FinalCutPro3.0.2について
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-Final Cut Pro-

Final Cut Pro 3.0.2について
2002.7.3更新

Final Cut Pro3.0.2日本語版アップデータが登場しましたので、リリースノートをもとにどこが変更されたのかをまとめてみました(^_^)。

なお、当初3.0.2英語版がアップされてしまうというトラブルがありました。これをインストールしてしまうとメニュー表示などが中途半端な英語版となり、再インストールが必要になってしまいます。現在アップされているものは正常な日本語アップデータですので、不安な方はダウンロードし直した方がよいかもしれません。ディスクイメージの中身が日本語表記のものが日本語版です。(今回の件、詳しくはMacDTV.com「2002.06.28 Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記」をご覧ください)。
■3.0.2およびアップデータのシステム条件

ハードウェアとビデオ装置

 FireWire を内蔵した 300 MHz(メガヘルツ)以上の Power Macintosh G3

 FireWire を内蔵した 400 MHz 以上の PowerBook G3

 FireWire を内蔵した 350 MHz 以上の iMac

 FireWire を内蔵した 500 MHz 以上の iBook(Dual USB)

 CD または DVD ドライブ

 256 MB の RAM(Random Access Memory)(G4 リアルタイム編集には 384 MB 以上が必要です。)

 6 GB(ギガバイト)のオーディオ/ビデオ定格のディスクドライブ(20 GB 以上を推奨)

 デュアルモニタに対応(オプション)

 外部ソースからビデオを取り込むため、またはビデオをテープに書き出すための「Final Cut Pro」の動作確認がされているビデオキャプチャ・カード(オプション)

 適切な FireWire またはデバイスコントロールケーブルと、デッキやカメラをコンピュータに接続するために必要なケーブル

 FireWire ポート経由でコンピュータに接続できるカメラやデッキなどの DV(デジタルビデオ)ソース(FireWire は、IEEE 1394、Sony i.LINK と呼ばれる場合もあります。)

 アナログビデオソース、「Final Cut Pro」の動作確認がされているビデオキャプチャ・カードまたはデバイス、およびビデオソースをコンピュータに接続するためのアダプタケーブル

注記: G4 でのリアルタイム編集には、シングルまたはデュアルプロセッサを搭載した 500 MHz 以上の Power Macintosh G4 が必要です(モバイル環境でのリアルタイム DV 編集には 667 MHz 以上の PowerBook G4 を推奨)。G4 リアルタイム編集について詳しくは、「Final Cut Pro」の Web サイトを参照してください。www.apple.co.jp/finalcutpro

ソフトウェア

 Final Cut Pro 3.0 または 3.0.1

 Mac OS 9.2.2 または Mac OS X 10.1.1 以降

 QuickTime 5.0.4 以降
(リリースノートより転載)

■DVD Studio Pro用のチャプターマーカーを書き出せる

かねてから話題になっていた機能ですが、「書き出し」で「Final Cut Proムービー」を選択すると出てくるオプションに「マーカー」があります(従来から)が、今回DVD Studio Pro1.5用に「DVD Studio Pro マーカー」オプションが加わり、FCP3.0.2で打ったマーカーをこのオプション付きのムービーでで書き出せば、DVD Studio Proでそのままチャプターとして認識されるようになりました。

早くから高いお金を払ってDSP1.5にアップしていたユーザーさんには、本当に「お待たせしました」状態ですね。

■Final Cut Pro 3.0.2 の新機能

Final Cut Pro 3.0.2 では、Final Cut Pro 3 のパフォーマンスと信頼性について改善しました。これには、次の修正と追加機能が含まれます。

 ループ再生中の「トリム」ウインドウで、I キーを使用して後続クリップのイン点を、O キーを使用して先行クリップのアウト点を、再生を中断せずに移動できるようになりました。

 「ブラウザ」で、Option キーを押したままビンをダブルクリックすると、ビンが「ブラウザ」ウインドウ内にタブとして表示されます。複数の「ブラウザ」ウインドウが開いているときは、ビンがある「ブラウザ」ウインドウにタブが作成されます。

 Mac OS X のデュアルプロセッサコンピュータで「Final Cut Pro」をインストールまたは実行すると、「Final Cut Pro」が予期せず終了する問題を解決しました。

 オフラインシーケンスで「メディアマネージャ」の複製したシーケンスから不要なメディアを削除するオプションを使用すると、不要な映像を適切に削除できるようになりました。

