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-Final Cut Pro 2-

問題と対策

これまでにわかっている問題と解決策、または解決のヒントとなる情報を掲載していきます。
随時追加・更新していきます。

<INDEX>
キャプチャーした音声に「ぷちぷち」ノイズが入る
コマ落ちとオーディオ同期ずれ
ウィンドウサイズが合っていない時
ログ取り込み時にIN/OUTが設定されなくなった

キャプチャーした音声に「ぷちぷち」ノイズが入る<2001.11.29更新>
キャプチャー中に音声を(キャプチャーデバイスから)同時モニターしている場合、こういったノイズが入ることがあるようです。心当たりのある方は、「接続と外部出力」の「キャプチャー時に音声をモニターするためのセットアップ 」をご覧下さい。

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コマ落ちとオーディオ同期ずれ問題について<2001.8.11更新>
2.0になってからコマ落ちするようになった、という声が複数出ております。今のところ原因ははっきりわかっていませんが、問題であることは確かでしょう。特に、ハードとソフトの連携の良さがアドバンテージであるはずのアップル製品のコンビネーションなわけですから、(まして前バージョンで問題なかった部分が問題になると)対策をしなければならないのはどうも釈然としない、妥協的な対策なんかしたくないと思うのがのが人情です。とはいえ、使うためには対策を考えなければなりません。ここは一つ応急処置と言い聞かせて(^_^;)、問題と対策を考えてみよう、と言うことで、現在わかっている策をあげてみたいと思います。キャプチャー時にコマ落ちが起きる場合、環境や設定によって原因も異なります。 以下の情報が挙がっていますので、ご参考下さい。 ※TILの回線は混んでいるらしく、時間帯によって非常に時間がかかります。
コマ落ちの原因/対策
<TIL25309>Final Cut Pro: バッチ取り込みでコマ落ちの警告が表示される
 FCP2.0Jに付属のQT5.0.1にしていない方は、5.0.1にすることが必要です。一部で、FCP2.0J(日本語版)に先だって発売されていた英語版に含まれるQT5RTを使うと良い、という話も出ていますが、これは現在の日本では手に入らないものですし、2.0Jに付属するのはこの後に発表になったQT5.0.1Jです。現実的なところで5.0.1にしても問題がある場合は、他の原因を考えなければならないでしょう。
<TIL58640> Final Cut Pro: フレーム落ちとオーディオ同期が失われること
  考えられる一般的なコマ落ちの原因が列挙されています。
「一番問題が起こるのはやはり古いファイルや初期設定」「アップグレード後、 直ぐにFCP2関連やFCP1.2.5関連(残っていれば)を除去」(フォーカルポイント恩田さん@MacDTV MLの情報)。
「キャプチャー時にデスクトップにミラーリング」 をOFF
 …「編集」→「オーディオ/ビデオ設定」→「外部ビデオ」
「再生時にデスクトップにミラーリング」をOFF
 …「編集」→「オーディオ/ビデオ設定」→「外部ビデオ」
「キャプチャーカードが取り込みと再生を同時 に行える」をOFFにする
 …「編集」→「オーディオ/ビデオ設定」→ 「取り込みプリセット」(セットをコピーして編集)
作業用ハードディスクについて:
 <TIL58636>Final Cut Pro: どの種類のハードディスクを購入すれば良いでしょうか?
最初の数秒は捨てデータとして余分に取り込む
これは、FCPのキャプチャー時のコマ落ちが、はじめの数フレームだけであることが多いことから、コマ落ちの可能性のあるはじめの数秒分は「コマ落ち前提」でIN点を設定する、という妥協案です。 ですので、「コマ落ち時にキャプチャー中止」はしない設定にします。

私の環境(G4/QuickSilver+ATA-RAID)では「キャプチャー時に〜」「キャプチャーカードが〜」を実行していれば問題ありません。


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※ウィンドウサイズが合っていないとき<2001.8.11更新>*2.0マニュアルp360
Final Cut Proでは、ビューア/キャンバスウィンドウの表示倍率を変えることができます。これは合成などで細かい調整が必要なときに便利な機能ですが、 表示倍率が大きいと、コマ落ちと似たような状態でスムーズに再生できません(以下に症状を記します)。必要のない時はサイズは変えず、常に適正な表示になっていることが必要です。表示倍率を変えなくても、ウィンドウ自体の大きさを変えたりすると表示倍率が変わってしまうことがあるので、その後は適正な表示にセットし直しましょう。

具体的には、スクロールバーが見えている状態の時は、再生がスムーズに行えません

適正な表示の状態。
デスクトップ(ミラーリングしている場合)、DV出力(つなげている場合)ともに普通 に再生されます。

縮小している分には問題ありません。
拡大してスクロールバーが表示されている場合。
この状態では、デスクトップではコマ落ち、DV出力では表示が止まったまま、音は出るが途切れ途切れ、といった状態(マシンによって異なる)になります。


