テレビ上で現れやすい静止画や細い線・テロップ等のちらつきも、PC上のモニターでは現れません。このため、実際のテレビの映像を見ながら作業を進めた方が思わぬ 結果にはなりにくいです。
#2001.9.16一部修正


■RTMacを使用した接続

▼RTMacを接続した場合(リアルタイムプレビュー編集時)

RTMacを接続した場合、オーディオ/ビデオはRTMacボードを経由して、ブレイクアウトボックスに出力されます。このときRTMacボード上のDVチップでリアルタイム処理が行われます。

このとき、コントロールパネルのRTMac設定とFCPの設定をRTMac使用にセットします。

RTMacのリアルタイムプレビューを使用するには、このブレイクアウトボックスのアナログ出力をテレビ/スピーカに接続します。

RTMacシステムは一種のDVデバイスであるため、DVカメラ/デッキと同じくMac本体の音声出力は無効になります。



▼RTMac/アナログキャプチャーシステムを使ったキャプチャー

RTMacのアナログキャプチャーを使用する場合、ブレイクアウトボックスのアナログ入力に映像を入力します。

このとき、DVケーブルを接続して使用デバイスをFireWireDVにしておくと、DVリモートでデバイスコントロールしながらRTMacのアナログ入力を使用できますので、画質調整しつつタイムコードベースのキャプチャーが可能となります。

※他のアナログ入力システムでも基本は同じで、入力はキャプチャーボード、リモートはリモートケーブルでそれぞれ接続します。



▼キャプチャー時に音声をモニターするためのセットアップの作成

ログと取り込みウィンドウでRTMacのブレイクアウトボックスから音声を出力させるには、以下の設定を行います。

オーディオ/ビデオ設定から「取り込みプリセット」を開き、使用したい設定をコピー・編集します(ここではRTMac Sビデオ取り込みのプリセットをベースに使用)。「ログと取り込み」ウィンドウは閉じて行ってください。
「QuickTime オーディオ設定」で「より詳しく...」ボタンを押し、オーディオ設定を行います。
ここで、デフォルトでは「スピーカ:切」になっていますので、この設定を変更する必要があります。
「入」または「録音中は切る」にすれば、ログと取り込みウィンドウでRTMacに入力された音声をモニターすることができます。

なお、経験上、 「入」で常時音声をモニターしながらキャプチャーした場合に“ぷちぷち”ノイズが入ることがあるようです(RTMac使用時以外でも可能性があります)ので、常時音声をモニターしている設定でこのようなノイズが入る場合は「録音中は切る」でキャプチャー中はモニターしないようにしてみて下さい(ログウィンドウでのプレビューでテープを見るときだけ音声を聞くようにする)。
取り込みプリセットに名前を付けて保存したら、簡易セットアップを作成しましょう。DVコントロールしながら取り込むことが多い場合は、ここでデバイスコントロールもDVに設定することができます。
入力源の設定も忘れずに。
(図はコントロールバー)

簡易セットアップから作成したセットを選び、ログと取り込みウィンドウを開いてキャプチャーを行います。

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