 「Final Cut Pro」のリアルタイム機能を定義するイネーブラファイルが更新されました。デュアル 1 GHz(ギガヘルツ)コンピュータを使用するとパフォーマンスが向上します。一般的に、OfflineRT または DV を使用してシーケンスのレイヤをリアルタイムに合成するときに役立ちます。

 1 つまたは複数の、リアルタイムをサポートしないイネーブラファイルがインストールされていると、「タイムライン」に青いレンタリングバーが表示され、結果としてコマ落ちする恐れのあるリアルタイム再生領域が示されます。

 「Final Cut Pro」の自動保存によって、「Autosave Vault」に新規プロジェクトフォルダが作成されると、それ以降の反応が停止する問題を解消しました。

 短いオーディオクリップを持つシーケンスの再生中にコマ落ちする問題を解消しました。

 オフラインのマルチレイヤ Photoshop ファイルに再接続すると、「Final Cut Pro」が反応しなくなる問題を解消しました。

 RTMac カードをインストールしたとき、ボイスオーバーツールが適切に動作するようになりました。モノラルオーディオは RTMac システム上のステレオファイルでミキシングされるようになりました。

 オーディオのみのクリップを録音するときに、「環境設定」ウインドウの「取り込み先ディスク」タブで取り込み制限を解除すると、Mac OS 9 では一般的なエラーメッセージ、Mac OS X では不明なファイルに関する警告が表示される点を解消しました。

 プリセットを使用する After Effects プラグインの問題を修正しました。Final Cut Pro 3 では、プリセットを使用する After Effects プラグインを調整すると、フィルタの設定が適切に更新されませんでした。結果として、フィルタリングしたビデオクリップは適切にレンダリングされませんでした。Final Cut Pro 3.0.2 では、After Effects フィルタで選択したプリセットが適切に適用されるようになりました。

 「Final Cut Pro」は、フレームレートが 23.98 フレーム/秒(23.976 フレーム/秒と呼ばれる場合もあります)である OfflineRT クリップを使用したリアルタイムエフェクトをサポートするようになりました。

2002 年 4 月 24 日(リリースノートより転載)

■そして3.0.2日本語版は「正しい日本語訳」バージョン
ここがヘンだよ日本語版」投票コーナーを設けております通り、FinalCutPro Unofficialのひとつのテーマであった、ローカライズの際の「ヘンな直訳」。それが今回、大きく違和感のある(おかしい)訳も一緒に修正されました。

これは日本語版独自の改善点で、リリースには載っていませんが、採り上げないわけにはいきませんね。

「ウィンドウ」メニューの「整頓」に「3つ上」なる項目がありました。キャンバス、ビューア、ツールベンチが画面上半分に並ぶことから英語版では「Three Up」だったんですが、、、

そのまま直訳されていたのが、3.0.2では「上に3つ」となりました。アップルのデモの時も、デモンストレーターの方は「Three Up」と言ってましたし、「3つ上」ではね(笑)。

「色補正」「色補正(3ウェイ)」「クロマキー」フィルタでカラーホイール等のGUIが採用されたのですが、従来通りの数値入力画面に切り替えるボタンが「数字」となっておりました。

それが3.0.2では、めでたく「数値」と修正されました。確かに英語版では「Numeric」なのですが、そのまま直訳で 「数字」ボタンって、何のことだかわかりませんでしたからね。

同じく色補正系の「色補正」「色補正(3ウェイ)」で、特定の色だけにエフェクトを制限するパラメータ(いわゆるセカンダリ)の「Limit Effect」がそのまま「制限エフェクト」となっておりました。が、それでは「制限をさせるエフェクト」という意味になってしまい、意味がわかりにくかったところ、、、、

無事「エフェクト制限」になりました。

書き出し設定を複数登録しておき、一括でレンダリングさせるためのキューなのですが…「キューの書き出し」ということは、「キュー」を書き出す、てことなのでしょうか?

と指摘していたところ、これも3.0.2で「書き出しキュー」という意味のわかる訳(これで開くキューのウィンドウと統一)に変更されました。

これも笑ってはいけないのが、取り込み用のプリセットを編集する画面。「プリセットエディタの取り込み」といわれれば「プリセットエディタを取り込む」ための設定かと思いきや(笑)、

やはり「取り込み用のプリセットのエディタ」ですよね。

以上、細かいバグフィックスが多いようですが、結構気づかなかった問題もあったんですね。また、見た目的にはローカライズの部分だけ直っただけでも随分締まった感じになりますよね。

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