どこよりも早い?FCP5ちょっと詳細情報ほか、Video Powerワークショップ(After NAB 2005)レポート
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どこよりも早い?FCP5ちょっと詳細情報ほか、Video Powerワークショップ(After NAB 2005)レポート


ゴールデンウィークイベントとして5/2にアップルストア銀座にて行われた「Video Powerワークショップ」に行ってきました。

名前だけ聞くと一見通常のワークショップのようですが、実際はNAB2005で発表になった製品の紹介となっておりましたので、FCP5を中心に気になるところをレポートしましょう。


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プロダクトマーケティング担当のEric Hamilton氏によるレポート。
非圧縮HDのデモ用にXserve RAIDが用意されていました。





NABショーの会場(ラスベガス)





今年は来場者が全体に多く感じられる盛況ぶりだったそうです。





アップルブース





各コーナーもご覧の通り





ブースデモ(デモンストレーターはアップルストア銀座の保坂氏)





28台のXrerve RAIDを複数のコントローラ構成のXsanでSAN構成





Final Cut Pro 5








ネイティブHDV については、HDVストリームをそのままキャプチャー、編集・書き出しもネイティブのMPEG-2 TSで行います。見た感じ、さすがにデスクトップ上ではDVほどの滑らかさはなく、「やっと」再生しているといった印象でしたが、それでも1080x1920に伸長し、(ビューア/キャンバスのサイズですが)それなりに再生し、なおかつRTエフェクトもこなしているのはスゴイことです。NABに行かれた某社の方も「あれどうやってるんでしょう???」と真面目にビックリしていました。

気になる編集点の処理ですが、(HDVのlong GOP MPEGは本来フレーム単位での実用編集は不可能であり、)やはり編終点だけ再エンコードするそうです。しかし、雑誌記事のレポートを読む限り同じ方式のVAIOだと(再エンコードはそのシステムのエンコーダーに依存するため)そこだけ画質が変わってしまったりするようですが、FCP5では32bit float演算で処理するので「まったくわからない」とのことで、十分な実用性能のようです。なので、これまでのDV同様FireWire経由でHDV機器にストリームが常時出力され、書き出しの際も全編エンコードの必要はなく、タイムライン再生をそのまま録画することも「もちろんできます」。

画質・書きだし時のエンコード面で有利なネイティブHDV編集と、Canopusのシステムのようなリアルタイムモニター性を合わせ持ったいいとこ取りの仕様というわけですね。

※ちなみにCanopusは業務ユースということからか、高額なハードウェア依存に割り切って、独自のコーデックによるキャプチャー・編集、モニタリングを実現していますが、AIC(Apple Intermadiate Codec)より高品質とはいえ、仕組み上、長尺ものではやはり書き出しの全編エンコードは如何ともしがたいのではないかと思います。







マルチカム編集 も実用的な内容になっているようです。
まずはじめに、複数カメラのクリップをグループ化するため、ブラウザで該当するクリップをまとめて選択したら、「Make Multiclip」コマンドで同期方法を「IN点」「OUT点」「タイムコード」から決めます。





TCで同期する場合、同期した際の重複状況が表示されます。




作成した「マルチクリップ」は、内部的に複数アングルを持ったひとつのクリップとしてブラウザに追加されますので、これをタイムラインに配置します。

ダブルクリックするとビューアにマルチ画面展開され、ギャング再生でキャンバスと同期しながら再生し、マルチ画面をクリックしながらスイッチングしてゆくと、切替ポイントでタイムラインにマーカーが追加されていきます。

このとき、オーディオは特定アングルのものに固定可能。

※デモコンテンツはアメリカで人気の、ERのパロディ番組だそうです。情報募集(^^;)。





一旦再生を止めると、その時点でマーカーの打たれたポイント(スイッチング個所)が分割されます。この状態は通常のカット編と同じで、トリミングなどが可能なので、タイミング合わせも簡単。

また、ある区間のアングルを変えたいときも、ダブルクリックでビューアに開いてマルチ画面から別のアングルを選び直すだけという実に直感的なものです。




ここで面白いのが、ブラウザからマルチ画面にクリップをドラッグすると、その場でマルチクリップのアングルを増やすことが出来ます。






クリップを持ってくるとお馴染みのドロップパレットが現れ、方法を選んで追加(選択オプションは未確認)。ビューアもインタラクティブになったということですね。



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Motion 2
32bit浮動小数点演算に対応の他、基本3D(AEなどでお馴染みの3次元回転)の追加、MIDIデバイスによるパラメータ変更、サードパーティー製の32bitプラグインへの対応、キーフレームインターフェースの拡張など。





DVD Studio Pro 4
HD DVDへの対応、分散エンコード、Compressorへのドルビーエンコーダーの内蔵、Cinema Desktop Previewへの対応など。






Soundtrack Pro
Soundtrackのバージョンアップではなく、新アプリとしての登場なので、これは新製品とのことです。

Soundtrackの作曲機能に加え、サンプリングも使用可能な強力なノイズ除去レストア(レコード音源などからノイズ成分を除去して復元) 、波形編集、ミキシングインターフェース など、単体のコンポーザーにとどまらず、ビデオコンテンツのオーディオ処理が非常に強化されているようです。

FCPのオーディオトラックのインポートについては、トラックを統合するかそのまま活かすかを選択できるとのことで(ホントかな??)、SEとセリフ、BGMなどの仮合わせをSoundtrackで詰められるようになったようです。

Posted: 金 - 5月 6, 2005 at 04:06 午後


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