↓表示を適正にするには、「ズームポップアップ」から“ウィンドウに合わせる”を選びます。
*何パーセントが適正かは、環境によって異なります。


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2.0でログ取り込み時にIN/OUT点が設定されなくなった<2001.7.11更新>
「ログと取り込み」でキャプチャーするとき、1.2.5までは、ハンドルを付けた状態でキャプチャーすると、取り込み時のIN点/OUT点が自動的にクリップのIN点/OUT点として設定されていました(ハンドルを付けていないときは設定されません)が、2.0からは設定されなくなってしまいました。長めに取り込んで はじめからFCP上で試行錯誤しながら作り上げていく場合には問題ないのですが、 これでは、「あらかじめカットの使いどころを決めておいて、 その通りに取り込んでタイムラインに放り込んでいけば完成」 という手順の編集が出来ません。 仕様変更なのか、バグなのか、いずれにしても設定されるように修正が必要な問題です。

2.0で設定されなくなった「イン点/アウト点」

1.2.xでは、表示項目は「イン点/アウト点」だけで、クリップのイン点/アウト点を示すだけだったのですが、 2.0では、素材自体については「メディアの開始/終了」という項目に開始/終了のタイムが表示され、「イン点/アウト点」は編集上使う部分のタイムを示すようになりました。つまり、ログキャプチャーのときのIN点とOUT点は「メディアの開始/終了」に表示されるようになったのです。

 
FCP1.2.x
FCP2.0
素材の開始/終了
「イン点/アウト点」*
「メディアの開始/終了」
編集上の開始/終了
「イン点/アウト点」
    *1.2.xでは初期値がログ時のもので、編集行程で変化

同時にこのとき、1.2.xの動作を踏襲するならば、編集上の開始/終了にもタイムが入るのが自然なのですが、これが「未設定」のまま何も起こらず、これが問題になっています。

「使うところのイン点/アウト点を入れて取り込むんだからいいじゃないか」と思うかもしれませんが、ここで問題になるのが「ハンドル」です。「ハンドル」とは、実際見せたい部分よりも外側につけるトランジション{場面 転換用の効果)用の余白(いわゆる「のりしろ」)なんですが、これが自動的に付けられるところがミソです。ハンドルを付けないとトランジションをかけたときに「見せたい部分」に効果 が食い込んでしまいますから、外側にのりしろは付けなければなりません。

取り込み時に、使いたいところの開始/終了を設定する。いままでは、それがそのまま編集上のイン点/アウト点となり、そのほかに自動的にハンドルが付けられていたので、この「イン点/アウト点」と“実際の素材の開始/終了”は違っていたのです。これなら、タイムラインでは編集上のイン点/アウト点は確保され、そのほかにトランジションがつけば、自動付加されたハンドルが使われていたのですが、2.0での新たな動きでは、ログキャプチャー時に 「使うところのイン点/アウト点を入れたつもり」が、FCP上では「メディアの開始/終了」として扱われます。すると、これにハンドルが自動付加されるわけですから、このタイムは最終的にハンドルがついたタイムになってしまうわけです。 そして編集上の「イン点/アウト点」は未設定のままですので、そのままタイムラインに並べていくと、ハンドルが付けられた余分な部分まで「使いどころ」と見なされてしまうんですね。

本来は、ログの時に『メディアの開始/終了』 と『イン点/アウト点』に同時にタイムが入り、ハンドルが付加された場合は“メディアの開始/終了”だけタイム表示が変わるべきです。そうすれば、今まで通 りそのまま並べていくことで編集が完了します。

回避方法は?
MacDTV MLに寄せられたshionhさんのご提案によりますと、

まず、ログしたすべてのクリップ(バッチ前のもの)を一度新しく作ったシーケンス にロードします。 次に、ブラウザに新しいビンを作成し、作成したシーケンスのすべてのクリップを選 択し、そのビンにドロップします。 これで、ログしたクリップのイン点とアウト点がついたクリップが作成されます。 作成されたクリップをハンドル付きでバッチ取り込みしても、設定されたイン点とア ウト点はそのままの状態で保持されてます。
「[mac-de-dtv 10703] RE:FCP2 取込み時、素材のin~out 点が設定されない。」より引用

という方法があります。これは「タイムライン(シーケンス)に放り込むのが実際のキャプチャーした素材かオフラインクリップかの違い」だけで、この方法であれば、ログ時に打ったイン点/アウト点を編集上のイン点/アウト点としてシーケンスに使用出来ますし、その時点で使いどころとしてキープされます。その後ハンドル付きでキャプチャーすれば、トランジションが適用出来るようになりますので、この方法が現実的ですね。 ハンドル付加のタイミングを考慮して、打ったタイムを先に編集に使ってしまおう、というものです。幸いオフラインクリップだけのシーケンスからキャプチャーして実データに置き換える機能はばっちりですから(^_^;)。

一番いいのはアップルが修正することですが…。
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